感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人間、一番批評家精神に溢れているのは学生の時分で、社会人になるにつれ、多忙な日常と正常性バイアスに頭をやられてしまうので、こういう本は定期的に読まねばならん、と痛切に感じました。仕事でデータをこねくりまわしてるうちに、知らず知らずP値ハックをしてしまうこともあるので、自戒をこめて星5つ。
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メディアから発信される作為的な数字に対するワクチン。効能は騙されないこと、踊らされないこと。終章の「統計スタイルガイド」は最高。実用向け指針でありつつ本書のまとめにもなってる。楽しい読書でした。
Posted by ブクログ
実は(数学を使わない)統計学入門。読みやすくわかりやすくて軽快でとてもよい。実際には統計は参考程度にしか使わない大学1〜2年生の読み物によいのではないか。
Posted by ブクログ
『統計でウソをつく法』は昔のアメリカでのこと。こちらは最近のイギリスが舞台。
全22章と細分化されているので読みやすかった。
ただ、数式は使われていないものの読んだだけでは理解できなかったこともある。
コロナ禍で今まで以上に数字を使った報道が増え、この本で得られるような
知識の重要度も増している。
今の日本を舞台に同様の啓蒙本があれば(あるけど私が知らないだけ?)
ジャーナリストのための統計スタイルガイド
1.数字を文脈の中に置く ← その数字の分母は?
2.相対リスクだけでなく絶対リスクも示す
3.自分が記事に書いている研究が先行研究全体の公正な代表かどうかを確認する
←「新しい研究によれば」という言葉に注意
4.研究のサンプルサイズを示す ← 小さければ用心
5.科学はp値ハッキングや出版バイアス(目新しさの要求)等と戦っていると言う問題を意識する
6.予測値を一つの数字として出さず信頼区間を示して説明する
7.何かが何かの原因であると言ったりほのめかしたりしている場合は注意する
8.チェリーピッキング(いいとこ取り)やランダムなバラツキには用心する
9.ランキングには気をつける ← 順序付けの裏付けとなる数字と順序付けの根拠は?
10.常にネタ元を示す
Posted by ブクログ
毎日、ニュースを見聞きすると必ず登場するものがある。それは数字だ。何らかの調査の結果を引用して話題にする。
メディアが取り上げる数字は、人目を引くためにどうしてもキャッチーなものになりがちだ。
メディアというキツネやタヌキにたぶらかされないようにニュースの数字を読もうというのが今回の本だ。
メディアの問題の1つとして、新しい研究論文が発表されたとき、単独ではなく、研究全体の一部として扱う必要があることを理解しているジャーナリストがほとんどいないことと指摘している。
また、論文を発表する側も問題があると指摘している。科学の学術誌が面白い研究結果を発表したがることだ。
エンターテイメントの1つとして消費される材料になっているなあ。
コロナ禍で改めて分かったのは、メディアがいかに視聴者をあおるか、気をつけないと頭の中を乗っ取られそうだ。
とは言っても、ニュースを見聞きするたびに、疑っていてはメンタルが持たないので、バランスを取るのは難しい。