【感想・ネタバレ】ROMES 06のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私が今まで読んだ小説の中で、
最も愛したキャラクターがこの本の主人公、成嶋優弥です。

世界最先端の施設警備システムROMESが置かれる西日本国際空港(通称:西空)で、唯一そのシステムを完全に操れる男がこの成嶋なんですが、心の揺れやすい人間よりも指示通り動く機械と愛犬しか信じないという人です。そしてその西空で巻き起こるテロリストとの戦いの中で明らかになるROMESの全貌や、成嶋の行動、テロリストの内情など、その全てに惹かれました。

この作品を初めて読んだのは学校の図書室でしたが、お小遣いをはたいて文庫版を買ってからも、月に一度読み返したくなる面白さがあります。そしてこの作品は何年か前にドラマ化されているので、本とTVの二度楽しめると思います。

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2012年01月17日

Posted by ブクログ

関西国際空港がモデルの空港を舞台としたテロの話。
空港が導入している最新鋭のセキュリティシステムと、それを扱うクールな主任がとても魅力的。600ページ超の長編ながら、テンポ良いストーリーで一気に読めました。犯人側が決して非人道的な悪ではないところもいいですね。
この手の作品には必ずと言っていいほど華を添えるために登場するしっかり者、もしくは少しどんくさいタイプの女性といった”お約束”に頼らなくても読者を惹き付けられる筆力はさすがです。

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2011年09月25日

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キャラクターが魅力的です。
これを読んで五條瑛にハマって、いろいろ読んでみたけどやっぱりROMESが一番好きです。

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2011年06月29日

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友人から借りた始めての作家。読みやすく私が好きなジャンルだったこともあってぐいぐい読めた。空港テロをめぐってテロリストと成嶋優弥というシステムの責任者との戦い。そして愛犬ハル。他の作品も読みたくなりました。

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2011年01月10日

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『エデン』と並んで五條さんの作品で一番好きな作品。ページをめくる手が止まらないくらいぐいぐい読めた^^結末より過程!!ドラマもおもしろかった^^

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2010年06月23日

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すばらしい。

先が知りたくてわくわくし、でもこんなにも読み終わるのが残念だった本はそう、ない。

チームという符丁、それぞれの性別と正体、つながり。
対比されて描かれる、犬とシステムしか信じない、天才・成嶋と、
なんとか成嶋に認められたいとがむしゃらになる、自分ではどうしようもない傷を持つ砂村。
少しずつ明らかになる、巨大な防衛システム、ROMES。
飄々としながら自分の持ち場を徹底して守る成嶋の頭脳と、
自分を認められたい砂村の焦燥が重なり、離れる。

成嶋と砂村だけではない。
この小説の構成の妙は、シンメトリに位置する対比の妙にある。

静の成嶋、動の砂村。
成田と西空。
ルイとタカ。
AとB。
月と花火。
切ない祈りと乾いた狙い。

まるで美しい数式を見ているかのようだ。
それぞれのペアを組み合わせてゆき、最後にすべてがかみ合うとき、
そこに輝く朝日を読者は、砂村とともに確かに、目にするはずだ。

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2010年03月11日

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世界最先端の施設警備システムROMESを擁する西日本国際空港に届いた複数の脅迫状。そしてある日、ROMESの警報装置が作動した!だがROMESの全貌を知るのは、西空警備チームでも最高運用責任者の成嶋優弥ただひとり。愛犬ハルとシステムしか信じない若き天才・成嶋と、テロリストたちの知と情を賭けた攻防の行方は…?

