【感想・ネタバレ】推理小説のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

おもしろい!

とにかく一気に読み終わりました!

謎解きを読者とフェアに行うという推理小説の大前提が『推理小説』をつまらなくしてるんだ、
リアリティがなくなってるんだ、という書かれ方をしています。

作者と謎解きを競いたい方向けではありませんが、
純粋に小説を楽しみたい人なら楽しめると思います。


リアルな人間のあやふやさ、
小説の中のキャラクタライズされた人物と、現実の人間はちがうんだというテーマがすごく心に残って
小説としての面白さと同時に、考えさせられるなぁ…と思いました。

1
2011年11月09日

Posted by ブクログ

ドラマをみていて、結末も知っているのに
ぐいぐい引き込まれて一気読みした。
確かに推理小説にはお決まりのどんでん返しを求めるな

0
2013年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「アンフェアなのは、誰か」
立て続けに起こる殺人現場に残された本の栞。
そして出版各社に届けられた“推理小説”なる原稿には犯人のみが知り得る事件の詳細と、殺人予告が書かれていた。
「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」


無駄に美人な敏腕刑事、雪平夏美と、それに振り回される若手刑事、安藤一之のやり取りが面白い。のはバディ・ムービー最低限のルール。
この小説が更に面白い理由は、物語の視点である主観がコロコロと変わるどころか、雪平の捜査する現実世界と、犯人が書いているであろう小説の内容とが
平行して描かれていくという実験的な手法が用いられているから。

著者は「救命病棟24時」や「天体観測」といったテレビドラマの脚本も手掛ける作家でもあるためか、文体はいわゆる推理小説よりも脚本に近いのかもしれない。本編中に作者の呟きや、登場人物のテレビドラマで言うワンカットの(一方そのころ的な)短い描写が挿入されていて、それが読み手を更に混乱させて謎にハマっていってしまう。

作中の事件は推理小説というものの定理やルールを厳守する犯人が“アンフェアなのは誰か”という問いかけで警察やマスコミ、世間に対して挑発していく劇場型犯罪。
事件を未然に防ぎたければ「推理小説」の続きを落札しろと要求してくる。
警察は犯人に対して要求を飲むことは当然出来ず、出版各社は競い合うように話題騒然、前代未聞のベストセラー争奪戦を繰り広げようとする。

続きが読みたいと煽る世間。更にそれを煽るマスコミ。
買い付けのタイミングを測り、次の殺人予告が完遂されるのを待つ出版社。

事件解決に奔走する警察の努力を他所に、世界は異様な盛り上がりを見せる。

納得のラスト、とまでは行かないが、爽快な気分で本を閉じることが出来た。
劇中劇(小説)と雪平のひた走る現実世界のリンク。犯人の用意周到な計画と才能。不思議な構成で進行する物語。
どれもが新鮮で、少しアンフェアな推理小説。

酔っ払うとタチの悪い雪平が、ある男を「コーヒーを一杯だけ飲んでいけ」と部屋に誘うのだが、出てきたのは焼酎で、「えっ?コーヒーは?」と言うシーンがある。
クライマックス近くで重要なシーンだったのだが、全体の緊張感漂う中にちょいちょい入るこういったやり取りがまたズルくて堪らない。


秦建日子、その他の著書

・HERO
・チェケラッチョ!!
・アンフェアな月 - 刑事 雪平夏見

などなど。

0
2011年03月30日

Posted by ブクログ

サクサクと読みやすい小説だった。小説というよりドラマなどの原稿を見ているような感じだった。
謎解きについてはこうかなと思う部分はあるが、最後までしっかりと明かされないところは面白かった。
読んでる最中はなかなか偏った思考の犯人だなと思ったが、最後の文章に心を鷲掴みにされた。

