感情タグBEST3
Posted by ブクログ
阿修羅を、自分を壊すのだ
それは割と誰にでもある欲求で
とりあえずリセットして新しい自分に期待したいのだ
舞城王太郎が好きだ
自分と同じ名前の男が女に冷たかった
Posted by ブクログ
女性主人公が女性らしく強かに成長する話が好きな人におすすめ
主人公のわざと悩みつつもそこで成長を感じさせるのが大好き。
主人公の気持ちも行動も強く共感できるし、文章が文語体で読みやすく、勢いもある。
何度読み返しても新しい発見があり、読む度に感動してる。
Posted by ブクログ
★あらすじ★
アイコは片思い中、でも他の男の子とやっちゃった、最低最低返して私の自尊心!その間街ではバラバラ殺人は起きるは同級生は誘拐されるは子ども達はアルマゲドンをやりはじめる始末。東京と魔界を彷徨い、妄想と現実を彷徨い、アイコが見つけるものとはーーー?
感想
若者の話し言葉がそのまま綴られたかの如き文体は、一見ただのライトノベルのよう。しかしこれはただのラノベではない。独特でスピーディーな文体は、読む側に問うてくる。カラダと意識が分離したら、手足と脳みそが分離したら、いったい自分は誰で、どれが自分なんだろうということを。
淡々として跳ぶような文体と自己の定義という重厚な主題のミスマッチが目に新しい。また、ラノベによく見受けられる、「文字の大きさを変える」という技を効果的に使用している点も素敵(バリバリ純文学ではありえないんじゃないか?)。文字という羅列が持つ視覚的効果も十分に利用している点は前例がない(ような気がする)。
形態はラノベでありながら中身は純文学、という、枠にはまることのない素晴らしい一品だと思う。
Posted by ブクログ
キュートでポップでテンポ感の良い文章、なのにとってもおどろおどろしくてどこか恐くて、とにかく強烈な印象を受ける作品だった。
利己的で弱くて脆いっていう誰にでもある一面を精一杯肯定して強かに自分のあるがままに生きる、生きようともがくアイコはほんとにすごいと思う。
世界観もはちゃめちゃでよく分からないままどんどん話が展開していく感じ、中々ない読書体験だった。
作中に出てくる映画いつか全部みたいなー
Posted by ブクログ
疾走感とハチャメチャ感が満載! パンクでキュートな少女の思考を味わえる作品 #阿修羅ガール
またもや変態世界に引き込まれてしまった…
相変わらずのグルーヴ満載の文章で、もはや文字の麻薬。少女のパンクな脳みその中を、山盛りで堪能させていただきました。
本作はなんといっても主人公の少女が最高!
彼女はなにもかも楽しいことが最優先で、自分の気持ちに鬼正直。純粋で幼稚で馬鹿な魅力がたっぷり伝わってきました。しかしこれは真理だと思いますよ。
仕事、政治、人間関係、経済、社会、戦争、宗教などなど、生きていると考えないといけないことがいっぱいあるけれど、楽しんで生きなきゃ自分に嘘をつくことになる。所詮、生命が尽きるまでの暇つぶし。死ぬのも含めて楽しめば最高ですわな。
でも「愛」に関しては、乙女な部分を持ってる。めっちゃキュートで愛くるしいの。完全に爆裂少女に翻弄されまくった作品でした。
例によって完全に人を選ぶ舞上先生の純文学でしたが、私は大好きです。
■推しポイント
我が国 日本には死刑制度というのがあります。
賛否ありますが、現存している以上、現代にも必要なんでしょう。
ただ本書を読むと、主人公の少女から伝わってくる想いがひとつあります。
どんな奴でも良いところがひとつくらいあるでしょ。前向きに楽しく生きようよ。
これが人としての素直な願い、人を思いやる気持ちだと思いますね。
まぁもちろん、悪いことなんてやらないで欲しいけどさ。なかなか難しいですね。
Posted by ブクログ
大変面白かったです。
自分にとってはホラーでした。
一般的なホラーではなく。
自分のいちばん黒いところを、えぐられるような作品でした。
こんな良作には、滅多に出会えないです。
Posted by ブクログ
最近の、林檎のと檸檬のがとても好きで
舞城王太郎3冊目!
