【感想・ネタバレ】さらば国分寺書店のオババ(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)のレビュー

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Posted by ブクログ

中学生の頃、ラジオドラマ化されたこのスーパーエッセイを聴き、原作を手に取ったことが読書大好き人間となるきっかけだった。
人生に本は欠かせない。

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2014年04月02日

Posted by ブクログ

データを見れば自分が生まれた年に出ている本である。なんと。確かに古いところはあるけど、あまり古さを感じさせない。椎名さんの本は読んだことがなくて、出だし、あまりに文体が軽くて好きになれなかったのだけど、国分寺⇔小平、あたりの懐かしい生活区域が舞台で、このどうしようもない怒りの矛先の向け方も段々好きになってきて面白かった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 読み終わって得るものは、な~~んもない。けど、それがいい。
 テレビ業界ではトリビアの泉以来、「ためになる系」の番組がゴールデンの主流を握っているらしいし、本業界でも「新書ブーム」が起こった。お手軽にためになる情報を手に入れたいという欲求はかなりの人に共有されているようだ。そんな中、この本はほっとんどためになることはない。俺は怒ったぞ~!!、ということを「昭和軽薄体」と筆者が名づけた文体で延々と、え~んえ~んと述べていく。それでも読み続けられるのは、文体の軽薄さの奥に筆者の人間性、人徳というものが確かに見えるから。がしかし、そこで早合点してはいけない。この本のメインは決してそこではないから。人間性や人徳なんかは、二の次。とにかくくだらない。そのくだらなさを楽しもう。
 なんかよく分からんが、僕はこういうのを楽しめる人とは、きっと仲良くなれる気がする。

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2011年01月23日

Posted by ブクログ

ほぇー、面白いエッセイを書く方が身近にいたものだ…と思いつつ読破、あとがきに目を通したときの衝撃は今も覚えています。
まさにどこまでフィクションか分からないノンフィクション小説。シーナさんの原点、ここにあり。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

椎名誠さんの作品は、出向で東京勤務の頃、満員電車の中でよく読んだ。ラッシュにもまれつつ、いつか好きな時間帯で好きな場所へ旅をしてやるぞと思いつつ。まだ実現していないが、徐々に近づきつつあるような気はしている。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

著者自ら「昭和軽薄体」と称した軽妙な語り口で,世のリフジンやムジュンに対して毒舌を吐きまくる.個人的には,著者と行動圏や通勤ルートが同じ(西武国分寺線沿線⇔丸の内線)ということで,ローカルネタとしても楽しめた(20年ほど前に著された本だが,警官が自転車を見張っている場所などほとんど変わりがない)

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2009年10月04日

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今をさること?年前。全身に正しい怒りのパワーをみなぎらせた一人の男がいた。やたらとケンカっぱやく、世にはびこる制服を憎悪し、甲子園球児と古本屋に正義の眼差しをぶつけていた彼は、やがて一冊の本をかいてベストセラー作家となってしまった。男の名はシーナマコト。そして、その本は……何を隠そう本書です。 衝撃的なデビューを飾った伝説のエッセイ、待望の文庫化。(本書より)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらゆる飲食物のなかで「ビールが一番好きだ」だが、飲食店で冷やしすぎて、水滴の付いたキリンレモンのコップで出されるビールには反感を持つ、食物ではラーメンが好きだが、これは急いで食うことが必要で、読書と相性が悪い。食べつつ、「国分寺書店のオババはなぜ持ち込んだ段ボール箱を一瞥もせず俺(筆者)を無視したのであろうか」
一見とりとめないが、オババは売りに来た若者に「こんな全集の端本ばかり持ち込んでどうするんだい」と冷遇し、店は見渡してみれば全集の全巻揃いがひしめくというハイクラスインテレクチュアル御用達らしかった。
「制服」というものが嫌いなのは、鉄道乗務員が「乗車券を拝見します」と回ってきて、小銭で乗越運賃を取ることや、公務員が安価な官舎に入居していることにも向けられるが、ときには腕力に訴えても秩序を維持する機能は認めている。

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2023年10月15日

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著者の中には紺色制服着用職、特に公務員に対する反感と、ジャーナリズムに対する世直しのほのかな期待が同居する。
しかしジャーナリズムに対する期待はとあるパーティーでのウニ寿司攻防戦に敗れたことによって崩壊する。
自らの生活に必要なのはジャーナリズムではなく著者が敵とさえ思っていた紺色制服着用職の人々であると気づく。

国分寺の古書店の女将はやたらと客を叱り飛ばす嫌な店主であったがしかしそれは真っ当な叱責であり客を大切にする本来の書店の姿なのだとも気づくのだ。

著者自身が名付けた「昭和軽薄体」なる文章には少々慣れが必要だが、体制に牙を向くような若い著者のバイタリティーを感じる。

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2022年09月13日

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何処にでもいる小市民の嘆きと愚痴。この雑文に出てくる岡留安則さんは那覇でスナックをやっている。こんなことってコンプライスに引っかからないのでしょうか。オババは直接実害をを受けることが無くなったので懐かしく正しい人となったのである。センチは道を殺める。

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2014年10月26日

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岳物語で好きになった、椎名誠。古本屋さんで彼の本を探しててたら見つけた個性的な題名。

椎名誠の視点で国分寺周辺の古き良き街の光景を描き出している。
読んでいると、フッと笑いを誘うような思わず同意してしまいたくなるようなエピソードでいっぱい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「気分はだぼだぼソース」より読みやすくておもしろかった。(それは、プロレスネタが皆無だったから?)何より、著者の実体験に基づいて話が進んでいくので、次の展開にドキドキワクワクする。主人公?の「オババ」なんて、近所の商店街にいても驚かないだろう。でも、その人物にスポットライトをあてて、ここまで深く言動の意味を推測したり過去に思いを馳せたり心情を理解しようとするのは著者ならではの視点だ。著者が自分の恥ずかしいエピソードを赤裸々に告白しているところにも共感が持てる。「制服人間」への痛烈批判には戸惑ったが、これも著者なりの愛情表現だと思う。読み終わると爽快感がこみあげてくる、そんな痛快エッセイ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔、学生時代に読んだことがある。
今回懐かしくなって再び買って読んでみました。
昔読んだときは、読む前の「椎名誠」という人のイメージが、ビールをガブガブ飲んで、野生的でオラオラという感じだったのに、いざ読んでみると文章が「〜だもんねだもんね」だったりとか、おまわりさんに対して「あの、エト」とオドオドしちゃうとか、ものすごいイメージとのギャップを感じて、そこがすごくおもしろくて魅力的だった。

今回は、「○○的○○的」と続く文章がちょっとうるさく感じて、読み飛ばしてしまった箇所もあったけど、椎名誠さんが力説してることは「うんうん、なるほどなぁ」といちいちうなずける。
最後には、さんざん批判してた「制服関係の人」のことを、「でも実は、こうなんだよなぁ」ってちょっと認めちゃったりしてるのも、うなずける。
懐かしくなったから、「銀座のカラス」とかも読み返してみようかな。

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2011年08月12日

Posted by ブクログ

死ね!
なんてストレートに言ってくれる作者にちょっと憧れます。
日常生活で気に入らないヤツに面と向かって言えない言葉を、ペンという最強の武器で言い放つ。
すごいわ!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

椎名誠さんの初期エッセイ。この人の文章はツボに入ったら何冊でも読みたくなる。
どことなく共感できるエピソードが満載の一冊。

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2009年10月04日

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