0
2024年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年の初読以来。

瀬崎ィィィィ……!
覚えてなかった。
だから怪しい?、怪しいから怪しくない?、という微妙さのまま読み進めて、終盤で、膝をつく感じ。

彼の冷め切ったフラットな考え方がすきで、共感も出来て、まあ表現はアレなとこあるけれど
そうしたら犯人って、あんな稚拙な主張をする犯人って、
偉そうに鋭利なことを言う人間ってでも結局本人ぜんぜん大したことないよね一番みっともない内面だったりするよね所詮人間だもんね。みたいなかなしさ!!!
なんでだよおー、ギャップすごすぎるよおー。(褒めてない)

世の中の当たり前に対する、特に(べつに結局のところ悪でも何でもないという扱いをされて受け入れられているものもぜんぜん含めた)報道に対する、
え、ちょっとおかしいよね?正義面した要するに悪意だよね?というシニカルさ。
あくまで彼個人の描写です。という雰囲気でもなかったりするから(たぶん)、随分と斜めに攻め入るなーやんちゃだなーと思いつつも
わたしも、好奇心とか優越による安心感とか知識欲とか、まあ総じて結局じぶんの欲望で求めて消費して愉しんでいるでしょ。と思ってしまう性質。
(その需要にきぶんが悪くなるので目に入らないようにしているまあだめなおとな。何でも良いがたたかれそう。)
終盤の糾弾インタビューとか、せつめい的できもちわるい。っていうのがすごくわかる描写……。
だが、だけれど彼は、結局、。もー、説得力がしぬ。うううう……。
じぶんの方が正しいと狂信して行動を起こすと狂人になるのだ。当たり前だけど。でも当人は狂信だなんて思っていなくてそれがもう狂人だ。はあ。

平井の恨み節遺書が的外れも甚だしくてぜんぜんびくともしないの、そりゃそうだ。って思うのに、
でも理屈で考えるひとでも、もやもやはすると思う。
筋が通っていないと思っても害意を向けられているという事実はひとを傷付けるし、家族に理解されない雪平も悲しんでいる訳で。
平然と跳ね飛ばせる瀬崎は、だから犯罪に走ってしまうのかな……。
似たような犯行予告は、わざと平井をベースにしているからか、結構瀬崎の本心なのか、、
人間だもの。?
瀬崎は平井を才能がないとして辛辣だったけれど、じぶんも周囲から似たような扱いをされている印象なのかな。
あらすじを改めて読むと、ただ読んで欲しかっただけとも取れる。その場合はもうクリエイターの業だから、無論方法を肯定はしないが感情を理解は出来てしまう。。

ともあれ、ラストの手紙にはやっぱりすきって引き戻されてしまいそうだった。
祈りで、愛で、あいするひとに殺されるってある意味いちばん幸せなのかも……?
むしろなんなの、彼はそもそも死にたかったの?ああ、作中作でそう言ってるや、、なんだそうか、、相容れなければ孤独だから、そうもなるか。。
ううう、それも、すき寄りになってしまう。いやいや彼はしょせん犯罪者……。アウトすぎる。

雪平みたいなキャラクターが、大すきでして。
ちょろいなあと思いつつも、いわば輪郭的とも言えそうなあっさり描写でも、浅いとはぜったいに思わせないからとても素直にやられてしまう。
相方の安藤がまたバディとしてとてもとても良い具合でして。
「からかわれている訳ではなさそうだ、そういう回路がないのだ」と結論する安藤、服を服をと言われて「前から思ってたんだけどさ。安藤って、つまんない男だね」な雪平。もだもだ。かわいい。無害系男子すきー。
篠原さんと瑛太ってキャスティングがぴったりすぎて恍惚。
ドラマ版未視聴だけれど相変わらずイメージ映像として浮かびまくりであった。
意外とこの話ではそこまで二人ばっかり主役ですと出張っている訳でもないんだなあ。
とはいえ雪平、安藤、瀬崎、が明らかに中心ではあるのだけれども。淡白なのに濃い。しつこくないとこカッコイイ。

でも雪平さん、ちょっと記憶として認識していた以上にだらしがなかった……。
男の人は美人さんのああいうのを隙として好んじゃうのかな。
残念美人は魅力だけど品は欲しい。あとGはやばいのでいっそ安藤さんお掃除してあげて。某のだめのちーさまみたいに。お約束せおりー。
というか続刊でそんな感じだったっけ?

