感情タグBEST3
素敵な作品です
佐原ミズ先生の作品がとても面白くてこちらに辿り着きました。
あらすじを読んで、結末がハッピーでもアンハッピーでも泣いてしまうだろうなと思ってましたが。
とんでもなく号泣してしまいました。
主役の二人が少しずつお互いを知り、距離が近づく辺りからとても切なかったです。
最後は号泣の後に温かい気持ちになりました。
ぜひ読んで欲しい素敵な作品です。
Posted by ブクログ
自殺未遂をくりかえす孤独な元ピアニスト・樹里と死刑囚の青年・祐の出会いから始まる喪失と贖罪、絶望と希望の物語。不幸な境遇に育った祐、愛さない母を振り向かせたい一心でピアノを弾き続けた樹里。ともに心に傷を抱えた二人がぎこちない触れ合いを通し、癒されていく過程が切実に染みる。
「殺人現場を目撃した人は死刑制度の存続を
死刑執行現場を見た人は死刑制度廃止論者へ
人の出す答えには結局エゴが含まれていて
どなたか偉い方がそれでいいとおっしゃってくだされば
こんなに悩むこともないだろうに」
佐原ミズさんの繊細で透明感ある絵柄が清冽な雰囲気を引き立てる。
最初は無表情だった祐がはにかむような笑みを浮かべるさま、人を寄せ付けないオーラを放っていた樹里が輪に溶け込み人懐こく微笑むようになるさまが丁寧に描かれ感情移入してしまう。
結末はわかっていたけど終盤は切なくて涙が出た。
「初めて人に生きてほしいって言われた」
希望と絶望が交錯する祐の言葉が胸に刺さる。
読んでよかったと思える本だった。本当に。
Posted by ブクログ
なんだか切ない。
ようやく、生きるための目的ができたとたん・・・。
子供が苦しむ理由はやっぱり親なんだよね
理由を探せばもとはやっぱりそこ
不幸な生い立ちの影に苦しむ理由は結局はそこなんろう。
彼らが悪いんじゃない
彼らの出会いはやっぱり必然だったんだろうし
洗礼を受けたシーンで、ただ手に触れただけのシーンなのに、こんなにも心が震え、感動してジーンとするなんてと思うほど、逆にこんなことにさえこんなに感動するなんてとビックリするけれど、だけどそんなシーンに血が通う感覚、人間らしさをみて、夢も希望もないまま生きてきた意味さえ見いだせず刑を執行されなくてよかったとさえ思った。
普通の少女マンガのラブストーリーならこれだけじゃ絶対物足りないはずなのに
もうこの作品に関してはもうこれはこれで十分すぎた。
逆にこれが印象深く残った。
そんなささやかな幸せを喜ぶ状況にこの後くる現実に胸がくるしくて、切なくて、やるせなくて・・・。
もうどうすることもできない運命を呪いたくもなるけれど
彼も彼女も一言もそんな恨み言も言わなかったし、恨み言が頭をかすることもなかっただろう。
最後の最後は本当に神々しさを感じた。
号泣必至のこの作品。
一度読んでみることをお勧めします。
Posted by ブクログ
小説を漫画化するとなんか違うなーと言う感じのものが多い中で、ここまで繊細に描いている漫画ほそうそうなさそうだ。
とても感動したし、小説も読みたい!
