飯田泰之のレビュー一覧

  • もうダマされないための「科学」講義
    執筆者の思いは伝わるが、各章のトーンが一致しないので寄せ集め感が出てしまう。1,3,5章は具体例が多く、2,4が抽象的なメタ理論寄り。
    第1章はかなり出来が良い。中学生の教材にしても良いくらい。
    ゼロリスクを求める消費者のほうがよっぽどデジタルだ、ということだ。
  • もうダマされないための「科学」講義
    科学技術倫理前半「科学技術と社会」の教科書として利用。4人の著者がそれぞれ、ニセ(エセ)科学について、具体的な事例を取り上げながら解説をしている。3.11以降の報道問題についても取り上げている。
    普通に読む分にも難なく読むことができ、科学にあまり接してこなかった人でも読むことができると思う。
  • 農業で稼ぐ! 経済学
    「農業」と「製造業」は似ている。聖域とされていることが農業の実態を消費者にわかりづらくさせられている-というのが主な趣旨。農業をビジネスとして考えろ、という本をここ半年ほどたくさん読んだけれど、分析の手法や視点の持ち方は一番納得がいった。
  • もうダマされないための「科学」講義
    5人の著者による,
    オムニバス形式の科学論。

    論点はバラバラなんだけど,
    一般人と専門家による,科学技術コミュニケーションが大切である
    ということは,通底しているかなぁ…。

    「コミュニケーション」という文言が入った言葉
    ――e.g.リスクコミュニケーションなど――を
    最近,よく見かけるので,「コ...続きを読む
  • 経済成長って何で必要なんだろう?
    経済学者、貧困問題に取り組む人(湯浅誠氏)、格差を論じた人(赤木氏)との対談を通じて、「経済成長」が今の日本にどれだけ必要か?というのを論じた一冊。

    資源の制約を完全にクリアしたならば、経済成長=右肩上がりというのは絶対的な解である、というのはこの本を読んで納得する部分である。
    しかし現実世界では...続きを読む
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント
    最初読んでいて、堅いし、難しいかな?と思いましたが、作者の方のお人柄が所々に見えて読み進めていけました。
    思考の型をいくつか持つことで、自分の行動のヒントに出来ることが増えていくと思います。
  • もうダマされないための「科学」講義
    マスコミでは各論、対論を乗せる。そうすると学会では1:99の意見でも5:5に見えてしまう。難しいけど記事は鵜呑みにせず自分で考えてソースに当たること…
  • もうダマされないための「科学」講義
    そもそも何で借りたかと言うと、菊池誠さんと菊池聡さんを間違えた。
    こういう、色んな内容のオムニバスは、新書ではちょっと辛いのではないか。知ってる話は新鮮味はないし、そうでないものは興味も持てないか、キーワードのみ。
    そのキーワードをフックにして、次読む本に広げて行けば良いんだろうが、何故か今そんな気...続きを読む
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント
    飯田さんなりの思考のハウツーを教えてくれるのかと思いきや、経済学の基礎をきちんと固める本、らしいです。
    筆者は教科書のほんの一部分です、って書いてるけど、個人的にはけっこうがっつりした内容で、むずかしかった。
    経済学は、当たり前ながら、ああ確かにって思わされる内容が多くて、おもしろいなあと思った。
    ...続きを読む
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント
    序章にある思考方法と武道の型のお話はB-schoolのマーケティング担当者と議論した母校の教育方法の良さと同じ.同じことを著者が考えていたことは嬉しい.
  • ダメな議論――論理思考で見抜く
    世の中のもっともらしい主張の論理的な誤りを、丁寧に解きほぐしてくれます。おかしな理屈が普段見過ごされているということですね。
  • 経済成長って何で必要なんだろう?
    そこそこ面白い対談集。軸となっている飯田泰之氏の他の著書としては『ダメな議論』を読んだことがあるけど、こっちの方が氏の専門性が発揮されている感はある。

    ただ、面白いと思った部分には付箋を貼っていく読書スタイルなんですが、気づいたら序盤の半分ぐらいに付箋が集中。公判が面白くない訳じゃないんだけど、ち...続きを読む
  • ダメな議論――論理思考で見抜く
    教養書を選ぶとき、「自分の知らないことを知る」「何かに役立てる」という目的以上に、「自分が読んで心地よい」ものであるという前提が大きく影響してくる…この話はなかなか深層に迫っていると思った。心地良くないものを最後まで読み通すのは結構辛い。

    そもそもその心地よさというのはどこから来るのか。どうやって...続きを読む
  • もうダマされないための「科学」講義
     疑似科学を批判する書籍は多い。この本も例外なく、ゲーム脳、マイナスイオン、水からの伝言、ゲルマニウム・ブレスレットなどの疑似科学に気持ちいい批判を浴びせている。また、マスコミの科学に関する無知による報道の歪みや、「学」と「民」の科学コミュニケーションのあり方、3,11以降の情報リテラシーなどにも触...続きを読む
  • 経済学思考の技術―――論理・経済理論・データを使って考える
    経済学思考で実際の経済・ビジネスについて考える能力を養うというコンセプト。経済に精通していないため、1章のロジカルシンキングの章が一番腹落ちした。もう少し理解した状態で3, 4章を読めばよかったかもしれない。正直最後のほうはあまり理解できなかった。
  • ダメな議論――論理思考で見抜く
    書いてあることは、すごーく真っ当であり、基本的なことです。
    ここに書かれているチェックポイントを意識していれば、日々流れ込んでくるニュースや感情に任せた支離滅裂な意見、一見すると破綻してなさそうだけど実はトンデモないことを主張している意見などに惑わされずに、事実を突き止めていくことができるようにはな...続きを読む
  • 世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで
    リフレ派の飯田先生のマクロ経済の基本の基。これ読んでbewaadさんの過去ログ読んだらリフレ論わかった気になる。ただし誤字脱字おおすぎる
  • もうダマされないための「科学」講義
    ゼロリスクというのはある種の思考停止。

    反証不能なものは科学ではない。

    科学だけでは答えを出せずに、なんらかの価値判断を伴う分野が増えてくる。そのときにどうするか。

    意思決定プロセスに携わる人を増やしたからといって解決する問題ではない。
  • 要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論
    ケインズの一般理論のいわゆる超訳。
    平易な言葉で書いているが、内容はやはり難解。

    美人投票の話は結構有名なので、こういう文の中で出て来たんだという部分はあった。

    現在の国の状況を当てはめて考えてみると、この理論が必ずしも最適解にはならないとは思うけど、
    色々な可能性を検討するという意味ではある程...続きを読む
  • もうダマされないための「科学」講義
    科学とニセ科学とか、メディアの報道とか、「理系じゃないもん」っていう人こそ読むべき。

    わかりやすい、だけを求めるのは、危険。
    実は、ゼロかイチか、で割り切れないのが、科学。

    大きく考えれば、情報リテラシーの話だと思います。どんな情報を信じるのか、どういう風に情報を信じるのか。