柏木惠子のレビュー一覧

  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    著者の「子供が育つ条件」を読み、ハッと気づかされることが多かったので、続編的なこちらも読みました。男の人は読んでいると、普段の自分を省みて、いかに妻のことを理解していないか、いかに自分本意であったかを痛感します。。
    家族とは、家事とは、誰のためにあるかなど、普段当たり前になっていることを考えるきっか...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    とても興味深く読んだ。親になることと親をすることの違い。育児=育自などの著者の言葉が胸に残った。最も興味をひかれたのは幸福感の見解。かつて「男はしごと、女は家庭」という性別分業かなされていたが、社会の変化によりその意味は失った。現代において重要なのは仕事と家庭のワークライフバランスである。育児不安が...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    おとなも発達する、というか能力に偏りがでてくるという主張。日本でのおとなの発達課題をアイデンティティやジェンダーというキーワードから紐解く。夫は幸せ妻は不満という典型的な家庭が熟年離婚となるには、コミュニケーションの方法やコミュニティの広げ方に問題があった。今後は「働く母」とか「イクメン」とか言って...続きを読む
  • 父親になる、父親をする 家族心理学の視点から
    これを手にしたお父さんは、真摯に自分と向き合っている人であろう。権威的にしがみつくのではなく、自分とパートナーと子供にとってのあるべき姿を求めているような。

    小学生と中学生の子どもを持つ、日本の父親である私にとって、本書は意識変革を自身にも社会にもともに迫られる良質な啓蒙書であった。

    男性の過労...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    おとなの発達障害というのが話題になっていて、ふと手にとってみた本。学力よりも実務能力が「賢さ」の指標。

    大人の未発達の原因を、基本的に家族における性役割に求めている。すなわちジェンダー論からの指摘のため、家事分担や育児に関わらない夫は妻の重荷になる「大きいだけの子ども」「退職後のネットワークがない...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    大人の心理の分析が的確です。ジェンダーの立場からの指摘も今考えてみると本当にそうだと思って反省もしました。もっともっと社会から変えていかないとね。
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    社会化による人の発達が現実社会を生きるために不都合が出て来ている。旧来の価値観に基づいた社会化に身を委ねるのではなく、自分でこれからのあるべき姿を模索し、それに向けて力を注ぐことが大事である。と解釈しました。そうすると今の学校教育でいいのかなと考えさせられた。もっと自分で考え自分で行動する人を育てる...続きを読む
  • 父親になる、父親をする 家族心理学の視点から
    【読書その59】父親の意味を家族心理学及び発達心理学の研究からわかりやすく書いた本。岩波ブックレットでわずか70ページの本だが、得るものは多い。
    本書では「子育ては母親中心」や「父親の出番は子供が青年期になったから」といった考え方を、他の動物との違いを明らかにすることにより、人間の子供の誕生や育ちに...続きを読む
  • 父親になる、父親をする 家族心理学の視点から
    父親の役割をかいた本。結婚前に、あるいは、 子どもができて父親始める前に読む本。
    この一冊でイクメンに関わる大概の論点が網羅されています。
    今までの稼ぐ父、育てる母の欠点から、育てる父のメリット。育児を手伝うのではなく、育児のもう一方の主担当者であることの必要性。
    バランスと体型性を備えた議論で、頭...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    家族関係に問題を抱えている時に出会った。
    日本と諸外国との比較や、日本の社会性からの家庭環境の考察がされていて印象的であった。
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    タイトルからはもう少し科学的な内容で、人間という生物の成り立ち方、育ち方、かと思ったが
    あにはからんや。日本社会の持つ歴史や文化を、古き悪しきものと考えて引っ張られすぎているかなあ、という印象を強く持った。いわゆる濡れ落ち葉的退職後のオッサンの話やら、家族を顧みない過労死の話やら。これは、「日本のジ...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    自分がアンドロジニー型であることがわかった。
    「選択縁」というのは上野千鶴子の書籍で知った覚えがある。
    自分が成長し発達するために両性具有的でなければならず、自ら選び取った「縁」の中で生きなければならないのでしょう。
    発達心理学とあったので、発達障害の本かなぁ・・・と思ったのですが、もっぱら「自分の...続きを読む
  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    寿命が延びたことで、子育て以降の人生が長くなった。それを有意義に過ごすためのヒントが書かれた本。

    ケアの提供者が女性に偏っている状態が現代社会の構造で続くと、ひずみがどんどん大きくなる。
    男性もケアの提供を担うことで、ケアを与える側のことも学ぶことができて、それはさらなる成長になる。
    これまで男性...続きを読む
  • 父親になる、父親をする 家族心理学の視点から
    自らの心構え一つで、家族とどの様に関わりあうかを変える事が出来る。境遇に左右されるところも多分にあるが、折角の立場は利用すべきである。
    というスタンスで自ら行動してきたつもりではいるものの、ラポールトークとリポートトークのくだり等、自省の念に駆られたところもあった。