【感想・ネタバレ】隠れの子 東京バンドワゴン零のレビュー

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Posted by ブクログ

だって先週だよ見つけたの、そんな事あるう。毎年4月に楽しみで出るのが待ちきれない東京バンドワゴンのZEROが出ていたなんてことあるう。江戸時代の本をチェックしていたらさりげなくある。時代書いてるとか考えたことなくて、あれって7月って積んでたのかなあ、なんで本当不思議だけどなんで。ご先祖さまなんだが隠れとは。無理矢理の気がするけど読んでるうちにあるんじゃないかと、でも殺すとか殺されるとか苦手な出てるねえ、現代版の謎々あるのかな思うたけど、深読みか。ZEROだけで次回作出来るから。

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2024年05月02日

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ネタバレ

江戸の町を暗躍する異能者「隠れ」、そして異能者たちが平穏に暮らすために別の異能者集団が戦いを挑む。

東京バンドワゴン零、ってことだが、本編読んでなくても本作時点では無問題、全く普通に読めます(主人公の一人が本編の主人公一家のご先祖様らしいということだけ)
著者初の時代小説だということやけど、違和感なし。舞台が江戸時代江戸の街ってだけで、しっかり小路小説で、安定の読ませっぷり。

それよりも、この展開は…X-Menやと思うんだけどなぁ。
まさか、小路幸也番のマルチバースやろうとしてるのか?と邪推。

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2022年09月24日

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東京バンドワゴンシリーズというより、蘆野原偲郷シリーズに近い雰囲気。
時代小説ながら、非常に読みやすい。
通常の時代小説にありがちな、小難しい言葉が少ないからだろう。
映像化にも向いているかも?
続編が出る事を期待する。

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2021年11月07日

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意外にもと言っては失礼だけれど、おもしろかった。
サブタイトル的に、『東京バンドワゴン零』とあるように、『東京バンドワゴン』シリーズと思って、読むタイミングを計っていたが。
読み始めると、そのことはすっかり忘れていた。単純に時代小説としておもしろく、どうなるのか先が気になってしかたがなかった。
やはり、登場人物が魅力的なのがよいし、ラストもよかった。

少し前に、『東京バンドワゴン』シリーズの1作品を久々に読んだが、登場人物が多すぎて、慣れるのに苦労した。
そういう意味でも、今回の作品は入りやすかった。
ただ、語り手が章ごとに変わるので、ちょっととまどう。あれ、これ誰の視点?と。

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2024年03月30日

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東京バンドワゴン堀田家のスピンオフ時代小説。
他の方の感想と同じくなところは多くあるが、なかなか面白い。
東京バンドワゴンのサチさんの語りのような雰囲気を保ちつつ、隠れ 特殊能力を持つ人々の時代劇 アベンジャーズのような必殺仕事人のような要素を持っている。
それぞれ違う力を持ち、その力を理解し受け入れ折り合いをつける。出会いや絆 助け合って解決していくところは東京バンドワゴンの堀田家に通じるものを感じる。
ご先祖さまのお話を知った上でまた現代の物語が楽しく味わえそうな気がする。

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2024年02月05日

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ネタバレ

2023/7/14
東京バンドワゴン??となる。
時代劇だもの。江戸です。
そして堀田様が出てきてなるほど。
るうは幼女だけど嫁になるの?ん?
るうの語りがサチさんと似てるんやけど。
でもサチさんはお嫁入してきたから他人。
まあいいか。

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2023年07月14日

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東京バンドワゴンの原点ということだけれど、この特殊な能力を持った「隠れ」の二人(イケメン同心州次郎と少女るう)があの堀田家の祖先ということですか?では堀田家の皆さんにも読書能力が…?