ドラマ版では何だかかなしすぎる展開をしたようだから、軽く想像しただけで抉りすぎるから、(曖昧な記憶なりに、あと情報を見ても)原作小説は違うということがとても嬉しい。
だってこのコンビがすきなんだ。
たとえ美味しくてもかなしいのなんて見たくないくらいすきなんだ。
あと原作安藤はそこまでばかじゃないと思う。(とても一方的な感想)

雪平に殺されたい瀬崎(身勝手)と、雪平にばかり撃たせたくない安藤(撃たせちゃったけど)が、どちらがどうとかいう感じじゃなく天秤が釣り合っている感じがするの、良いな。
雪平さんは苦労するけどどちらも愛だなって思う。

0
2020年11月01日

Posted by ブクログ

 猟奇的殺人事件が起こり、世間がその真相に右往左往する中、警察と主要出版社に「推理小説・上巻」とかかれた原稿が届く。そこに書かれた内容は、犯人のみ知ることの出来る詳細と、さらなる殺人予告。次々と主観の変わる展開の中で、あなたは犯人を見つけることが出来るだろうか。
 なーんて、勿体つけて内容を書きましたが・・・この本を「ミステリ」として読んではいけません!! もし「ミステリ」として読んだ場合の評価は★×2個ですから。では、どのように楽しむと良いのか。答えは「ドラマを見る感覚」です。
 構成は全7章で、「第一章 アンフェアなはじまり」に始まり「最終章 おそらくは、納得のいかないラスト」にて完結。作者自身の考えは知りませんが「ミステリ」として読んだ場合は本当に納得いかないラストになってしまいますよ・・・(みのもんた風)でもね。そうじゃないのよ奥さん。これを連続ドラマとして考えてみてよ。毎週、絶対に続きが気になるでしょ? ね? この作品はね。そんな作品なのよ。うんうん。ほら。わかったんなら、早く書店に急がなくちゃ。

0
2017年02月12日

Posted by ブクログ

ドラマや映画にもなっているアンフェアの原作。

雪平がどうも誉田哲也さんの姫川にダブる。

推理小説っていうタイトルが読者をバカにしているといったニュアンスを本作の中に書いていて、なかなか挑発的だなと感じた。

最後はやっぱりなというのと、安藤も最後に呟いていた、伏線の回収をしていない(あえてなのだろうけど)

0
2015年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新しいほうから遡る感じで読んでしまったので時系列が曖昧になりつつw
2回目の人殺しの話。犯人はとてもわかりやすいというか、この人しかいないという。でも好きです。にしても雪平が男と寝るとは思わなかったなー。

0
2011年07月19日

Posted by ブクログ

★ひねりすぎて…★無駄に美人な主人公などキャラクターの設定は見事。犯人の屈折した思いも読ませる。ただ語り手を複層に配置しており、おそらく一度読んだだけでは著者の狙いが見えない構成となっている。小説の作法として野心的な作品なのだとは思うが、僕にはその点はきちんと読み解けなかった。それを考えると、テレビドラマは見ていないけれど、この小説の登場人物だけを借りたのかな。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

2009年2月5日

ははぁー(納得)って感じでした。
どっちかって言うとTVドラマの方が好みかも。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

ドラマは見ていないので知らないが、「アンフェア」の原作となる、この本、けっこう面白かった。雪平は心に傷を残しつつも、潔さがかっこよく、天然っぽい安藤とのコンビも、いい感じ。次々と起こる連続殺人事件も、ストレスを与えず、スピーディに片付いてゆく。重くもなく、さらりと楽しめる作品である。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

