感情タグBEST3
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あらすじを見て購入。同棲愛の話とは。。。
それに加え血の繋がらない家族が本当の家族になっていく。温かくてちょっとせつないストーリー。
自由に強く生き、それぞれの生まれてきた役割みたいなものも感じられた。
少し羨ましくもある。こんな風に生きれたら幸せなんじゃないか、と。
パートナー、子供たち、それは違う愛ではあるけれど、どちらも大切で欠かせない愛。
読んだ後、色々考えさせられた。暫く余韻が残る。
愛とは何か、家族とは何か。
小川糸さんの著者は何冊か読んだことがあるが、これはまた違う感じで好きな一冊になった。
読後、少し優しくなれたような、強くなれたような気持ちになった。
そして、優しくなりたい、強くなりたいと思った。
素敵なストーリーだった。
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食堂かたつむり、ライオンのおやつに続き彼女の作品を読んだのは3作目。子供が生まれてからというもの、活字を読むことが物理的にも精神的にもできなくなっていた私だが、彼女の作品はかなり私好みなのだろう、あっという間に読み終えてしまった。
重要人物それぞれの視点で描かれるが、同時にストーリーも進んでいくのがないように飽きが来ず読み進めやすい。
自分は果たして家族とあんなふうに嘘偽りなく正面からぶつかろうとしているだろうか。お金とか、周囲からの見られ方とか、未来とか、そんなハリボテの何かじゃなくて、自分と自分の大切な人が心地よくいられているかだけを見つめて生きているだろうか。特におチョコちゃんは、自分のありたい姿が詰まった人物そのものであった。
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同性愛のふたりの話。
ふたりがたくさんぶつかりながらも
ふたりが幸せでいつづけるために
頑張ってるのがものすごくよかった。
二ー二ーはほんとにおチョコちゃんのこと
好きだったのだろうか?
それがほんとならば宝は複雑だろうけど
二ー二ーのこともママのことも
嫌いにはならないと思う。
でもカカも複雑か。
息子と同じ人が好きなんだもんな。
こんなに複雑なのになぜかほっこりして
また読みたくなる本でした。
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レズビアンについていろいろと考えさせられる本でした。
大好きな人と、家族と幸せな家庭を築くことがとても幸せなことだと教えてくれるような本でした。
悲しいけどとても温かいラストだったと思います( *´꒳`*)
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母2人と子供2人の家族のお話
泉と千代子の2人のお母さん
優しいお兄ちゃんのの草介
お兄ちゃん大好き妹のミラクル宝
標準的な家族像ではないけれど
まわりから色眼鏡で見られることもあるけれど
家族でも喧嘩をすることはあるけれど、お互いを思うからこそ
自分と異なる価値観を受け入れることの難しさを思う
素直に生きるって難しい
物語の後半、立て続けに悲しい出来事が続く
生きているだけで素晴らしいというけれど、終わりがあるから我慢できることもある。
奇跡は起きない。
どんなに悲しいことがあっても日常は続いていく。
最後、お兄ちゃんがどうなったのか気になる。
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最初はびっくりしたけど、どんどん引き込まれて最後はぼろぼろ泣いた。素敵な言葉が沢山だった。もう一回読みたい、読む。
少数派でも色をそえる役割があって誰かを支えられる。そんなふうに私もなりたい。
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後半は悲しくて読むのが辛かった。男女関係なくしあわせになれることがいちばんだと思う。差別がないもっと自由を尊重できる世の中になってほしい!おチョコちゃんは泉に出会えて強くなってしあわせになれて良かった。
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同性愛のカップルの結婚話。1番印象的だったのは義理の母に恋してしまった息子の苦しみがわかる場面。分別がつく年齢より前に恋に落ちてしまうと大変だなあと思った。
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和やかなストーリーを想像して読み進めていましたが、こんな展開になるとは。
物語は4視点から語られ、この不思議な縁でつながった家族をそれぞれがどう見ているのかが分かります。血の繋がりのない家族を、4人全員が大切にしていたのでしょう。見知らぬ土地へ行き、近所の人たちとも少しずつ理解を深めていきながらやりたいことを実現していく過程には、「何でもできる。ありのままの自分たちで良い」というメッセージをもらった気がします。
無情にも家族は最後、血のつながらない二人の母娘が残されることになる。家族として二人で前を向いていこうとする姿にわずかな希望を感じつつ…想像もしていなかったビターエンドが強く印象に残った作品です。
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新しい家族のあり方を見せてもらえた。日本が性の多様性に対してもっと寛容になって欲しいと願う。おチョコちゃんが最後になくなってしまう展開には驚いた。2人が生まれ変わったら二人の子供を持てるくらい医療技術が発展していて欲しい。
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今、自分や家族が生きていることは決して当たり前のことではないんだと思い起こさせてくれました。
この本はいつかまた読みたくなる、そんな気がします。
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小川糸さんの小説は、これで3冊目。