最初の方はやっぱりこの人最強〜
好きな作家発見〜って思ったけど、
だんだん変な展開になり、、
最初の感じで進んで欲しかったなぁーと思ったけど。。
おもしろかった。
他のも読んでみたい。
Posted by ブクログ
再読。
パンチきいてる…。
でも、すごく乗っ取られる。
ノリというか。
そしてなんだか次の日は元気に職場に行けたのです。
愛だよって言いたいくらいの感じで。
愛をもらったのかもしれない。
Posted by ブクログ
舞城節が唸りを上げてますね〜終盤まで何が何だか全然分からないんだけど、たくさん散らばる訳分からない荒唐無稽なピースを一気に収斂させてストンと落ち着かさせるのはほんとスゴイ。自分の存在とは…哲学的な問いかけに対して現代の女子高生の言葉や思考回路を通して語り上げるような舞城王太郎節…私は結構好きです。面白いです。
Posted by ブクログ
言ってることほとんどわかるわかるって感じでなんやら恥ずかしいんだけど、なによりその表現がめちゃんこ面白いな。
しかし珍しく共感しきりと思ったら、架空のキャラクターとはいえそれがマイルドビッチな女子高生ってのはどうなの…
Posted by ブクログ
阿修羅は三つの顔と六本の腕を持つ神
一人でいっぺんに三人前の仕事ができる
戦いの神、というよりは
ワーカホリックの神としたほうが作者の世界にはふさわしい感じ
いずれにしても修羅道だ
アンドロギュヌスを妄想しながらマスターベーションに励む
「グルグル魔人」は殺人者である
三つ子の赤ん坊をバラバラにしてデータベース消費
アシュラマンの偶像製作にとりくみ
そいつを完成させることで世界が救われると信じる狂人
その狂人の精神世界に
いろいろあってシンクロを果たすのがザ・ビッチ桂アイコだ
彼女こそ、この物語の主人公だが
占い師「桜月淡雪」から想像力の貧困を指摘され
「もっといろいろな本を読んだほうがいいね」などと
説教されてしまうのだった
まあたぶんその指摘は正しい
しかしそうやって自分に磨きをかけていって
たどりつく果てが阿修羅の姿だとしたら
それはなかなかにセツナイことである
Posted by ブクログ
阿修羅を作る。ただそれだけの純粋な行為。と、それに巻き込まれる若者たちの群像。展開がハチャメチャでまあ面白いけどそんなに良くはなかったかな……
Posted by ブクログ
好き好き大好き超愛してるで芥川賞の候補になるも選ばれなかった舞城さんの小説。出だしからつかみはOKで、女子高生の主人公のセリフに無理がないのもいいです。同時収録の短編も好きです。この人他には軽めの推理小説もかいていて映像化されるそうですがわたくしはこういう小説のほうが好きですね
Posted by ブクログ
舞城王太郎は2冊目だけど、この人結構好きだ!
書き方はティーン小説というか、ラノベのような感じ?
背面のあらすじでファンタジーかな?と思ったけど、これはファンタジーだったのか…?
終始何が何だかよく分からなかったけど、分からなくてつまらないではなく、分からなくてなんか面白いって感じだった。
最後までよく分からないまま終わるのも良かったな〜
Posted by ブクログ
なんか分からんけど、次の展開が気になるようなパワーを感じた
だから三島由紀夫賞受賞したのだと思う
それよりも一緒に併録された「川を泳いで渡る蛇」の方が個人的には刺さったかな
Posted by ブクログ
そういえば読んだことないかも、と思って。
なんか人間のイヤなところ、生臭いところを執拗に描いた作品で(そういうのを続けて読んでしまったのもあるが)少々胸やけがした。
「川を泳いで渡る蛇」はちょっと好き…かな。
Posted by ブクログ
星2つにしようかと思ったけど、表紙の山口藍さんの画が好きなのでプラス1点。
割と面白かった第1部と、
読み易い文体なので、退屈はしないんだけど、読み終わった後に「こんな描き方する必要あった?」と思ってしまう第2部。
第3部は元々短いんだけど、早く読み終えて次の本に行きたくて、飛ばすように読んだ。
そんな本。
でもアイコの生き方は嫌いじゃないよ。
Posted by ブクログ
「熊の場所」の書き直し
前回三島賞候補になった「熊の場所」は選評での指摘通り、神戸の酒鬼薔薇事件を扱ってゐたが、選評を読むと銓衡委員の不満が窺へた。で、今回阿修羅ガールをよんでみて、また酒鬼薔薇事件を扱ってるではないかと思った。舞城が熊の場所の選評に反応したとしか思へない。
