感情タグBEST3
別れるということ
この作品をだいぶ前に読んだ。その時から、ずっと好きな作品であった。好きな人と一緒にいることは、すごく楽しいことなのに、不安感を拭えないのは何故なんだろう。好きなのに、別れようと思うのは何故なんだろう。今もわかりません。
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私は関西出身で多摩の辺りの風景は馴染みはないのですが、映画を観たこともあり、ゆったりと時間が流れていくような雰囲気を小説からも感じることが出来ました。
心を激しく揺さぶられる訳ではないけれど、細かく擦り傷をつけられるような、かさぶたを後から見て愛おしくなるような読後感でとても好きな小説です。
ヒーターのオイルを入れる場面が特にお気に入り。
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最初の20ページくらい読んでいて平易な文章でこれで文藝賞かと思っていたけど、読み終わってからものすごい余韻が残っていることに気づいた。それが頭から離れず他の小説に手を出しても全く集中できなかった。完全に描写のイメージが頭の中にこびりついていた。まさかその後もう一度同じ本を読むことになるとは思わなかった。
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ヒトコト ヒトコトが
流れるようで落ち着いて澄んでいて素直で
すごく丁寧に感じる。
あぁ、私もこんなふうに日々を感じたいなと
心から思った。
第三者から見たら
どこにでもいそうな39歳の女ユリを
どこにでもいそうな芸大の磯貝くんがなんとも愛おしい。
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映画より好きかも。
きれいな小説です。
なんだかおしゃれ。
んでもって、無駄なところがなにもなくて、シンプルで。
やっぱりユリがかわいすぎる。旦那が猪熊さんっていうのがまたいい。
好きなとこ。
ユリのことば。
「自分が楽しければ、相手も楽しいと信じること。絵と同じ」
年越しのシーン。
もし神様がベッドを覗くことがあって、誰かがありきたりな動作で自分たちに酔っているのを見たとしても、きっと真剣にやっていることだろうから、笑わないでやってほしい。
小説を読んで、うっとりして、いいきもちになりました。
ナオコーラさんって、タイトルの付け方とかむっちゃセンスあるなぁ〜。
2015.10再読
ひさしぶりにあの世界にひたりたいなぁ~と思って手にしたものの、読み始めて、苦しくなった。
ところどころ、飛ばし飛ばしにしか読めなかった。
いやもう、リアルすぎて。
いまの自分にすこしシンクロするというのもあるし。
逆だけど。
どちらかというとユリの年齢に近いのに、いまの状況ってみるめ側だし。
ユリみたいになれない自分がかなしくなってしまった。
逆に振り回したいよ、みたいな。
振り回した事は過去にあるけれど、いまは違うからね。
ユリみたいにさ、相手はいるけど、若い子としてみたいよね。そういう立場になってみたいもんだよね。と思ったけれど、再読してみると、ユリも迷ってる感じがすこしした。じょじょに気持ちは薄れていったのだとは思うけれど。。。
みるめくんかわいいよね。
いちゃいちゃしてみたいよね。
なんか、こんなふうに純粋に恋愛したことあったかなぁ。。きらきらするような。
もう、通り過ぎると、そう思えなくなってるのかな?
でもやっぱ、どれだけ、まわりからは陳腐にみえようと、想っているひととするセックスというのは、しあわせなものだと思うのです。
そこだけ切り取って、たまに思い出して、あたためてもいいと思います。
はじめて読んだときは、
空間をきりとる文章力とか、文字のかんじだとか、小説の間にながれる空気感とか、そういうものに、いいなぁ。。と思っていたのだけど、再読のいまは、内容がグサリときてしまいました。
また、ほとぼりが冷めたころに、読みたい。
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映画化されたので、ちょっと読んでみたいな・・・と思っていたところ、ちょうど[es]で読めるXMDF形式の電子書籍で出ていたので、珍しく衝動買い。
ユリのしゃべり方とか、なんかいいですね。
映画も観てみたいと思いました。
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不思議な感覚やな。
西加奈子さんの雰囲気に似てる。
琴線に触れる言葉が出て散りばめられてる。
話の軸とは関係ないちょっとした脱線やよく分からない表現が、無性に面白くて心に残る。
琴線に触れるってこういうことなのかな。
この感覚、西加奈子さんを読んだ時も感じた。
西さんの本に山崎ナオコーラさん出てくるもんな。
そもそもナオコーラって名前が刺さるよね。
コーラ好きなのかな。
私も大好き!!!
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自分の今の境遇と照らし合わせて
ひどくざわざわしたし、言葉一つ一つを大切に読みたいと思った本だった
一気にぶわぁっと読んでしまったけど、もう1回丁寧に読みたい
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★漂う★文章に空気感がある。ふざけるだけの年上の女性は男の子に求めていたのは何だったのか。置いていかれた男の子の宙ぶらりんな雰囲気も美しい。その先をどう読み取っていいかが分からなかったが。
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タイトルの意味、なるほど〜!と思った。時折主人公の恋愛観というか人生観というか、そういうのが垣間見えて、単なる恋愛小説で済まさせないような印象。なので、ちょっと軽い感じもしたのだけど、ふわふわとはせずいいバランスになっているのかなあと思った。
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だいたい結末はみえていたのに、読み終えた時に感動がまとめてきた。詩的な作風でやさしい言葉遣いで温かみのある文章。短編のようなページ数なのに著者が伝えたい思いみたいなのは十分伝わってきた気がした。
彼女は別れるしかない状況となり、恐らくは未練を残したまま一方的に別れたのだろう。そう考えるとすごく悲しい。恋愛は不可効力みたいなものだし、自分ではどうすることもできないものだ。それでも好きな人に対して非情にならなくてはならない結婚という人間社会の掟は誰のための掟なのだろうか?