どれもステキな本ですね。
最初は、レズビアンの二人が主人公なので、どうなのかなぁと思って読み始めたんだけど、話が進むにつれて、そんな家族でも幸せになれるんだなって、普通の家族でさえこんなに幸せを共有してる家族なんてそうないぞと。
もちろん悲しい場面はいっぱいあるけど、それ以上に幸せを感じてる家族の話に涙が出る。
幸せを感じたり、感動したりすることで涙が出る事ってありますよね。
この本は、そんな感動を与えてくれる本でした。
小川糸さん、とても素敵な作家さんですね。
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人の幸せは人それぞれ。
自分が幸せと思う方に動いて行けばいい。
物語が4人それぞれの視点で進んでいくのが、面白かったです。
私たちは他の誰にもなれないし、なろうと思う事が色々なストレスや弊害を生み出すんだと思う。
自分の人生を精一杯生きればいいのだ。
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すぐに正解、間違っているを、自分の正義のもと振りかざしてしまう世の中、私もきっとそうゆうところがある。
にじいろガーデンを読んで、自分の気持ち、考えを物差しにして、他者をはかるのを止めたいと思った。でもきっと難しい。無意識ではかってしまっているから。だから、常々思い出したい。一人という人間の重さ、深さを。本当の意味で強く、優しい人になりたい。
ひとつ、心残りなことは、草介のこと。救いがないような気持ちになった。草介の優しさと弱さが愛しくて切ない。心安らかな幸せな日々が草介に訪れますように。出来るならば、夢が叶いますように。
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たった一度の人生をありのままに生きること、家族の大切さ、今を一生懸命に生きること、色々なことを感じさせられた。子どもと過ごす今を、そして自分自身の人生を諦めず、自分なりに生きていきたいと思った。
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家族の形はいろいろ。誰もが好きな人と好きなように生きられる世の中がよい。
ある3人が出会って4人の家族になって、精一杯生きて、また新たな一歩を歩み出そうとするまでの18年間ほどの物語。最後は、大きな悲しみと困難な状況の中にあっても人間は前に進もうとすることができるという、希望を感じさせてもらった。
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レズビアンだけど社会に立ち向かう、という部分もあるけど、メインは家族愛かな。
小川糸さん何冊か読んだけど、どれまさあったかい話だな、という印象でこれもそうでした。
最初、草介があまりにいい子すぎて大丈夫かな…?って思ってました。
(それ以上はネタバレになるので言いませんが、わあああって感じ。)
展開は予想通りな部分も多かったのですが、描かれ方って言うのかな?が、想像以上でよかった。
『ずっといっしょにいると、血が繋がっていなくても似てくる』という言葉が他の本にもあって、前も妙に関心したんです。
凄く胸に残る言葉になりました。
これが家族なんだな。愛って素敵。
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家族4人それぞれの視点から紡がれた章で描かれた、ひとつの家族の物語。
この世界にはいろんな人がいて、それぞれが精一杯自分の色の花を咲かせているんだ、ということを素直に感じられます。
現実の世界では、なかなか人は「異質なもの」に対して厳しくて、鍋を投げ入れていた頃のボスみたいな人もたくさんいるかもしれないし、理解されないまま終わってしまうこともたくさんあるかもしれない。
でも、泉や千代子のマチュピチュ村での暮らしのように、ありのままの自分たちの姿で生きていくことを受け入れてもらえる世界がいいな、と思いながら読み進めました。
今は読み終えたばかりなので、ラストの展開の意味をどう受け止めたらいいのか考えあぐねてしまっていますが、少し落ち着いてから読み返して、また考えてみたいと思います。
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LGBTの物語でした。
ちょっと想定と違っていてびっくり。
同性婚の二人と、その子供二人の家族の物語。
夫との関係に悩んでいた泉。
飛び込み自殺しようとしていた女子高生の千代子。
泉の一人息子の草介。
千代子の子供の宝。
この4人の視点で、それぞれ、物語が語られていきます。
泉と千代子が家族として地方で暮らすことに。
LGBTであることを隠すのかオープンにするのか?
二人の決意。
そして子供たちが母親二人に対する気持ち。
子供たちの視点からみる母親。
支えあいながら生きている家族をひしひしと感じます。
いろんな家族の在り方があるんだなって思います。
しかし、
草介の生き方。ちょっと辛い。
千代子の決意。これまた辛い。
同性婚問題、LGBTの問題。いろいろ考えさせられる物語でした。
LGBTの人たちの生き方が少しわかったような気がします。
お勧めです。
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ほっこりじんわり、それでいてあまあまでなく
「色んな立場から考えてみようよ。もうそろそろできるんじゃない?」って思わせてくれる作品だった
差別じゃなくて、特別
みんなが特別
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レズビアンのカップルとそれぞれが産んだ子どもが一人ずつ。
それぞれの親と子どもの縦の血縁しかないけれど、紛れもない家族がそこにいる。
世間一般が定義している家族って一体何なのだろうか?と考えずにいられなくなった。
同性同士で婚姻関係(入籍)できない理由は?
ただの誰かの縛られた価値観でしかないのだろうか?
