【感想・ネタバレ】異世界金融王 ~クローネ・ゴルディオンの覇道~(10)のレビュー

「…俺 異世界で金貸しやるよ!」

前世で得た金融知識と本来の価値を見ることができる祝福(ギフト)を使って成り上がる、異世界マネーファンタジー!

死んだ父の借金を稼ぐお人好し高卒フリーター・黒根健司(くろねけんじ)。
いやいや始めたヤミ金の仕事で債務者に飛ばれて絶体絶命な彼の目の前に、トラックに轢かれそうな子供が…!
とっさに助けてしまった彼が目を覚ますと、そこは見知らぬ景色や動物が存在し、数字や文字が表示されるゲームのステータス画面のようなものが見える異世界だった。
見知らぬ動物に襲われたところを教会の牧師の少女・フランに助けられ、彼女に、特別な者に与えられる特殊スキル「祝福(ギフト)」の存在を教えてもらい、自分の左目にはその物の本来の価値、原価、人としての価値が見えることがわかった。
金融の知識とギフトを駆使し、「ゴルディオン金融」で異世界を生き抜く!

特殊能力+金融といった新感覚異世界ファンタジーです。
特におすすめしたいポイントは、主人公のクローネ(黒根健司)が金貸しを行うことに対し、貸金業は人の弱みにつけ込む商いだと反対するフランに、「誰かれかまわず助けてたら 本当に助けるべき人間が現れた時に助けらんなくなっちまうぜ」とクローネが言い放つところです。
ただのお人よしではなく、現実は甘くないことがわかっている主人公だからこそ、言えるセリフが刺さります。
一風変わった異世界転生を読みたい方におすすめしたい作品です!

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