生きている以上、必ずあるもの。だけれども、普段は余り考えることはしないし、考えようとも思わない。そんな「死」について、周囲の人間模様とともに描かれているのがこの本です。
重いテーマを扱いつつも、そこまで暗さを感じさせないのは、コミックであるということは勿論のこと、「死」という境界線を越えた「別の存在」として人を捉えるのではなく、あくまで同じ人間として尊重し大切に思う心が、すべてのストーリーで一貫しているからだと感じます。
読み終わって、「皆、自分は死なないと思って生きている」と誰かが言っていたのを思い出しました。しかし、自分の死を意識するほど人は前向きに生きようとする、と言われます。たまには「自分は死ぬものだ」と思ってページをめくってみるのもよいかもしれません。
感情タグBEST3
納棺師のお仕事
自分の身内に不幸でもない限りは、接することがない職業ですが、いつかは自分も必ず世話になる(と思う)方々。
そんな、普段はあまり意識しない納棺師の目線から描かれた本作は、なかなか面白く、勉強になります。
葬儀の作法なども描かれると更に興味深く読めると思います。(宗派等により違いがあり書くのは難しいかな)
勉強になる
実際お葬式の作法とか何処で教えてもらうという事も無かったりするし、こういった棺納師さんのお仕事も身内に不幸がないと拝見する事もないので、知識として知っておくには、漫画だしすごくためになります。
絵等はともかく()、話としてはとても興味深く拝読しました。
ご実家の関係で納棺師されているお笑い芸人さんなのですね。
それにしてもユミ(仮)さんがたくましく生きられているようで良かったです笑(どこまでフィクションか分かりませんが)
ずっと悲しまれるより、おじいちゃんもその方がどんなにもうれしいことと思われます。
芸人さんも本職で食べていけるくらいになることを祈ります。
知らなかった
おくりびとというワードは昔流行ったので知っていましたが、納棺士のお仕事について初めて知りました。お仕事に誇りをもち故人を大事にしてるのが伝わってきました。芸人さんだからか、悲しいエピソードを前向きに変えるまとめ方をされていて、良い作品だと思います。