今の時代、もっと多様性を認めてオープンにしても良いのではないだろうか。
同性愛を認めず、婚姻関係が結ばせないことは何かの解決策になるのだろうか?そうは思わない。
今までも同性愛について否定的な気持ちはなかったけれど、これを読んでより一層それを強く感じるようになった。
反対に異性愛(?)の人たちがマイノリティーの立場だったら?きっと同じような苦悩を感じるだろう。
そのカップルで子どもを産めるかどうかという物差しだけで決めているならナンセンス。
養子縁組での親子関係も認められているのだし、色々複雑でクリアさせなくてはいけない問題もあるのかもしれないが、もうそろそろ一歩前進させても良いのではないか、と思った。
ママ(おチョコさん)とニーニー(草介)については悲しいけれど、長年かけてしっかり作られた家族は続いていくんですね。
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レズビアンがテーマの小説、初めて読みました。
マイノリティとして生きることの葛藤や奮闘の描写がとても細かく描かれており、初めて読んだジャンルですが、自分にとって良い刺激になりました。
4章からなる構成で、それぞれの章がタカシマ家の4人のメンバーの視点でリレー形式に描かれていました。
同じ家に住んで、同じ時を過ごしても、考えていることの違いがこんなにもあるんだなと思いました。
日本ではまだ認可されていない「同性婚」。マイノリティとして生きる覚悟を決めた泉と千代子が、年齢差やこれまでの境遇も全く違うにも関わらず、2人で共に歩んでいく姿に沢山の勇気を貰えた気がします。
レズビアンカップルとして生きる2人の子供である草介と宝の章も印象的でした。
草介は物心ついてからのタカシマ家での生活でした。本当に心の優しい少年だった草介は、すんなり2人の母親を受け入れているように見えて、実は心の内では彼なりに引っかかる部分もあった描写が良かったです。
宝は、「ミラクル宝」として、タカシマ家が始まってから舞い降りた天使のような存在で、宝の存在が駆け出しのタカシマ家を支えていたと思います。ピュアに育った宝の成長してからの葛藤が良かったです。
2人は子供ながらに色々なことを考えていて、2人の母親と上手くいかないこともあったけど、それでも子供たちが母達を大切に想っていることが伝わってきました。
最終章は涙無しには読めませんでした。人生山あり谷ありだと思いますが、「エピローグ、じゃなくて、これから」タカシマ家には前進していってほしいです。
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タカシマ家って勝手に名乗れるものなのかな?保険証とか免許証とか学校とかそういうわけにはいかんだろうなあ。
泉ちゃんはすぐにでも宝と養子縁組してほしい。気持ちの上では完全に家族だとしても血縁関係も書類上も他人なら、倒れたときとか色々しなくていい苦労や悲しみがきっとあるから。
泉ちゃんと宝で亡くなったおチョコちゃんの…のシーンは、かなり引いた。
他人も目の前にいるのに。それだけじゃないけど。
個人の感情や行動を否定はしないけど、自分は見たくなかった(読みたくなかった)という強めの嫌悪感があった。
同性愛も否定しない。
でもレズビアンだから二人は惹かれ合ったのかな?
オンリーワンの相手に巡り合ってそれがたまたま同性だったんじゃないかな。
ソータのことはもうやりきれなさ過ぎる。
ソータ自身も辛かっただろうし、立て続けに悲しいことが起きた母と妹の気持ちに立ってもたまらなく苦しい。
望んでではなく、本当にフッと糸が切れちゃったんだろうけど、辛い。
それでも日々は続くし、最愛の人との宝物を守り続けていかなければいけない。
コーヒーを淹れようとする泉ちゃんにほんの少しの希望を見出す。
でもやりきれなさが多すぎてもう読みたくない。
Posted by ブクログ
幼い頃から、都会に暮らすことが幸せだと思っていた。その根本的な考えは、今も変わらない。しかし、ふと自然が懐かしくなることもある。
駆け落ち同然のシングルマザーと高校生が、たとえ田舎だったとしても子供抱えて生きられるか?(主に金銭面で)と設定の難を感じるところもあったが、時間のゆっくり流れる自然とゲストハウス、そして二人のお母さんと暮らすのもいいなあと思った。そう思ったがゆえに、後半の怒涛の悲しい展開にガックリきてしまった。私はラストにあまり希望は感じられなかった。
そこに至るまでがゆったりとした展開だったので、結構驚いた。
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読み終わるまでものすごく時間がかかった。なかなか読む気にならなくて。どの登場人物にも共感できず。でもみんなが一生懸命に生きてる。それはわかった。
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レズビアンで母二人、息子一人、娘一人な家庭。
社会の偏見と向き合う話もあるけど、メインは家族愛。
家族がそれぞれ思いあって、時にすれ違っても家族が、「オハナ」が大事で支えあってる様子があたたかい。
プロローグと4章で構成され、各章は家族それぞれの視点で描かれる。時間のズレがあってその時のことは当人視点でしかわからない。
この家族が世間からどう見られていたかはわからない。
外より内側に向いてて家族を思う場面が多い。
年若いママの方が癌で亡くなり、続いて息子が事故で目覚めない状態で終わる。残された方は辛い。でも生きなきゃ。虹になったママに、眠ったままの息子に美しい庭と前を向く自分たちを見せるために。