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2018年06月05日

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精密さの点で少し物足りなかったけれど、逆に読みやすくなって展開が早く感じられた面もあったと思う。ちょうど、飛行機出張時に読んだので空港でキョロキョロ。

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2015年04月28日

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ネタバレ

五條さんの初読み。

“警備責任者”を主人公にし、姿の見えないテロリストとの頭脳戦を描く……。これまでの読書歴の中では極めて斬新な設定。

同時進行される幾つもの視点が、どこでどう交わるのか…?最後まで興味深く読み進められた。

ま、“彼女”だけは登場時から終始怪しかったけれど…(笑)。

続編もある模様。読むべし。

★4つ、7ポイント半。
2015.01.05.図。

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2015年05月28日

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五條作品2つ目。06って書いてるから“ああ、6巻しかないのか”と思った、違った。テンポよくキャラや設定も魅力的なお話。事件があって犯人がいるからミステリなんだろうけど、主人公が警察さんじゃなくて、警備さんだから、犯人探しに重きがおかれないところが、気に入った!映像化してるのかな、映像化に向いてると思う。面白かったし次も読もう。

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2013年09月14日

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関西の海上にある架空の空港を舞台に空港のセキュリティシステムの開発者、成嶋とテロリストグループ「チーム」の攻防を描いたサスペンス。

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2013年08月06日

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ネタバレ

成嶋のキャラ、好きです。
先の先を読んで、冷静で、でもわかりずらい。

登場人物が多過ぎる気はするけど、まあ、メインの人間までぼけることはなかったので、まあ、いいかと。

他のも読んでみたいなと思います。

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2013年06月05日

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ネタバレ

面白かった。
最新システの長所と弱点を知り尽くした成島さんが、格好いい。捜査するのは自分の仕事じゃない、守りきることが使命だ、と揺るがない信念も格好いい。
NHKでドラマになっている。確かドラマでは、ROMESの攻撃機能を使って要人を攻撃しようとするテロだったのに対し、「日本のROMESには攻撃機能はないんですよ」というオチだった。原作では、逃げようとするテロ犯人を、攻撃機能を使って足止めしていた。これは、ドラマの方が賛同できるかな。

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2012年11月26日

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クールで動じない天才・静の成嶋とその成嶋に認められたい・動の砂村。この二人のキャラクターと掛け合いが好き。あと、クールなのに愛犬・ハルにはメロメロな成嶋がいいです。
分厚いなぁ、と思っていたけど、ぐいぐい読めて楽しめました。ドロドロしてるわけじゃないけど、なんとなく人間臭さがあるけどそれが嫌じゃなく、面白かったです。続きもそのうち読もう。

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2011年08月28日

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ネタバレ

最新の設備を備えた大空港と、それを守る者たちのクールな戦いがテンポよく描写されていて、一気に読めた。楽しめる作品ではあるが、犯人側には一分の同情心もわかなかったな(笑)。特に、キーになる空港に対する破壊活動の真の動機については、これは八つ当たり以外の何物でもないよなぁ。これはこれで作者の持ち味かな。

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2011年05月07日

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NHKでドラマ化されて初めて五條さんの作品と気づいて購入。五條さんの作品はやっぱりおもしろかった。空港でテロとの戦いという設定ながら割と淡々と進行していきさして緊迫感もなかった。テロとの戦いより成嶋と部下の砂村とのかけひきの方が気になってしまったwドラマも改めて見直したい。

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2016年03月22日

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架空の人工島、西日本国際空港を舞台に世界最先端施設警備システム「ROMES」を操る成島と、過去の悲しみを抱えたテロ組織チームとが頭脳戦を繰り広げていく。ハラハラ感や息の詰まるような展開はないが、不特定多数が自由に出入りしつつも閉鎖的な人工島の空港を逆手に攻めるテロ組織と、まだその全能力をフルには活かせない「ROMES」を如何に駆使して空港の安全を確保していくのかといった成島の手腕との凌ぎあいが本作の魅力の1つだろう。

ストーリーの展開や頭脳戦も然ることながら、犯人側も空港側の人物もそれぞれのキャラがしっかりと裏付けされているので飽きさせることなく読ませる作品になっていたように思う。特に成島は筋金入りのエリートで最新の警備システムROMESを熟知するたった一人の存在でありながらも、自由奔放に愛犬と遊び、上司などにも飄々と立ち向かうキャラクター性、そして「ROMES」のみを信じる一貫した姿勢はなかなか面白かった。