42歳の会社員と17歳の高校生、大手出版社の編集者……全く面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、警察と主要出版社に『推理小説・上巻』という原稿が届く。書かれていたのは犯人しか知ることの出来ない事件の詳細と殺人の予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という前代未聞の要求……ミステリの既成概念を破壊し、リアリティの迷宮へと誘う超問題作!
確かに問題作です。犯人の立場で二度読み返すと非常に面白いですね。作者の思惑だしょうが、なにげないヒントが散りばめられています。新鮮な作品だと思います。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

ある推理小説のストーリーに従って行われる殺人事件。犯人はTHと名乗り、犯人像もさまざまな人間が浮かんでくる。

物語自体は非常にテンポ良く、スリリングな展開だったが、読んだ時期が悪かったのか、少し話を理解するのに時間を要した。

0
2022年03月07日

Posted by ブクログ

殺人事件が起き、この先の展開が書いてある小説がオークションに掛けられる話。
「無駄に美人」な雪平警部は完全に篠原涼子さんが頭に浮かぶ。

ドラマとは随分と展開が違うようで驚いた。(安藤が黒幕だったんだっけ?)
サラサラ読める作品でした。
続きも手元にあるしどんどん読み進めていこう。

0
2017年09月27日

Posted by ブクログ

ドラマの原作
というのは知っていて、気になるケド手を出せずにいた小説をやっと読めた
あまり肩肘張らずにさらーっと読めた
雪平刑事シリーズの次作も読みたい

それにしても
無駄に美人
と評される主人公(女刑事)が出てくる小説を立て続けに読んだな(笑)

0
2015年11月28日

Posted by ブクログ

42歳の会社員と17歳の高校生、大手出版社の編集者。全く面識のない人々が相次いで惨殺された。(略)そんな中、警察と主要出版社に「推理小説・上巻」という原稿が届く。書かれていたのは犯人しか知ることの出来ない事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という前代未聞の要求・・・ミステリの既成概念を破壊し、リアリティの迷宮へと誘う蝶問題作!(帯から)

初めて読む作家さんに期待は高まった。
事件そのものの進展は読ませる。だが、事件の動機がはっきりと分からない。ラストも説得力が無い。

0
2015年04月20日

Posted by ブクログ

ドラマアンフェアを見てから原作を手に取りました。この原作からあのドラマになったのかと思うと別物のように感じました。
私の読解力のなさのせいか少し殺害動機に疑問を感じたり、ラストもそんなに好きじゃなかった。
安藤が死なないのはいいですね。
ドラマから入ってなければこの本は好きじゃなかったかも。

0
2013年06月10日

Posted by ブクログ

〈内容〉42歳の会社員と17歳の高校生、大手出版社の編集者……全く面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、警察と主要出版社に『推理小説・上巻』という原稿が届く。書かれていたのは犯人しか知ることの出来ない事件の詳細と殺人の予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という前代未聞の要求……ミステリの既成概念を破壊し、リアリティの迷宮へと誘う超問題作!