Posted by ブクログ
何度読み返しても、何でもっと早く二人が出会うことが出来なかったのだろうと思う。二人の不器用な人間が少しずつ前を向こうとする姿がいじらしい。読み終わった後には何か叫びたくなるような、泣きたくなるような作品。
Posted by ブクログ
泣きすぎてやばい。
次また読むのが怖い。でも、きっと開くと思う。
井上さんが、本当に良い人。
あとは、彼は長髪の方が好きだった。いや、短髪もいいけど。
空気読めない発言ですみません。
男は、過去に三人の命を無差別に奪ってしまった死刑囚。
女は、過去に三度もの自殺未遂を経験した元ピアニスト。
”木曜午前十時。それは私たちが生きることのできる唯一の時間。”
↑のようなの。物語に間にある、中表紙?の少ない言葉が、気になる。
Posted by ブクログ
死にたがりのふたりの話。
死刑囚の男の子と自殺未遂の女の子。
近い未来、別れることになると分かっているのに、
惹かれあってしまうふたりが切ない。
何度読んでも涙が止まらなくなる、
いのちの重さを考えさせられるお話。
Posted by ブクログ
主人公が叔母さんに言われている言葉は 私には身に沁みる痛さだったし、涙が出てきそうだった。
主人公が「死刑囚が何年も生きることを許されるなんて執行機関は一体どうなっているの?」と言うんだけど、私自身もそう思ってた。
夜神月ばりに死んで当然くらいに思ってた。
なのに、いつの間にか死刑囚に感情移入していて、愚かな事をしたといくら後悔したところで許されることが決してなく、いつ執行されるか…どんなに最低な囚人だったとしても第三者からの情報しか流れないのだから、それが真実とは限らないんだなって。そう思える。
Posted by ブクログ
これを最初に買ったのは大学1回生の時。高3の時に死にたいとばかり呟いていたわたしは、死にもせず、のうのうと進学した。それはあまり関係ないのだけれども、この本は誰にも必要とされていないということは死んでいるということと同じこと。だれかに必要とされた、誰かを必要としているからこそ生きたいと思うのだと死刑囚と自殺未遂の女性やりとりで思った。小説原作にありがちな「小説読んだらわかる、荒い要約」みたいなものではなくてこの一冊だけでも十分メッセージ性はあります
Posted by ブクログ
佐原ミズ先生は家にだいたいそろっていますが、
何度読んでも最後のシーンで涙が滲んでしまう…情けないなぁ。
木曜日が切なくなり、
このピアノの女性の不器用さがすごくいとおしく、
犯罪を犯した男性の温かさにくるおしさを感じます。
本当に、誰かに読んで欲しい。
Posted by ブクログ
マイガールが有名な人ですが、わたしはスキマスイッチとのコラボのスキマ式がすごく好きになって追っかけるようになった作家さんです。
この作品は、非常に気になっていたのですが、(映画にもなってるし、翻訳は蓮池薫氏だったりするしそれなりに話題でしたよね)もうあらすじ読むと、絶対にあることを超えなくちゃいけない。
そこに絶対にいくに決まっているので、あまりにも重いでしょーってことで読んでなかったんですよ。
マイミクの方が最近映画の感想を書いていて、あーやっぱり読もう。って思って読みました。
読んでよかった。
でもすごくつらい。
佐原さんの透き通るような絵が作品の雰囲気にあってます。
だからこそ、祐が殺人を犯したのか、その暴力的な瞬間というシーンは痛ましい。
自分が大事なものは、誰にでもではない。
そして闇は誰もが抱えていて、それが惹きあって強烈な化学反応のような爆発に転じる場合もある。
悪い場合もあれば、いい場合もある。
そんなことをなんとなくつらつらと寝不足気味の頭で考えつつ読みました。
Posted by ブクログ
読むと切なくて苦しくなるから敢えて読まないでおく...という本がいくつかある。
まさにこの本はそうだ。
元々死刑制度に関心があった私は、更に興味が深まった…と同時に、2人の叶わない願いに切なくなった。
生きる希望を見つけたのに、生きられない、また、残される者の苦しみが分かったような気がする。
ただ切ないだけではなく、考えさせられる漫画だった。
Posted by ブクログ
数年ぶりに漫画で泣きました。
毎日、なんの不便もなく暮らしている私が「死にたい」と言って過ごした1日は、「生きたい」と願っても、叶わなかった人の1日。
心に傷を負った、不器用過ぎる2人の切ない愛
Posted by ブクログ
読む度に、生きる意味や自分の価値について考えます。
そして、最後で必ず涙が溢れます。
生きていればきっと
誰かに必要とされるのかな、と思いました。
Posted by ブクログ
自殺未遂を繰り返す女性と、死刑が決定している囚人。
叔母の薦めでそんな彼と話をするという役目をひきうけたけれど…
◆
久々に自然に泣けた漫画
一冊の中に込められた想いがとても純粋
ぼろぼろと涙がこぼれた
明日を見ながら、希望を持ちながら生きること
この二人にとってはそれが生き甲斐でもあって
何よりも辛いことかもしれないけど
間違いなく幸せだったんだろうと思う
絵も好きだし、話も素敵
この作者はいつも言葉選びとか、コマが絶妙だと思う
小説があるそうなので読んでみたくなった
Posted by ブクログ
読んでいる途中で、ぼろぼろと涙を流してしまいました。
皆誰かのことを想っているだけなのに、どうしてこんなに悲しいことになってしまうのでしょう。
とても切なかったけれど、心が優しくなれる作品。
Posted by ブクログ
原作は別の方だそうですが。佐原さんが描くことによって、よりいっそうその世界観を突き付けられたときに、ぎゅっとなるというか。
物事って結局は視点によるんですよね。
大河ドラマは特に分かりやすい。例えば江戸末期、倒幕派を中心に描くなら幕府側が悪者になりやすい。新選組!と違って、龍馬伝の新撰組を怖いと感じたように。悪があると分かりやすいっていうのもあるんだろうけど。
でも誰が悪いとか、悪くないとか。可哀想だとか、幸せだとか。そういうのは全部誰かの目線で見た時の感想でしかないから。客観的にっていうのは、私たちが人間で在る限り無理なのかもしれない。主観で生きざるを得ないんだろう。そういうことを考えさせられました。
Posted by ブクログ
生と死について、本当にいろいろ考えさせられました。切ない・・・。
初めて読んだ佐原さんの作品です。人物の心情表現などが、本当にキレイでした。
大好きです・・・!
