阿川尚之のレビュー一覧

  • 憲法改正とは何か―アメリカ改憲史から考える―
     アメリカの建国から現在までの歴史を通してのアメリカの憲法の制定と改正に関する歴史の物語です。海外出張に当たっての飛行機での睡眠導入にもなるかなと思って読みはじめたのですが,内容がとても面白く,眠るどころか最後まで通して読んでしまいました。アメリカ史の把握と言うことにもありますし,アメリカにおける憲...続きを読む
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
     海上自衛隊と米海軍の交流を描いた書である。日米とも海軍について書かれた本は第二次大戦までは多くあるが、戦後は実戦がないだけにほとんど見当たらない。特に、どのような人物がいたかは全く知られていない。
     本書を読んで初めてそれを知り、立派な人たちが多くいたことを知った。それは米海軍も認めていたからこそ...続きを読む
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
    たいへんいい本を読んだ。

    湾岸戦争の後
    海上自衛隊の掃海部隊は、
    ペルシャ湾の掃海に従事した。

    その掃海作戦について、
    この本で初めて詳細を知った。

    アメリカ海軍に「アーレイバーク」という駆逐艦がある。
    イージスシステムを搭載した防空駆逐艦だ。

    「アーレイバーク」は、アメリカ海軍のアーレイバ...続きを読む
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
    ある米軍士官の研究した帝国海軍から海上自衛隊まで変遷(1920年から80年にかけて)を中心としたの話。

    若き将軍の朝鮮戦争と併せて読むと、重なる部分(時期)の極東情勢に膨らみが増した。

    本書の方が永田町、霞ヶ関、極東司令部や米国本土の動きがより描かれている。
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
    海上自衛隊の創設から、その後の発展の裏には日米軍人たちの友情があり、その中核であった人々にスポットを当て海上自衛隊の歴史を記したもの。ネービーとは、国内の他機関とのつながりよりも、他国のネービー同志のつながりが強く、同じ環境下で育った者同志の独特の一体感があるようだ。どのような組織でも人が重要であり...続きを読む
  • 憲法改正とは何か―アメリカ改憲史から考える―
    アメリカにおける憲法の歴史についての本。日本の状況を客観的に再考するのにいいきっかけになると思う。ありきの前の歴史的な歩みといったところ。
  • 憲法改正とは何か―アメリカ改憲史から考える―
    アメリカの憲法史。予備知識の不足が過ぎて厳しい面もあるが、勉強になった。
    世界最古の現存する成文憲法とも言われるアメリカ合衆国憲法であるが(著者は厳密にはそうではないとしている)、過去27回の改正を行っている、元はイギリスのコモンローを構成する、マグナカルタや権利章典を受け継いでいる。独立当初にバラ...続きを読む
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
    自衛隊の歴史には全然前知識なしで、海上自衛隊と米海軍のエピソード集的に読みました。
    旧海軍出身者から続く、たくさんの人の努力があって今の海上自衛隊があるのだなと思いました。何か一つ掛け違っていたら、今の状況はなかったかも知れないわけで。
    それにしても戦後さほど経たないうちから米海軍に協力的な人が多く...続きを読む
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
    太平洋戦争で歴史に幕を引いた日本海軍は、どのようにして海上自衛隊として復活したのか。著者は阿川弘之さんの息子。
  • 大井篤海軍大尉アメリカ留学記 保科さんと私
     大井氏が最晩年に水交会の雑誌に連載したエッセイをまとめたものである。1994年に92歳で亡くなり未完となったが、昭和一桁の時代のアメリカ留学の話を、自身や同行の保科善四郎の日記を参考にしつつも、平成の時代に書くのだから凄い。これだけでも大井氏の頭の良さが窺える。
     保科さんと私という副題ながら、次...続きを読む
  • マサチューセッツ通り2520番地
    阿川さんの駐米日本大使館公使時代の回想録。阿川さんが公使の間に2回ほどワシントンを尋ねたし、公使就任が決まるプロセスで阿川さんが必死に人事情報を隠そうとしてるところなども見ていただけに、その舞台裏を懐かしく、また面白く一気に読み進んだ。
    外交に興味がある人、ワシントンDCとはどんな街かに興味がある人...続きを読む
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
     著者の阿川尚之は、あの阿川弘之の息子さん。

     本書は、太平洋を越えて結びつく日米のNavyの物語である。『よみがえる日本海軍』の著者として知られるジェームズ・アワー氏を軸にして、戦後日本の海上自衛隊を築き上げた海の男達の友情を描いている。
     戦後の日米安保体制において、日本の海上自衛隊が背負って...続きを読む
  • 憲法改正とは何か―アメリカ改憲史から考える―
    米国の憲法改正から憲法解釈や日本国憲法との関係性について書かれた一冊。

    英国からの独立時に制定された合衆国憲法から27回の改正を経ている米国の憲法について、フェデラリストとアンチフェデラリストの間で改正についての議論を重ねた結果現在のかたちに至ったことや南北戦争終戦後に13条、14条、15条の修正...続きを読む
  • 憲法改正とは何か―アメリカ改憲史から考える―
    アメリカの憲法も、その成立について違法性が指摘されていること。改正条項により成立させる事ができ、また憲法としての正当性に寄与していること。解釈改憲が行われてきたこと等について、初めて知った。
    日本国憲法も改正条項がありながら、一度も改正されてこなかったのであり、国民の意思としてその必要性が強く認識さ...続きを読む
  • マサチューセッツ通り2520番地
     阿川さん一族の本が好きで、結構読んでます。普段、目にすることのない大使館の舞台裏を、わかり易く読めました。
     NPBでは、読売贔屓で何ら改革もせず現状維持を貫き通してる加藤良三コミッショナーが、大使時代はすばらしく仕事ができる人だった、という話を聞いて大変驚きました。
  • 海の友情 米国海軍と海上自衛隊
    日米海戦でまみえた見本海軍とアメリカ海軍は、お互いに尊敬と共感を抱いているという話。海の男の共感というやつもあるのか。
  • マサチューセッツ通り2520番地
    阿川尚之慶大教授著。駐米公使に任命され、免官されるまでの回想記。平易な文章でとても読みやすい。民間人・学者の外交官起用といった話に興味があれば読んでみることを薦める。
  • アメリカが嫌いですか
    アメリカに好意的な視点から書かれたアメリカ論。あまり、我々はアメリカという国を知らないのかもしれないという風に感じさせてくれる1冊