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嘉永三年(一八五〇)、九州肥後の熊本藩、御花畑表御掃除坊主の河上彦斎は、師・宮部鼎蔵を訪ね、尊敬する吉田松陰と、生涯にわたり惹かれ合う女性・由依と出会う。彦斎は日本を守るため厳しい県の修行をし、尊攘派の志士として次々と佐幕派の者たちを喪っていく。しかし彦斎の願いむなしく、明治新政府はこの国を西洋に屈服させてしまうように思えた。抵抗した彦斎は……。尊攘派の志士として激烈な活動を行い、「人斬り彦斎」として恐れられた漢・彦斎の苛烈な人生と志を描く、傑作長篇歴史小説。(解説・佐藤賢一)
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年07月02日
著者の作品の主人公はいずれも、己の信じる道を真っすぐに進み、その生き方に清々しさを感じ共感を覚える。
しかし、本書の主人公だけにはその思いを持つことにためらいが。
人斬り彦齋は、神の託言によって人を斬るという。
それはすべて攘夷のためで、国を思い大義に殉じるというが、現代の目から見れば神がかり的で、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月18日
幕末の4大人斬りだそうだが、熊本ということもあるのか他の3人ほど知られていない。「るろうに剣心」のモデルだそうだが、全くこの本を読むまで私も知らなかった。坂本龍馬、西郷隆盛と他の人斬り3人は絡んでいるので、他の本でも良く見かける。
人斬り彦斎は神託で占って相手を斬ったり、維新後も尊王攘夷の意思を変え...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月10日
肥後の人斬り・河上彦斎という人物が実在とは知らなかった。「人斬り抜刀斎」として、土佐の岡田以蔵、薩摩の中村半四郎、田中新兵衛と4大人斬りと言われたという。
この人物の他3名との邂逅の場面が痛快!また新撰組の沖田総司との立ち合いも迫力満点の描写。同郷の由依との心の通い合いが微笑ましく、2人の情事の場面...続きを読む
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