【感想・ネタバレ】双調平家物語1 序の巻 飛鳥の巻のレビュー

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Posted by ブクログ

壮大な歴史絵巻、開幕の書。

権力と栄華にとりつかれた人間の物語。
期待を持たせる第一巻。この先の展開が楽しみ。

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2013年06月02日

Posted by ブクログ

大河ドラマ「平清盛」とは関係なく、平家物語に関心を持ち、解説本等をいろいろと読んでいるうちに、この作品に出会いました。

全16巻で、初めは原典の現代語訳をもとに橋本治が発展させた作品かなと思いましたが、第1巻をパラパラとめくってみると、冒頭にこそ「祇園精舎の鐘の声には」とあるものの、その後はどうも平家や源氏とはあまり関係ないことが続いていて、「?」と思ってしまいます。

しかも、18ページからは古代中国の秦の時代の話が始まります。

そして、ようやく日本に話が戻るのが285ページ。しかし、それは「飛鳥の巻」と題された章で、蘇我蝦夷や中臣鎌足の名前がでてきたりします。

背表紙の解説によれば「これは、『栄華』という幻想に憑りつかれた男達の物語である」とあります。

読み進めていくと、かつて日本史の授業で出てきた懐かしくもどんな人だったかは覚えていない名前が次々と出てきます。いや、それ以上に全然知らない人物が数多く登場しますが、次第に平家物語につながる何かが見えてくる作品です。

平家物語のことを考えるとき、それまでの歴史の中での男たちのドラマと、またそこに関わる女たちのドラマを、この作品を通して知ることで、さらに深い人間の真実が見えてくるのかも知れません。

そんな期待を抱きながら、平成24年1月現在、第5巻まで読みました。

日本史の知識がそれなりにないと、ちょっと読み進めるのは辛いと思いますが、平家物語に関心のある方には是非おすすめです。

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2012年01月14日

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