シリーズとしてでなくても面白いSF時代小説。

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2023年03月18日

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堀田さん以外ははバンドワゴンシリーズと接点ないけれど、そうこれはバンドワゴンにつながる「家族」の話なのだ。
普通ではない力を持って生まれて、それと付き合って生きている人たちと、向き合い方を間違えた人たち。
その違いは、誰と出会えたか。
この物語ではその役目を鉄斎さんが担っているけれど、「隠れ」に出会い、自分が「ひなた」であることを自覚した州次郎が、それを受け入れて新たに家族を築いていく。
そして、現代のバンドワゴンにつながる。
ぁぁ、感動的。

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2023年03月12日

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東京バンドワゴンシリーズですが、今までのシリーズを読んでいなくても問題なく読めます。
「隠れ」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちの江戸時代を舞台にしたお話です。
主人公の1人である堀田州次郎は、東京バンドワゴンの堀田家の先祖であり、堀田家がLOVEで周囲の人を助けるルーツになっている人物と思われます。
堀田州次郎は嗅覚が非常に強いという「隠れ」を持っていますが、もしかしたらそれが現代の紺などが持っている霊感(サチさんと会話する能力)に繋がっているのかもと妄想。
この物語が現代の堀田家にどう繋がってくのか、続編が読みたくなりました。

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2023年01月29日

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面白い。
東京バンドワゴンシリーズの時代ものとはどんな内容だろうと思いながら読み始めたら、現代と繋がるのは少なくとも今のところは堀田という名字のみ。
本筋は「隠れ」をアクセントにした人情捕物帳なのですが、バンドワゴンという冠が無くとも充分に面白い。
小路氏は時代ものも書けることに失礼ながら驚きました。この一冊で終わらずに、是非シリーズ化して欲しいです。

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2022年05月31日

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 『東京バンドワゴン』シリーズ番外編。江戸時代の北町奉行所同心・堀田州次郎と、彼を補佐する役回りを担うことになる少女・るうの活躍を描く。

      * * * * *

 まさかの時代小説。しかもサイキック!? という意表をつく設定。ワクワクしながら読み進めます。テンポよく運ぶ展開。やや現代調の歯切れのよい文体。まるで佐藤雅美氏の作品を読むようでした。

 主人公の1人が州次郎。養子として堀田家を継ぐため、彼が後の堀田家の源流となるのでしょう。長身で見目麗しい容貌を持ち、しかも腕も立つというところなどは、青と勘一を足したようだと思いました。

 気になることが2つあります。

 1つが、もう1人の主人公・るうで、エピローグで堀田家の養女として迎えられることになるのですが、どのようにして州次郎と結ばれるのかということです (LOVEだねえ)。

 もう1つが、子々孫々と受け継がれることになる「隠れ」の力。
 州次郎とるう、どちらに似ようと、東京バンドワゴンの面々に「隠れ」使いがいる道理となるのではないでしょうか。(幽霊のサチと話せるのがその力なのかもしれませんが……。)

 ともあれ、小路さんならきっとうまく辻褄合わせができようからぜひ続編(東京バンドワゴン0,5?)を望みたいと思いました。

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2022年03月12日

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小路さんの、まさかの時代小説にして、SFファンタジー、そして、東京バンドワゴンの起源?! 江戸時代、「隠れ」と呼ばれる能力を持つ者たち。「隠れ」は決まった能力ではなく、様々なバリエーションがある。それは超能力と言い換えてよいのか、恩田陸さんの「常野物語」シリーズを思起させる。そして、今、「隠れ」同士の戦いが始まる・・・。これのどこが「東京バンドワゴン零」なのか。堀田という名字の同心が出てきて、これが堀田家の先祖なのだろうが、そこからどう今の堀田家に繋がるのか、まだ分からないまま。このスピンオフはまだ続く?

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2022年01月23日

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ネタバレ

東京バンドワゴン ゼロ。ひなたの隠れがこの後の堀田家に続いていくのが容易に想像できて楽しい一冊でした。我南人さんなんて、絶対ひなたの隠れな気がする。るうもこの後どんな風に活躍するのだろう。能力が能力だけに危ない目にあいそうで少し心配もしてしまいます。こちらの続編も出たらいいのになぁ。

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2022年01月20日

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断言すれば「東京バンドワゴン」シリーズには全くと云っていいほど関係なかった。でも、そう謳わないと手に取ってもらえないと思ったのかな。私はその通りだけど。で、著者初めての時代劇と云う事だが、それなりには面白かった。「隠れ」って設定もまあ面白いし、るうちゃんも魅力はある。なんで、「東京バンドワゴン」シリーズを離れても悪くないと思う。このメンバーでの続編を考えており、それがシリーズに繋がるのかしら・・・

