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Posted by ブクログ
食べものをめぐるわたしたちの物語。
フランス家庭料理のレストラン・ファミーユで働く啓太と、看板娘の真衣。2人の家族の顔合わせの日、啓太の母・美奈子は現れなかった。バリバリと働く美奈子を父・雪生は庇う。真衣の父・正造は不機嫌を隠さないが母・芳江は穏やかだ。主人公と時間が代わりながら綴られる温かな連作。
自分の望む仕事を自分の望むようにできるのが一番だ。男だから女だからという価値観にも、会社員か自営業かというくくりにも縛られることなく。登場人物たちは順風満帆な働き方をしていた訳ではない。ぶつかりながら傷付きながら、自分の道を歩いている。それを助けているのは側にいる人である。自分の幸せを案じる人がいる。それは何よりの幸せである。うまく言葉にできない気持ちも、本気で思っていればいつかは伝わる。そんな希望が感じられる。
Posted by ブクログ
かなり読みやすい。すぐ読める。家族関係で悩んでる時ならグッとくるかも。
いくら仕事だからって両家顔合わせを連絡も無くキャンセルする母親はどうかと思う。後日謝りに行ったとはいえ良い感じの話にできるものなのか。忙しい社会人になったら見方も変わるのか。