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ドキっとする題名だが、そういうのでなくて安心。
ユリちゃんが一見、外見はポッチャリで30代後半感漂うどこにでもいそうな女性だか、実は計算高く?何だか魅力的。
すぐ読み終えてしまったが、余韻が残る。
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映画化されて、しかも主演が大好きな永作さんらしいので読んでみた。
主人公の女の人が好き。すごくいい雰囲気でした。
読みやすい文章を書く作家さんだなぁという印象を持ったので、他の小説も読んでみたい。
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タイミングを逸して読んでいなかった芥川賞受賞作。
瑞々しいし、わかりやすく楽しめたのだが、時代なのかな、このくらいの小説の書き手は今はたくさんいるようになったなと思う。
なので、物足りない感はあった。
39歳の不思議ちゃんやその夫の人物造形はもっと深掘りできたのでは?この程度でいいのかな?と辛口になってしまう。
しかし、その後の山崎ナオコーラの活躍ぶりを見ると、やはり芥川賞を受賞させたのは正解だったのだろうな。
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読んでいくうちに,やや反抗的になった。
主人公の男性の気持ちはすごくわかるけど、その恋人の女性の気持ちはわからなかった。
女性の作家のくせに女の人のことがわかってないと思ったけど、高橋源一郎氏の解説を読んで納豆食う。
わかってないのは私でした。
いや,でもこの人は若い女の人のことを知らない!友達いないに違いないと思ったり。
でも、もしかすると裏をついて,そう思わようとさせてるんかも…と反抗的な態度になってしまう本なのです。
個人的にその後の「虫歯と優しさ」の話の方が好きかな。
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文字が少なくてさらーっと読めちゃった。
確かこの本、当初はかなり話題になってたような気がするんだけど、読んでみたら別にそれほどでもないような…という感じ。
終わり方もよくありそうな感じ。
個人的には終わり方が釈然としなくてなんだかなぁ。
ただ、人が人を好きになるときって、不思議だよなぁと思った。
主人公が好きになったのは、小太り39歳既婚女性。特に見た目が若いわけでもない。
だけども、恋に落ちるときは、落ちる。不思議。
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女性作家の恋愛小説の一種。初めて著作を読んだが普通だった。文体は読みやすいが女性から見た男性像なので、個人的にはあまり共感する部分はなかった。文は読みやすい。
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20歳大学生男と40歳教師女の恋愛話
40歳女が結婚していることを分かっていたが、付き合った20歳男。先のない恋だと分かっていても、将来をあえて考えず今を楽しむ二人。そんな関係を終わらせたのは40歳女。ぽっかり心に穴が開いた20歳男。
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青春モノ、恋愛モノというようにあっさりとは分類できない作品。
行間も大きく頁数も少ないのであっという間に読めた。もっとも、この手の作品にはじっくり行間を読む姿勢が必要とされるんだろうけど。
正直、一昔前の自分なら間違いなく
「なんだこのよく分からんくてオチのない話」
と一蹴していただろうが
大学に入ってそれなりに友人もできて、女の子とも付き合って、酸いも甘いも味わった今の自分にはひどく共感できる部分が随所にあったのも事実。
人の気持ちは簡単に変わるし、他人の気持ちなんて分からない。分かろうとするのが間違いなのかも。
恋愛ってムツカシイ・・・
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ユリちゃんが魅力的です。磯貝くんの視点で書かれているからというのももちろんあるけど。
どこにでもいるような普通の女なんだけど、実はポーカーフェイスで、底知れない色気や意地の悪さを持ってる女性に憧れる。
Posted by ブクログ
サクサク読める。
さらっとした文章で個人的には好きだけれど、あまり生産的ではない話だなぁ。何となく読んで、満足するお話かなぁ。
映画化して、なにを訴えるのだろう?
おもしろいのかな?
でも、
会えなければ終わるなんて、そんなものじゃないだろう
布団の国の王様とお姫様の気分で眠った。
は好きなフレーズ。
Posted by ブクログ
さらっと読める作品でした。題名のインパクトと内容に差があるというのは色んな書評で読んでいたのですが
確かに、そう思います。それが悪いわけではないですからね、私は嫌いではないです。
ここの出版社から出ている作品は、割と他に比べて変わった作品が多いなぁという印象が強いのですが、
私的にはそこの期待を裏切らない作品でした。あっさり感が嫌いでは無いです。
しかし恋してみると、形に好みなどないことがわかる。好きになると、その形に心が食い込む。そういうことだ。
オレファンタジーにぴったりな形がある訳ではない。そこにある形に、オレの心が食い込むのだ。
主人公の気持ちが淡々と綴られているのですが、それがあっさりしているだけでもないんですよね。
どうにもならない感じ。19歳のオレと39歳のユリの関係は、ドロドロしたものでもなんでもないのですが、当事者にしかわからない閉塞感のようなものを感じました。それがなんだかとても真実味があって私は好きです。好きになったほうが負けなんだな、なんて言葉に、ものすごく頷きたくなる感じです。
(2005年3月2日)