構成は複雑ではなく言葉づかひも思ひのほかわかりやすかった。
宮本輝が相変らず受賞に反対してゐて、島田雅彦が輝サンは筒井康隆の首を締めさうだったと書いてゐる。創価学会の宮本輝だから106頁の宗教の記述が気に入らなかったのかもしれないと思った。
しかし読んでも、なんでこれが舞城の代表作と言はれてゐるのか釈然としない小説である。三島賞は文春の芥川賞に対抗して新潮社が設立した新人賞だが、阿修羅ガールの選評を読むと他の候補がよくなく消去法で選ばれたことがわかる。
Posted by ブクログ
冒頭、びっくりさせられるよね。
二昔前ならあばずれ(死語)の言う言葉。
しかし、生き生きとした文章になっているよ。
明治時代の言文一致運動を彷彿させるというのはおおげさかな。
当時の新聞連載の大衆小説とかの会話の部分はかくやと思う。(徳田秋声「あらくれ」とか泉鏡花「婦系図」二葉亭四迷「浮雲」田山花袋「蒲団」などをおもしろく読んだのでなお思う)
高橋源一郎さんもあるコラムにて太宰治の「女生徒」高橋治「桃尻娘」と上げておとめ言葉の変遷をおもしろく書いてらしたし、私も「桃尻娘」は痛快だったのだ。シリーズ完読したもの。
そう、現代はやり言葉の語りとしてはいい、「あいこ」の素直な生き方みたいなものはよくわかるし、これからもっと成長するだろうなーという予感がして好もしい。「ばか、うざい!」っていわれそうだけれど。「森」はこの小説の意味を深める童話。しかし「あいこ」言葉で語ってほしかったような。大きい活字も一行か二行で止めておけばいいのにとも思った。でも、コミックもろくろく読んでいない私にはコミック的でもあったし、おおいに珍しかった。
難はきっかけになった「佐野」事件のゆくえがはっきりしなくて何か物足りない。私など犯人は「陽治」などと途中で勘ぐった次第。深読みしすぎ。
あ-あ、それにしても『減るもんじゃねーだろ...』ってほんとに一気読み、時間が減らない面白さではあった。
Posted by ブクログ
ここのところ舞城王太郎中毒で、順番に読んでるんだけど、このネット社会で舞城王太郎が覆面作家であり続けてるのは奇跡なんじゃないかと思っていろいろネットサーフィン(死語)してたら、舞城王太郎女性説に遭遇した。
軽くショック。全くその発想は無かった。
でもその後で舞城王太郎のTwitterアカウントを知って見てたら自画像を女性の姿で描いてるし、女性説の根拠も説得力あって、ひょっとしてあるのか?女なのか?と疑い出した。
そしたら読書家の友人が「そう言われるとそうかもしれないと思う。前に読んだ女性一人称の作品、全く違和感なかった」と言う。
それがこの作品なのかは確かめてないけど、私にとっては初めての女性一人称の舞城王太郎作品。
なんか、変な話だった。
平たく言うと、女子高生の精神世界を書いた話。
いろいろえげつなく人が死んだり殺されたりするけど、特に解決しない(ぐるぐる魔人の事件くらいか)し、けっこうファンタジーなことが起こるし。
ヒトの内面なんて見たことないから、こういう造り(?)の人も居るかもしれない、とは感じた。
で、個人的にエロ話する女が苦手なので、この作品はあまり好みではなかった。ただ、確かに女性一人称としては違和感はなくて、今では舞城王太郎はほぼ女性なんじゃないかと思うようになった。
残念。
なんだろ、男性だったら許容できた自分がいる。そういう先入観?で判断されたくないから舞城王太郎は覆面作家であり続けるんだろうし、性別で好き嫌いが変わるのはどうかしてると分かっちゃいるけど、そう思っちゃったんだから仕方ない。
まぁとにかく、男だとしても女だとしても舞城王太郎の一人称は男性目線がしっくり来る。私にとって。
あらすじを説明するのが難しい。文庫本のウラスジが良く描けてる。
舞城王太郎4作目なので読んでる方にも慣れが来たのか、それほどインパクトを感じなかった。これ以前の作品のような強いメッセージも受信しなかった。
そういう意味じゃ穏やかな作品かもしれない。
あと、アイコがラストで得た「人間は100%悪くはなくて芯の芯に良いところがある」ってのは、確かにそうだけど残忍な殺人者に当て嵌めるとなると私は抵抗力の方が勝る。
好きって感情が原動力となってるわけじゃないのに他人のために動ける陽治が一番ホトケだった。