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2021年12月22日

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ともに不思議な力を持つ少女・るうと北町奉行所定廻り同心・堀田州次郎。州次郎の養父を殺した者を探すべく、ふたりは江戸中を駆け巡る。「東京バンドワゴン」シリーズのルーツとなる時代小説。『小説すばる』連載を加筆修正。

東京バンドワゴンシリーズのルーツというと多少無理は感じるが物語としては面白かった。

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2021年11月09日

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隠れという異能を持つ人々がいる。大店の植木屋が彼らを匿い生活する。おるうも神楽屋で暮らすが、闇隠れが殺し屋となって暗躍するのを、ひなたの隠れである堀田州次郎が立ち向かう。ひとり隠れの遠州屋などの力を結集してさながらコンゲームのような雰囲気。歌川国芳まで登場したのには驚いた。
バンドワゴンにつながるのかと思うとワクワクする。

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2021年11月06日

Posted by ブクログ

いや〜、面白かったな!!
小路センセ、時代小説初めてだっけ?
語り口はいつもの調子なので、違和感なく読めちゃったけどw

江戸で子守をして暮らしている少女・るうと同心の堀田州次郎は、ともに「隠れ」と呼ばれる力を持っていた…って、確かに「堀田」だけど、東京バンドワゴン零って知らなかったら、フツーに面白く読んじゃって、原点だとか、全然気づかなかったと思うぞ?www

変わったスピンオフ的な1冊なのかと思ってたけど、全然現代に繋がる感じもなかったので、当然だけど、シリーズ続刊お待ちしてまっす♪

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2021年10月18日

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東京バンドワゴン零 とのこと。
堀田家の先祖には ’隠れ’ と呼ばれる不思議な力があった。
だから堀田家には ’幸’ と話せるという不思議な能力を持つ子孫がいるのか?(笑)
いろいろな隠れを持つ人たちが力を合わせて、闇に落ちた隠れと対立する。
色々な人たちが助け合って生きていく辺りはバンドワゴンに通じるものがあると感じられるね。

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2021年09月29日

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特殊能力を持つが故のエスパーの孤独。それを救済する大きな家。特殊能力で、江戸の問題を解決。特殊能力ではないが、雑多な個性がぶつかり合う堀田家に重なるが人のつながりで解決するバンドワゴン。直接は結び付かないが、この設定はまた、続編があっていいかも。ざりば講、法の網をすり抜ける悪を懲らしめる闇の集団、あの仕事人じゃないか。

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2021年09月25日

Posted by ブクログ

つい先日、
「君と歩いた…」で、小路さんのシリーズ物のマンネリ感を書いたばかりだったので、正直「もう良いかな?」と。

だが…
何を仰るウサギさん!笑

明らかにこれまでと違うテイスト。
充分楽しんでしまった。

バンドワゴン関係なし。
江戸時代版「七瀬再び」!

筒井康隆さんの「七瀬三部作」(特にエディプスの恋人)は私にとって、かなりエモーショナルな作品だったのだけど…
思わず既視感を抱いた。

これもシリーズ化?( ̄ー ̄)

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2021年09月14日

Posted by ブクログ

東京バンドワゴン零ということでどんな物語かと思ったが、主人公の一人である堀田洲次郎が堀田家の祖先であるらしいと思わせる以外はあまり関連はないようだ。江戸の町に「隠れ」という色々特殊能力を持つものたちがいて、その者たちの中での正邪の戦いといった感。サイキック小説でちょっと引けるが、時代小説として読めば面白い。

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2021年08月28日

Posted by ブクログ

東京バンドワゴンシリーズ零と謳っているが、別物として読んだ方が楽しめる。超能力物だが、時代小説としても背景がはっきり描かれてるので読み応え十分。これはこれで、続編があると楽しいのにと思える作品。

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2021年08月19日

Posted by ブクログ

エピソードゼロ?
そのアオリなくても楽しめる。
暗くなりそうな設定だけど、エンターテインメントに仕上げるところは作家さんの信念かしら。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