…等々、興味深く読むことはできたのだが、読み進む内に自ずとテロ組織の主要メンバーが判明していく構成になってるだけに、どこかにミステリーとしての仕掛けが隠されてるんだろうと深読みしながら読み進んでも、その期待感を満たすことなく終わったのが少々残念かと。。
それと、ストーリーの構成上「ROMES」の機能を徐々に紹介をしていくしかないにしろ、読み終えて振り返ると「ROMES」のデモンストレーション用の物語だったように感じてしまったのも事実だ。。。
何しろここぞって時に反則技のような機能が披露されてくんだから。。。特に「06」なんて。

続編もあるみたいなので、今回はキャラクターと「ROMES」紹介のプロローグと捉えて次作へ期待しよう。
少なくとも基本設定や人物描写、そして文章は間違いなく面白かったので!

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2011年01月13日

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国営でドラマ化された本。空港を狙ったテロ事件とそれを阻止するセキュリティチームの話。
天才と呼ばれる成嶋と事情を抱える砂村が立ち向かう【チーム】と名乗るテロリストたち。それぞれの人物が事情を抱えていて、それぞれに理由のある行動を取っているからこそ、犯罪を未然に防ぎたいと奔走する人々の姿が印象的な一冊
ドラマのキャスティングは個人的に「うーん?」という感じだったので未視聴。私の脳内の中の成嶋と砂村の身長差は砂村>成嶋です。そこだけは譲れない。

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2010年06月06日

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五條さんはもともと好きだけど、これはTV見てから存在に気づいた;悪いけどTVは面白くなかったけど、五條さんがこんなつまんんない訳はないだろうと思って文庫を購入。

やっぱり原作は面白い!

犬好きなのでハルが出てきただけでテンションあがったけど、成嶋さんがハルにめろめろなのがまた堪らないv ああいう偏った男は、現実にはつきあいたくないけど小説の中ではすごく魅力的に見える。

砂村もちょっと卑屈な印象があって、二人の成長物語的な感じになるのだろうかと思わせる、ちょっと期待できるシリーズ。

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2010年04月19日

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久々に五條瑛さんが読みたくなり。
五條さんの小説は、なんといってもキャラクターが魅力的!働く男たちが、とにかく格好よすぎるんだよなぁ……。
2006年刊行だからか、事務職の女性に「おい、お茶」とか、時代を感じる描写が……。あと、年の頃30そこそこの美人がやってくると、『若くはないが美人だ』。一般に会社なんかでは30歳の女性は若いんじゃないのか……?女は短大卒で寿退社するのがテンプレだったのか……?
肝心のストーリーは面白かったんですが、セキュリティシステムの描写が、本職のため粗が見えてしまい、痛恨……!こういうの、十代くらいまでは純粋に楽しめたのに、粗が見えてしまうとストーリーが入って来なくなってしまう悲しさ。
それを補ってあまりある成嶋と砂村の良さ。そしてそれを囲むサブキャラクターたち……いいっ!

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2019年04月17日

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 西日本国際空港に“チーム”を名乗る連中からの脅迫状が届いた。セキュリティセンターの統括責任者であり、西日本国際空港を守る最新地上施設総合システムROMESの全貌を知る唯一の男・成嶋優弥は、愛犬のハルや部下の砂村らと共に空港を守るためにひそかに動き始める。

 かなり分厚い本だったが、スラスラ読み進んだ。テロなどの脅威から空港を守るため、あらゆる機能を備えたROMESが人知れず空港をずっと監視している。プライバシーの観点などから、現実社会ではここまでの運用は許されていないのだろうけど、本当にこれだけの機能があるとしたらすごい。ちょっと「プラチナデータ」を思い出した。人間を信用せず、システムと愛犬のハルのみを信頼する偏屈男・成嶋と、彼に信用してもらおうと一生懸命になり暴走しがちな砂村。シリーズとして続くようなので、また続きも読みたい。

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2018年06月15日

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空港の最新の警備システム「ROMES」を巡る話。
ROMESを開発した成嶋と、成嶋の人物に不満を抱きながらも憧れる部下の砂村。

空港警備を巡るあれこれ…も描かれていますが、実際のメインは成嶋と砂村の二人の関係だと思います。
この二人の関係を楽しめれば面白い!

