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Posted by ブクログ
54歳という若さで、独り身で亡くなった啓子。
その遺品を受け取った宏美。
遺品の梅酢で十円玉を磨くと、製造年月日に意識だけタイムスリップ出来るという。
しかし、過去をやり直し、現代に戻ると、新たな出来事が...
過去を変えることは、良いことなのか、それとも。
なかなか難しいですね。
そして、最後、たった4歳て亡くなった親友の娘さんを救うため、過去へ飛ぶ。
果たして、その結果は?
Posted by ブクログ
タイムスリップの手法を手にしてしまった平凡な主婦。
過去に戻って人生を変えたい、と思えないような平凡な人生を送ってきた主婦は、ならばと人の過去を変えるため必死に動くことになった。
人の人生をより良いものにしようと動きまくった結果、何よりも変わったのは自分自身の現在のあり方・生き方という結末に至る。
あ、これってネタバレ?
タイムスリップものなんだけども、単純に過去を変える話ではないところがミソかな。
なので、SFにありがちな緻密な科学的な検証など不要だと思う。
変えようにも変えられないものもある。
変えてしまってはならないものもある。
因果の検証のしようのないものもある。
今の自分の生き方を見つめるための
素敵な物語だった。
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【内容(「BOOK」データベースより)
独り身で子供も持たなかった、仕事ひとすじの啓子は、病気のため五十四歳という若さで亡くなった。啓子の小学生からの親友・宏美は、遺品として梅酢を受け取る。同封されていたノートには、「この梅酢で十円玉を磨いたら、その製造年に五時間だけ意識が戻る」という不思議な体験が記されていた。宏美は怖れながらも、啓子の幸せを願い、彼女を結婚させるために意識のタイムスリップに挑むのだが…。切なく心温かな余韻が胸に沁みる長篇サスペンス。
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【著者略歴「BOOK著者紹介情報」より】
新津/きよみ
1957年長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行代理店、商社勤務を経て、88年に『両面テープのお嬢さん』にて小説家デビュー
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