★州次郎がいるなら大丈夫と思ったんだろうさ(p.335)

(一)歌川国芳が出るのでもう少しで明治になろうかという江戸末期を舞台に「隠れ」という超能力っぽいものがあることを前提にした事件とその解決を描く。
(二)バンドワゴンらしくキーワードは「家族」ってことかもしれませんね。血がつながっているとかは関係なしの家族。縁とも言えるでしょう。家族を得ることができた者とできなかった者。後の堀田家の家族に惹かれ集まってくる新たな家族のような者になれるかどうか。
(三)いちおう『東京バンドワゴン』のシリーズとなっていますが雰囲気は異なります。同じ著者でも特殊能力の持ち主たちがコトに立ち向かう「マイ・ディア・ポリスマン」あたりに近いかもしれません。章ごとに語り手が変わりますし。

■この巻のキーワード■
【石黒朔之進/いしぐろ・さくのしん】牢医師。科人と市井の人間を区別しないし袖の下も取らない。元武士で腕も立つ。
【井筒屋】江戸で一、二を争う廻船問屋。主人は子羽左衛門。
【乾】牢屋同心。
【嘘】《ひとつの嘘には本当のことをたくさん混ぜるとその嘘が見えなくなって本当に思えるそうです。》p.49
【遠州屋】→佐吉
【音のしない柿渋色の大八車】怪談めいた噂話。新月の夜に死体を運んでいるらしいがまったく音がしない。
【朧の金蔵】牢名主をやっていた大物犯罪者。日下安左衛門とは心の交流があったが牢内で亡くなった。そのときダイイングメッセージと思われるものを遺した。
【神楽長屋】神楽屋の社員住宅。
【神楽屋/かぐらや】るうが属す。江戸一番の植木屋。使用人は二百人。家族も含めると三百人。もともと隠れを保護するために創設されたようだが今は隠れもいればそうでない者もいる。主人は鉄斎。三河島で三万石の大名のような屋敷を構える。もともと植木屋には広い土地が必要ではあるが。
【隠れ】超能力みたいなもんか?
【隠れあそび】未成熟の超能力者ってとこか? 本人も意識してないとか? そんな感じ?
【形】《この世にある木も花も草も、猫たちも犬たちも魚たちも、およそ生き物の形というものにはそういうふうになった意味があるんだと。そういう形になるべくしてなっているのだと。そういう形になっているから、その動き方をするんだと。》p.10
【兼/かね】神楽屋の従業員。
【吉五郎/きちごろう】牢名主だった朧の金蔵の下で一番役だった。元板前。金蔵の死で牢名主に昇格予定。
【吉次/きちじ】堀田家に住み込の岡っ引き(やいと)。いかつい四角い顔に優しい笑顔。岡っ引きとしてはほんどどただ一人裏表のない性格。
【きぬ】堀田惣一郎の妻。実子の作之進と夫を立て続けに喪い落ち込んだがいまはもう立ち直っている。るうのことを気に入ったようだ。
【行園】医師。日下が定廻りをしていた頃から奉行所呼びの医師として死体の検分を行っていた。
【食い気】佐吉《何かひとつしか残せないとなれば、あたしは食い気をこの身に残しますね。色気はどうでもいいですよ》p.140
【日下安左衛門/くさか・やすざえもん】小伝馬町牢屋敷の牢屋同心。第三章「闇隠れ」の語り手。牢屋の管理を任されている同心。立場上は定廻り同心のほうが上。安左衛門も元は定廻りだったが怪我で足が不自由になったので異動した。定廻り時代には堀田惣一郎と親しかった。死者や脱獄者が出ると失態となるので気をつかう。
【慶太郎】忠八とりくの息子。五歳。隠れの子。
【けむりののぺら坊】菅季屋に出る。
【幸/こう】神楽屋の従業員。
【甲信屋/こうしんや】建具商。大店。しょっちゅう盗賊に襲われて合計三千五百十二両奪われているがいまだ大店としてやっていけてるところがすごい。
【五平/ごへい】遠州屋の番頭。
【五郎】神楽屋の従業員。怪力の持ち主。隠れと思われる。
【佐吉】江戸一番の秣(まぐさ)商、遠州屋の主人。主人公のひとりというより、強力な助っ人という感じ。一見遊び人風だが仕事はきっちりやっている。ひとり隠れ。能力はるうにもはっきりとはわからなかったが先読み系とは思われた。選択肢があったとき最適解を選ぶことができるようだ。第二章「ざりば講」の語り手。
【左之字】日下が使っていた下っ引き。朧の金蔵の娘、ちかを守らせていた。
【ざりば講】堀田惣一郎が追っていた謎の講。商人たちが関わっているらしい組織。