最後のオチには思わず笑いました。
れで余計テロや警備云々が希薄になってしまったような。反則技。

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2013年07月15日

Posted by ブクログ

明らかに関空がモデルの西日本空港が舞台なので、その意味ではすごく楽しめました。
ただ、主人公の人物造形が今の感覚だとちょっと古過ぎる感じ。成島はEQも聞いたことがないのか、とツッコミたくなる。成田の過激派もちょっと幼稚過ぎる感じだし。
でも、ミステリとしての出来は置いといて、空港への愛情、特に関空への評価に関しては、100%同感。

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2012年09月01日

Posted by ブクログ

まずキャラクターが良かった。機械と飼い犬しか信用していないエリートの成嶋と、そんな成嶋に反発しつつも本当は成嶋を尊敬している砂村。この性質の異なる二人のやり取りや関係性は面白い。また、物語の鍵を握る警備システム「ROMES」が少しずつ凄まじい性能を見せていき、犯人グループを追い詰めていく展開にもワクワクさせられた。
しかし、全体の長さの割にラストが少しあっけなかったような。ちょっと物足りなさを感じた。

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2012年03月19日

Posted by ブクログ

五條作品ということで手に取ったが、分厚いこの量をグイグイと読ませる力量は流石。でも鉱物シリーズと読み切りとをバンバン出していた頃とは少し変わった気がする。

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2011年11月16日

Posted by ブクログ

読み進むにつれ犯人グループの素性がわかっていく構成で飽かずに読めるストーリーでした。続編も読んでみようかな・・

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2011年05月22日

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同名ドラマの原作。
空港を舞台に繰り広げられる、警備システムとテロリストとの攻防の話。

世界最高の施設防衛システム(ROMES)を導入している空港に、テロ予告が来る。
空港側はROMESを段階的に発動し、テロを阻止しようとする。
一方のテロリスト側はそれを承知の上でテロを進めていた。

やがて運命を決めるフライトが到着することになる。

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2010年05月08日

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ドラマの設定と年齢・キャラクター設定等微妙に違うところがあります。ドラマは全部見てませんが、私は小説の方が好き。こっちのが洗練されてるような印象を受けます。ロメスシステムとか、難しい記述も多いけど、読み応えあります。

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2010年03月19日

Posted by ブクログ

成嶋と砂村コンビが絶妙。砂村がワンコにみえるんだけど、成嶋の愛犬ハルに完敗してるとこがほんとかわいそうで愛しくなる。ワンコ2匹。世界最先端の警備システムROMESのすごさというより、人間模様が面白い。次刊はもっと面白くなりそう、という意味の星3

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2010年03月08日

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連鎖して発生した事象の原因を究明する方法として本書で提示されるのは、各事象が発生した時の周囲環境を映像、測定値等のデータに変換し、大容量高速の情報処理システムを駆使してプロファイリングを行い、共通項を見出していく手法である。

齋藤孝の「頭がよくなる思考法」流に言えば、これこそ現代の現象学的アプローチ。小説の主役は明らかに「システム」でありタイトルが「システム」およびその「ファンクション」の符号であるのも当然。

扉にある「競争と評価ですべてが決まる世界の片隅で'ただの人'であり続ける者たちへささやかな夢とともに捧ぐ」というのが何を指しているのかよくわからない。単に、日々愚直に自分の仕事に取り組み社会を支えている人々へのエールだとすると扉にわざわざ書くには少しストレートすぎて気恥ずかしい感じが?

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2018年10月14日

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