感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とにかく面白くて一気に読んでしまった。
中江有里さん凄いと思いました。アイドルデビュー当時の印象が強かったけれど、彼女は正真正銘の小説家だと感じました。
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周りがどんどん結婚していく中で、自分の結婚について嫌でも考えさせられるようになり、その度にやるせなくなるこの頃。
結婚願望があるかと言われればあるし、ないと言われればない。「するか、しないか、するならいつか。」そんなことを呪文のように唱えていた頃に届いた、友人からの結婚式の招待状。
「幸せな人たちが集まる場に行ったって、自分の惨めさを実感するだけだ」と、欠席にしようかとも思ってた時にふと出会った一冊。
結婚式の参列者には、それぞれの過去があり、未来がある。
結婚することがゴールでもなければ、結婚がその先の絶対的な永久の幸せを保証するものでもないし、早いことが勝ちなわけでもない。
でも、少なからず新しい門出のその瞬間は、周囲に祝われて然るべきなのかもしれない。
そう思うと結婚を、結婚式を祝ってあげたい気がしてきた。
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残っている独身者の「福」ではなく、その人が生きてきた「過去」にスポットライトを当てる。ただし、主人公が見た目も中身も「福」をイメージさせるキャラクターになっており、作者の遊び心を感じさせる。中身が「福」なのは、良い意味であり、男前だということ。
読者の皆様は、この小説を読んだ後に、自分の人生に関わった人達を思い出すことになると思う。
初対面にも関わらず、生きるヒントを授けてくれた人もいる。そこまで親しく無いのに自分のことを感謝してくれた人もいる。一方で、自分がひどい事を言ってしまい、気持ちがすれ違ったまま別れた人もいる。
「自分を浄化するために、人の幸せを祈る」
という言葉が最も印象深い。親しい人にも、疎遠になってしまった人にも、図らず傷つけてしまった人に対しても、ふと思い出して、無条件で幸せを祈ってあげたい。
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誰にでもその人だけの過去があり現在があり人生があるけれど、他人にはそれがわからない。
わからないのに想像するらすることもなく自分だけの常識で他人を見てしまう。
なんで私だけ、どうしてわかってくれないのと感じたときに、読みたい本。
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一つ一つの話がなんとも言えない余韻の残る短編集でした。
辛いことも楽しいことも色々あっての現在。その人生の総括の場だから結婚式や式場にはいつも物語が溢れているのだなと思った。
それぞれの主人公たちに幸あれと祈りたい。
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新郎の友之は47歳の清掃会社社長、カバを連想させる体躯、デブで汗かきと、女性からは魅力を感じる要素には少々欠けるが、親思い、兄弟思い、正義感に長けて優しい誠実な人柄が取り柄。新婦の早紀は29歳の細面で凛々しく、周りの人達の視線を一身に集める美人だが、大学生の時に両親を交通事故で亡くし、大学を中退した後も苦労の人生を歩んできた。披露宴に出席した人達の過去が短編に綴られ、新郎新婦との繋がりが明らかになる。最終章で、新郎の友之が語る感謝のスピーチに、読者の鼻の奥をツーンとさせる言葉が印象的だ。
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独立した短編集、披露宴がよく出てくると思って読んでいたら、全部つながっていました。
一つ一つ独立して読んでも面白く読め、最近こういう本を読んでいなかったので新鮮でした。
人の感情もよく書かれていたと思います。
私にとって女優のイメージのままでしたが、知名度で本を書いているわけではないとわかったので、他の作品も少しずつ読みたいと思います。
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ある披露宴から始まる、様々な人の過去から現在。
そして、それが少しずつ新郎新婦に繋がっていく。
登場人物全員が本当に幸せになって欲しい。と思える小説でした。
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タイトルに心惹かれて購入。
色々な人生が交錯しています。
みんな色々あるけど、表面上は何でもないような顔して生きてたりするんだなーと改めて実感する本でした。
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18歳差のカップルの結婚披露宴に列席した人、招待されなかった人のそれぞれの人生が描かれた短編集。そもそもこの結婚には秘密がある。納得できるようなできないような…。でも心地良さは得られた。
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結婚と過去にまつわる暗めの話しかなと思っていたが、いい意味で想像と違った。
抱えているものはそれぞれあるが、みな応援したい人たちで、読後はとても良かった。
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見えないだけで、人は色んな過去を抱えていて、色んな節目でケジメをつけて生きているんだなと感じる作品。
登場人物みんな、あの日を抱えて生きている。
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ある結婚式…
新郎:カバのような大きな男(社長)
新婦:美人で若い女(その派遣社員)
歳の差18歳!
そしてその披露宴に集まる人々…
それぞれに暗い過去やつらい現実がある。
そんな物語り…
『今日ここへお運びいただいた皆様は、私の人生を作ってくれた人たちです。(略)…今日ここにいない、これまで出会った方々にも感謝しています。皆さまひとりひとりがいなければ、私はここにおりませんでした(略)』
ー 新郎の最後の挨拶より
・祝辞
・過去の人
・約束
・祈り
・愛でなくても
・愛のかたち
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ある結婚式に関わる人たちの、6つの物語。
誰しも、人にはあまり言いたくない過去を持っている。
でも、その過去があるからこその今があり、未来がある。
良くも悪くも、その瞬間でした決断が、1秒後の自分の未来を作る。
そんなことを思いました。
6話のうちの「愛でなくとも」「愛のかたち」が特に好きでした。
この本全体を通して要になるのが、新郎の伊勢田友之です。
そして私は、友之がすごく好きでした。
だから、彼のことがよくわかる話が一番面白く思ったのだと思います。
全体としては面白かったのですが
⚫︎さらさらーっと読めてしまいすぎて、もうすこしそれぞれの心情がわかる場面が欲しかった
⚫︎1話ずつは『いいお話』のような気がするけれど、ちょっともやっとさせられた
そんなところが気になって、⭐︎3つにしました。
Posted by ブクログ
結婚式に集まった人々…
それぞれが大なり小なり悩みを抱えながら、結婚式に集まった。
新郎新婦も同様に、やはり思い悩むことを抱えている。
それぞれが、この結婚式を通して、前むきに、明るい方向に一歩踏み出すきっかけを掴めることを、小説を読み進めながら、ひっそりと願いたくなる…そんな小説でした。
Posted by ブクログ
初読み作家さん。って女優さんだよね、この人。
思ってたよりも読みやすかったし面白かったけど、なんか物語の表面のみをすらーっと綺麗に流れたけの印象もあり。