【師匠】絵師。歌川国芳なのかな? 新吾とはトラブルがあったみたいで周囲の手前公には合うことができないがじつは仲はよい。
【品/しな】かつて神楽屋にいた女らしい。医学知識を得たサイキッカーだったようだ。
【州次郎/しゅうじろう】堀田州次郎。主人公のひとり。第四章「隠れの子」の語り手。北町奉行所定廻り同心。二十一歳と同心としては異例の若さ。まだ新人。「ひなたの隠れ」と思われる。美形。堀田姓なのでこの人が後の堀田家のご先祖かと。町の人から慕われていた惣一郎が急死し跡目を継いだ。養子だったようだ。内藤新宿の治嶋(はるしま)家の次男坊だったが堀田家の跡取り作之進が亡くなったとき養子に取り立てられた。幼い頃山寺に預けられたことがある。どうやら匂いに敏感らしくそれが隠れの力かもしれない。剣の腕も立ち新陰流の免許皆伝。時代的に州次郎の息子か孫が東亰バンドワゴンの創業者かもしれない?
【商売抜き】《商売人ならば商売抜きと言われる話にろくなものはないと知っていますけどね。/ お互いに。》p.138
【新吉】牢屋に入れられた犯罪者。元大工ということだが大工にしては指が細いこともあり州次郎は疑いを抱いた。
【新吾/しんご】読売。元は摺り師。頭の中には情報が詰まっている。
【新秋/しんしゅう】地造りの人。絵が上手い。出張が多い。
【末/すえ】神楽屋の従業員。
【菅季屋/すがきや】煙草売り。江戸でも五本の指に入るとか。新秋がひいきにしている。
【墨色の屋形船】両国橋で州次郎が探していた。どこからどこまでも墨色に仕立てられているらしい。
【然/ぜん】破戒僧。かつて隠れを守り神楽屋を創設した。
【忠八/ただはち】菅季屋の創業者。
【橘】神楽屋の従業員。石投げの名人。十間の距離までどんな小さな的にでも当てられる。隠れとは思われるが他の能力は一般人。
【種/たね】遠州屋のばあや。
【玉造屋】酒問屋。五、六年前に子どもを残して全員が消えた事件。血なまぐさいあとなどはなかった。
【民蔵/たみぞう】元は神楽屋の従業員。耳がよく葉ずれの音も聞き分ける。隠れ。
【中助/ちゅうすけ】牢屋の下男。
【貞治/ていじ】神楽屋の従業員。
【鉄斎/てっさい】神楽鉄斎。植木屋の神楽屋を営む。聖人君子ともうたわれる。五十八歳。るうにいろいろ教えてくれたり指示したりする。隠れの能力は超怪力。
【秀/ひで】神楽屋の従業員。鎖鎌を使う。もともとは鎖鎌の分銅を使って的当ての曲芸をしていた。隠れと思われる。
【ひとり隠れ】誰にも教わらず自分だけで隠れの理を理解してしまう者のこと。
【ひなたの隠れ】なんか、いい隠れってことみたいだ。同心であっても不思議でないような。どうやら隠れの中でも最も幸運な人たちがなるらしい。
【堀田州次郎/ほった・しゅうじろう】→州次郎
【堀田惣一郎/ほった・そういちろう】州次郎の父。「仏の堀田」とか「お地蔵同心」とか呼ばれ清廉潔白で慈愛に満ち町の人みんなから慕われていたが急病で亡くなり州次郎が跡目を継いだ。
【万吉/まんきち】州次郎と同じような能力を持つと思われる子ども。
【みち】神楽屋の従業員。
【やつ橋蕎麦】佐吉の行きつけの店。
【闇隠れ】超能力? を使って悪事をする連中のこと。
【りく】忠八の妻。たばこはすわないが、たばこ道具の工夫をし見映えのよいものに仕上げる才がある。また人材を集める才もある。
【良観/りょうかん】るうに人間の身体のことをいろいろ教えてくれる。名前からして医師と思われる。
【るう】主人公のひとり。隠れであり他者の隠れの力が形になって見え、その能力を消すことができる。ただし自我が自立し能力を手放したくない大人から消そうとすると相手に多大なダメージ(記憶を失うなど)を与えてしまうので、無意識のうちに能力が漏れてしまっている子どもの能力を消すのにとどめたい。タイプとしては精神ダイブに近い感じだろうか。隠れであることとはたぶん関係なく、澄んだ瞳と澄んだ声を持つ。第一章「隠れあそび」の語り手。第四章「隠れの子」では州次郎のコーチとして派遣された。
【牢名主】力のある犯罪者が偉そうにしてるだけなのかと思ってたがじつはシステム的に必要らしい。牢屋に入れられている犯罪者の数にたいして牢屋同心の数が少なすぎトラブル発生時には抑えきれないので実力者が代わりに目付役となり一切を取りしきる。