0
2012年11月01日

Posted by ブクログ

ドラマ「アンフェア」が良かったので、原作もと読んで見ました。

ドラマ良かったので、登場人物がイメージ出来てしまった…

なんか物足りなさを感じます…

残念だ。

0
2011年10月19日

Posted by ブクログ

アンフェア映画第2弾公開ということで、ドラマ版の原作を読んでみた。
大好きなドラマだったけど、内容を忘れてしまっている部分もあり。
覚えている部分もあり。

文章でもかなり読みやすく、ほぼ一日で読みきれた。
リアリティがあるけれど、ありすぎてちょっと時代を感じるところもあったかな。

やっぱり先に映像を見たので、そのイメージが強かった。
またドラマやら映画を見たくなった。

0
2011年09月27日

Posted by ブクログ

女性刑事。
無駄に美人。

散らかり放題の自室。
殺人現場に被害者と同じように横たわる儀式。
被害者が最期に見た景色が見たいから。

「推理小説」という挑戦的なタイトル。
あなたはこのミステリーファンを
誘う魅惑的な挑発に
耐えられるか。

連続殺人事件。
現場に残された「アンフェアなのは、誰か。」
という本のしおり。
その事件を詳細に再現した『推理小説・上巻』が
警察に、出版社に送りつけられた。
謎の作者はこう告げる。
続きを買わないと、また殺人事件が起きると。

並行して描かれる編集者、ミステリー作家、
ミステリー同好会のメンバーの行動。

推理小説に関する断章。

簡潔で、自由な文体。

そして、バラバラに見えた
ピースはダイナミックに
美しく組み合わさっていく。

本当のリアルとは、何か。

篠原涼子主演で
話題となった『アンフェア』の原作。
しかし、原作本と思って読むと
しっぺ返しを食らう。

驚くほど巧みで
自由さにあふれた表現力が描き出す
新しい『推理小説』がここにある。

0
2011年02月23日

Posted by ブクログ

アンフェアの話。篠原涼子が主演でドラマにもなった。
まぁ面白いんだけど、あんまり誰も活躍してないな。
淡々と話が進んで、結局犯人の思い通りになっただけの話。

0
2010年11月11日

Posted by ブクログ

なんだか読みにくかったです

推理小説のルール云々という話は、フムフム
そして普通の推理小説のように設定にたいしての説明はしないのようなこと書いてあった気がしますが、ほんとに書いてない(笑)
なんか意味深だな〜というとこは結構スルーあるよ
いろいろ探って読んじゃう人は拍子抜けするかも

心の内容はなにか特別な気はしなかったけど

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

 ドラマ「アンフェア」の原作です。ドラマは見てないんだけど、どうやら内容は別物として考えたほうがいい様子。
 けっこう楽しめました!!!オススメです。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

アンフェア ファンなので、どうしてもドラマとごっちゃにして呼んでしまう。しかも秦さんシナリオのイメージ強いし。読みやすいし軽くていいのだが、カチャカチャがどうしても気になってしまって。。。(カチャカチャ)分星二つ減

0
2011年07月25日

Posted by ブクログ

2007.1.9 新年最初の一冊。主人公がもっと格好いいかと思ってたけど、思ったような格好良さじゃなかった。犯人がよかった。ドラマ見てないけど、犯人役誰だったんだろう。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

 実際の会社名を出すなどリアリティにこだわったようですが、ちょっと中途半端な感じ。ドラマの方がおもしろかった。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

42歳の会社員と17歳の高校生、大手出版社の編集者……全く面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、警察と主要出版社に『推理小説・上巻』という原稿が届く。書かれていたのは犯人しか知ることの出来ない事件の詳細と殺人の予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という前代未聞の要求……

この通りの内容で、いかにも興味を惹かれます。しかも、主人公・雪平夏見(女性刑事)は、もう常識はずれの行動で、部屋はごみの山なのに、信じられないくらいの美人で検挙率NO1と言う、、この破天荒なキャラがいれば、、、、、

ネタバレは書けませんが、殺人を予告するような作中作の手法や、目まぐるしく変わるシーンと、時間や場所がわからないワンシーンの提示、それにもしかしたら作者自身のコメントの挿入など、奇想天外の仕掛けがあるようだけど。。。

推理小説のリアリティとは、、って言う挑戦でもあるかのようだけど、なんとなく弱い感じで、最後の犯人判明後も、あまり感情的に湧くものがなくって、すんなり終わってしまいました。ちょっと、シーン転換などついていけなかった面もあるなあ。これが映画化されたら、少しは面白いかもしれないって感じました。
2005.1.8

0
2009年10月04日

「小説」ランキング