井上孝夫のレビュー一覧

  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    非常に楽しく読めた。語学への興味を刺激してくれるし、豊富なエピソードが紹介されて、具体的な勉強の仕方が分かるようになる。これを読むと、苦痛なところが多い語学の勉強が楽しく感じられる点が素晴らしい。私は熱心に英語を勉強したので、どの言葉も時間をかけて、がむしゃらに勉強しないといけないと思い込んでいた。...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    会社勤めをしている著者が、100以上の言語をどのように学んだかについての体験、学習法や読者へのアドバイスが書かれている。専門的な知識はないが、これから多くの言語を学びたいと考えている私にとってはためになり、淡々と、でも愛情を持って言語を学び続けてきた著者の姿勢に感銘を受ける本であった。

    著者が人生...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    まったく、なんて人だ。あらゆる言語を勉強しまくる、「言語オタク」。研究のためではない、あくまで「アマチュア」として自らの楽しみのために言葉がある。きっとこの人にとって、言語は壁などではなく、あらゆる世界への入口と写っているのだろう。様々な勉強エピソードと、言語にかんするコラムが程よく混ざり、読み物と...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    学生の頃から様々な言語に手を出してこられたという井上孝夫さんの言語との付き合い方。
    どんな風に勉強してきたかや、どんな風に多言語が生活に根付いているか。

    全てを流暢に、なんてできないけれど、色々な言語を知っているからこそ気づけることや広がる世界観など、多言語学習の面白さ、大変さについて。

    私も少...続きを読む
  • その日本語、ヨロシイですか?
    「本の雑誌」1月号恒例企画「わたしのベスト3」で、著者が恐縮しつつこの自著本を挙げていた。「『日本語誤用指摘本』と思われている誤解を解きたい」とあり、あらま、てっきりよくあるその手の本だと思っていたらそうじゃなかったの?と読む気になったのだが、いやいやこれは!予想を上回る面白さであった。

    著者は、...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    マイナーな言語の紹介が多いです。
    長年かけて100以上もの言語を学んでこられた著者オリジナルの言語学習法は参考になります。
  • その日本語、ヨロシイですか?
    校閲に絡んで日本語の多面的な解説が楽しめる好著だ.第9章の「死語の世界」が面白かったが、あまり死語だとは思わないものも多かった.第6章での様々な言語の取り扱いの話も含蓄のあるものだ.仮名遣いの難しさを第5章で説明していたが、この多様性が日本語の良い所だと思っている.
  • その日本語、ヨロシイですか?
    勉強になった。新聞あたりは校閲減らしが進んでいるようだが、出版社はどうなのだろう。翌日以降に訂正をだせる新聞と違って、本は増刷か回収でもしないかぎり、改まらない。そこらの緊張感の違いを感じさせられた。マンガもありとっつきやすい。著者は新潮社の校閲部部長。絵も描けるとなかなかの才能の持ち主とみた。
  • その日本語、ヨロシイですか?
    新潮社校閲部の部長さんが挿入された漫画の中の「架空の会社の校閲部に入った2人の新人」を見守りつつ、自分の経験を語ります。
    辞書編集者の書く日本語本と違うのは、「何が正しいか」ではなく「何が届けたい相手に届くのか」を一番に考えていること。
    この本の真骨頂は最後の最後、奥付けの上に表れます。
    校閲者の自...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    DMM。アカデミックな素養はありつつも学者としてではなくただたくさん言語を知り読み書きしたくてしてきた人の学習法や身辺記録。学習のハード面で苦労してる事の大半はノイキャンイヤホンやテキストを自炊してiPadを使うなどで解決できる気もするけど20年ほど前の著作なのでその辺はまあ。「目の前に訳の分からな...続きを読む
  • その日本語、ヨロシイですか?
    以前、フリーの校閲者のワークショップに参加したことがあるが、その細かさに参加者全員お手上げだった。あらためて校閲の仕事の大変さがよくわかった。著者は違うと書いているが、やっぱり日本語のプロと言える。そして、最近は死後になる日本語も多くて、時代の移り変わりのサイクルが早くなっているのではないか?
  • その日本語、ヨロシイですか?
    新潮社の校閲部長による日本語についての本。言葉を扱う最後の砦的な仕事をされているからこそ、言葉を大切に、そして生き物のように扱っているという印象。単純に間違えやすい言葉だけでなく、ルビをふるということや、校閲の仕事とは、といったことまで披露してくれている。特に、校閲の実例は面白い。おおよその検討はつ...続きを読む
  • その日本語、ヨロシイですか?
    「重版出来!」からの派生。校閲のお仕事。書き手、校閲者の実に細かなこだわり、自然言語であるが故の判断つきかねるレアケースが、プロならではのストックでどんどん出てくるのが面白い。
    仕事には敬意を表するが、東条英機の「機」が「樹」になってたから全部刷り直し、っていう時代はもう終わるべきだろう。食品の異物...続きを読む
  • その日本語、ヨロシイですか?
    重版出来6巻のあとがきで紹介されてたので読んでみました。
    校閲って仕事についてその道のベテランが紹介する本。

    ネットが発達する前は資料が少なくて校閲といえども専門的な内容にはあまり手を出せなかったとか、
    校正から校閲になったのがここ30年ほどのことで、校正の頃はとにかく原稿と同じに印刷されたかチェ...続きを読む
  • その日本語、ヨロシイですか?
     その日本語、ヨロシイですといえないのが何とも日本人として理不尽でしょうがない。

     世の中には言葉を扱う職業は数多くあるが校閲という仕事は広く浅くゆるくきつく縦横無尽の広がりの中書かれた相手の立場にも気遣わなければならない大変な仕事だと感じる。
  • その日本語、ヨロシイですか?
    校閲者から見た日本語。曰く、世の中に完全な原稿などというものは存在しない。筆者の能力とか才能とは関係なく人間である以上、完璧というものは、ありえない。何だかほっとする。著者の大きなミスも紹介されている。東条英機を東条英樹と誤り印刷済みの冊子を全て廃棄にしなければならなかったとのこと。どんなに知識が豊...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    趣味としての外国語学習の楽しみ方や実践的な学び方を紹介。筆者は100言語以上を齧った校正者。言語を学んで行く過程やそれを使うのに喜びを感じて人生を豊かにして欲しいと。
  • その日本語、ヨロシイですか?
    「校閲とはそんなもんだろうなぁ」という内容で特別大きな驚きや感動は無かった。2時間程度で軽く読めた。
    ひとつ途中で気づいて驚いたのは、2割程度のページが割かれている漫画もこの著者自身が描いたもの、ということ。まったく素人ぽくなく、こなれた絵に感心。
    結局の所、送り仮名、ふりがな、英語表記、および二重...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    不惑を過ぎると、人生の残り時間を意識するようになる。地球上に存在する数千の言語の一つ一つがそれぞれ固有の宇宙を持っているわけであり、ただ一つの言語でさえ、人生の全てを賭しても汲みきれないほどの広大さを有している。とすれば、世界中の言語をくまなく学んでみたいと思ったところで、その果てしなさに眩暈を覚え...続きを読む
  • 世界中の言語を楽しく学ぶ
    言語学習マニアの筆者がどのように世界の言語を学んでいったかをつづっている.ミニコラムで「心にかかる言語たち」として,世の中のいろいろな言語が紹介されているのも面白い.