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

小路幸也さん初の時代劇作品。
超能力者の活劇小説、時代劇版と言えるかな。
読み初めはその設定に少し違和感を覚えたけれど現実離れした人達の話に身を委ねてしまえば心地よく読み進むことができた。
なぜ「東京バンドワゴン 零」としたのか?
血のつながらない人々も含めた「家族」の話だと理由付けはできるだろうけれど、本音のところでは小路幸也さんが、あの「東京バンドワゴン」の小路幸也さんが初めて書いた時代劇だからよろしくね!
という思いも出版社側にあったのではないだろうか。穿ち過ぎ、だろうか。

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

東京バンドワゴンの堀田一族の先祖の話ということだが、時代が飛びすぎていて、独立した話として読んだ方がいい。明治時代くらいのご先祖の話のほうが読みたいのに、と、思う。江戸時代、ちょっと特別な才能を持った人たちが「隠れ」として存在するという設定なのだが、この作者の作品では、ちょっとした才能の持ち主が登場するものが多くて、ご都合主義というか非現実的になってしまうのが難点だと思っている。東京バンドワゴンには、語り手が幽霊というのはあっても、それほど強く出てきていなかったのに、番外編で出てしまって、ちょっと残念。

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2022年09月05日

Posted by ブクログ

東京バンドワゴンシリーズということで読んでみた。内容は本編と関係ないみたい。出てくる人たちがみんないい人なのが、東京バンドワゴンかな。

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2022年04月26日

Posted by ブクログ

「東京バンドワゴン」シリーズのルーツということで読み始めたが、
時代小説に慣れていない私にとってはハードルが高かった(汗)
途中から、流し読みしてしまった(涙)
がしかし、
末巻の解説はものすごく興味を持った。

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2022年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東京バンドワゴンの原点とのこと。異能の話なので、あとがきにもあるように、別のシリーズのほうが近いような気がするけれど。大「家族」というところが共通。
「隠れ」という異能を持った人々の生き方を巡る物語。力を自覚し制御して日常生活を営む者、自覚する前に振り回されてしまう者、自覚して闇に堕ちる者、など様々
都合良く頼りになる味方が集まり、とんとん拍子に計画が進んで大団円、となるのはいつもの通り。しかも、先読みとか相手の異能を消すとかのチートもどきの能力の持ち主が味方にいるから、何の不安もなくすいすいと読める。

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2021年10月30日

Posted by ブクログ

まさかの「東京バンドワゴン」江戸編!
そういえば堀田家には
不思議な力が伝わっておりますしね。

その力を持った人々「隠れ」を中心に
幼いながら、その力を見込まれた
「隠れの子」るうが関わる事件のお話。

最初に小さい災いから始まって
最終的に大きな敵と戦う展開になるところが
やっぱりおもしろかったです。

本家の続きも読まなくちゃ(汗)

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2021年10月04日

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