感情タグBEST3
面白い歴史時代小説
本書の表題からは娯楽的な所謂斬った斬られたのチャンバラ小説と思われがちですが本書は著書の深い歴史観に基づいた歴史時代小説と思います。特に尊皇攘夷を自らの大義とし、例え刃に落命しても捕らえられ処刑されても悔いは無いと尊皇攘夷に反する者は時代を代表する学者であっても居合い抜刀術により斬殺を繰り返す一人の武士の物語で緊迫した薩長連合、熊本、徳川に天皇が絡む政争にエンターテイメントを交え面白い歴史時代小説になっていると思います。私は一気に引き込まれました。
Posted by ブクログ
テンポよく史実に基づいて話が進むので、とても読みやすく頭に入りました。しかし、考えていることは現代とさほど変わらないのに、やることは人斬りというのが付いていけません。現代でよかった
Posted by ブクログ
著者の作品の主人公はいずれも、己の信じる道を真っすぐに進み、その生き方に清々しさを感じ共感を覚える。
しかし、本書の主人公だけにはその思いを持つことにためらいが。
人斬り彦齋は、神の託言によって人を斬るという。
それはすべて攘夷のためで、国を思い大義に殉じるというが、現代の目から見れば神がかり的で、どうにも納得できないのは、読書子だけだろうか。
井伊大老を倒した桜田門外の変には、確かに歴史を転換し前に進める意義があったと思うが、彦齋の佐久間象山暗殺はただのテロとしか思えないが。
Posted by ブクログ
幕末の4大人斬りだそうだが、熊本ということもあるのか他の3人ほど知られていない。「るろうに剣心」のモデルだそうだが、全くこの本を読むまで私も知らなかった。坂本龍馬、西郷隆盛と他の人斬り3人は絡んでいるので、他の本でも良く見かける。
人斬り彦斎は神託で占って相手を斬ったり、維新後も尊王攘夷の意思を変えずにいる。それが他の人斬りと違うところであるが、頑迷過ぎて読んでいても息苦しくなってくるほど。明治維新のゴタゴタもあり、スッと読むのが難しい。
Posted by ブクログ
3月-7。3.0点。
幕末の物語。肥後藩の武士、尊皇攘夷で天誅を与え続ける、人斬り。ある女人と通じながら、幕末を生きていく。
うーん、説明文が多すぎて感情移入が難しかった。