Posted by ブクログ
とにかく考えさせられるお話でした。涙がずっととまらない。死刑に処せられるということは、それだけ重い罪を犯したわけですし、被害者関係者から言わせれば当然となるところだろうと理解はできるのですが…難しいです。看守の井上さんが、「笑いの無い人生だった彼に俺たちがしてやれる事は死刑台で首に縄をかけるだけなのか?そんなの寂しいじゃないか…」と言って祐に心を砕いてくれていました。祐が生きる支えにしていたものが自分のせいでなくなっていくことの絶望。それでも井上さんのおかげで樹里と出会えて、絶望だけで終わらなくてよかった…のかな。それとも生きたいという願いが出てきたときに死を迎えるのは酷なことだったのかな。ただ家族や友人のいない祐がひとりぼっちで死ななくてよかった。死を悲しんでくれる人がいてくれてよかった。
Posted by ブクログ
韓流はあまり好きではないのだけど、佐原さんの作風が好きなので手にしました。
原作が未読なので原作の評価はするつもりはないが、おそらくきっとコッテコテの韓流テイストを、何となく日本っぽくアレンジできてよかったと思います。
思ってもみなかった事件でもなく、えん罪でもない、それゆえのラストは胸が痛かった。
でもね…このお話は、日本では綺麗事になっちゃて涙を誘えないと思う。よくこっちで出版しようと思ったなぁ。
Posted by ブクログ
悲しく切ないお話なので佐原さんの透明感のある絵が合ってます。生きることに絶望している二人が出逢って惹かれていき、初めて「死」に脅える。
読んでて「ん?」と思って調べたら原作は韓国の小説みたいです。日本に置き換えているものの、日本ではあまりキリスト教は根付いてないので外国が舞台なら納得。どちらにしろ亜細亜では死刑採用&支持派が多い(私も)のですが、一つ考えてみるきっかけにはなるかも。
Posted by ブクログ
この二人、もっと早くに出会えていたら……!!!そうしたら…!!!
と思わずにはいられない、そんな一冊。
でも、あのタイミングでお互い出会えたからこそ、救い合えたのかもしれない。
Posted by ブクログ
1度読んで、「あ、これダメだ」って思いました。
だってすごく泣けるんだもの。
設定やらあらすじの時点で泣くだろうなぁ、とは思ったけれど
ここまでグサッとくるとは思ってなかったのです。
Posted by ブクログ
体の芯から揺さぶられた、そんな漫画だった。
人と関わることで生まれる、幸せな時間。
幸せな時間を手に入れるのには、難しいことはいらない。
必要なのは、
見栄をはらず
苦しい時は 苦しいと…
そして
愛している時は
愛しているとー…
ただ伝えること。
簡単なことの様で難しいんだなぁ。
私も幸せな時間を少しずつ増やしていきたいなぁと思った。
それともう一つこの作品を読んで考えさせられたことがある。それは、何か相手が憎くて憎くて仕方がない時でも、相手を赦すことで、自分も救われるということである。
奥が深いなぁと思った。
Posted by ブクログ
原作者が日本人だったらハッピーエンドだったでしょうね。
そのくらいで日本の刑罰では死刑になりませんから。
ハッピーエンドではありませんが、哀しいだけの話ではないと思います。