Posted by ブクログ
裏表紙のあらすじはカオスでハチャメチャでめっちゃそそるけど、いざ中身を読むとなんかずっと怖いし熱の時の夢みたいで非常に気持ち悪かった
それでもグイグイ読まされるのはやっぱり凄いなって思うあとなんと言うか愛や強い思想がこの世に留まらない感じ?みたいなものが舞城味を感じたかなり適当なこと言ってますが…
Posted by ブクログ
ようやく読み終わった。舞城王太郎は基本的に混沌としていて荒唐無稽だ。それでも作者の言葉遣い、論理は読者を離さない。特に表題作ではない「川を泳いで渡る蛇」が好きだった。蛇の神話と僕たち人間による行動は神に見られているのか。それらを織りなす短編が美しい作品。
Posted by ブクログ
何故こんなに下品である必要があるのだろう、という感じで第1章を読んでからの第2章で一気に引き込まれる。こんなところで、やかまし村の子供たちの世界に出会えるとは思わなかった。グロテスクで根源的な恐怖がひたひた迫るような筆力。この章でこの作者のすごさが分かった気がする。
10年ぶりくらいに舞城さんの作品を読んだけれど当時より何倍も楽しめた。
Posted by ブクログ
「人間、楽しむと言うことが最優先だし、そう心がけなくても、最優先している」
若者言葉の文体に唐突に変わる場面。多大な情報を消化できないまま次に進むようで、読むのに疲労が伴った。第二部山門の森で出てくる音と声を支配する怪物は本当に怖かったし、快楽的な殺人者の考え方は理解に難しかったけど、しかしだからこそ現代的な作品の一つなのかもしれない。
Posted by ブクログ
意味不明だけど、テンポがいいからすっと読める。助長な部分もあるけど。
若者言葉を文字にするとなんかいい。ムカつき面白い。シェチュネ〜とか。
最後の章で主人公アイコによる大筋解説があるが、やっぱりしっくりこない。
Posted by ブクログ
最初の章では若者言葉についていけず、嫌悪感。
でも確かにこんな感じだろうって思う。
BBSの書き込みってこんな感じだ。
内面のあふれ出る心情の勢いが強くて、溺れそう。
何だかダメな自分を魔界で見つめなおす物語?
あまりに奇想天外なので、夢で見たことをつなげた物語??
と思ってしまう。
Posted by ブクログ
キモチワルイ。覚せい剤キメた人の思考を覗いたような。
……………でも読み切れる。ふしぎ。気持ち悪い。
どうせ自分もほかの読者と変わらないレビューを書いているのだろう。ということはこの本は成功だ。
「人が人で足りえるのは社会性を持っているからである。
だから本能丸出しの人間の行動や言動は気持ち悪くてしょうがない。なぜならそれは、人のカタチをした人ではない何かクリーチャーがうごめいて見えるから。」
この文言を思い出したな。人なのに人じゃないから気持ち悪いんだな。よく表現できるな、むき出しの本能なんて。
そしてこの本を読んですっきりしてしまった人は「赦し」を求めていたんだろうな。
これを読み切れれば、すべてを受け入れられる気がする。
Posted by ブクログ
可もなく不可もなく。
日常が壊れる感じはそれなりに愉しめたけれど、中盤以降はなんだかなぁって感じ。
文学屋さんは、その中盤の地獄巡りみたいなところを評価するんだろうけど、この作者に期待しているエンタメ的なところから見ると、ちょっと冗長にすぎるというか、全体的に尻すぼみだなぁって印象だけが残りました。
出だしは良かったんだけどなぁ。
Posted by ブクログ
誰とでもセックスしちゃうアホな女子高生の自分語りなので軽い印象だけど読み進めると濃い。疾走感がある文章なのに所々読みづらい。狙っているのか。
以前読んだ作品は死と愛がテーマだった。今回は人間の心の闇について書いている。
とある事件がきっかけになって発生した中学生狩りが大きくなって収拾つかなくなってアルマゲドンという更に大きな事件になっていく様がリアルだった。天の声という某掲示板に似た存在も真実味を作るうえで一役買っていた。
グッチ裕三がパパっていうありえない設定も普通に受け入れてるのが夢っぽい。
ビッグ・リボウスキ、ブシェーミ、ジョン・グッドマン、自分の好きな映画ネタが出てきて嬉しかった。
第二部『森』はこわい。でもよい。ここだけでも読む価値があるくらいよかった。なんでもあり感のなかの妙な秩序が余計にこわい。
お兄ちゃんのトマトソース美味しそう。