石井正己のレビュー一覧

  • 菅江真澄 図絵の旅
    個人的な話。
    初めて青森県の山内丸山遺跡に行った時。史料展示室の壁にはかなり長大な等尺年表があった。山内丸山は縄文期から平安期頃まで人の住む地だったので、そこまでの時代については記載が多い。等尺年表なので、その後は昭和の発掘調査まで、ほぼ真っ白。空白。ところが、

    ……江戸期に記載がある!

    それが...続きを読む
  • 沖縄文化論集
    【沖縄文化論の草分け論集】
    明治政府による廃藩置県で琉球王国が滅亡し沖縄県とされたのは、1879年である。日本で沖縄文化研究の本格的な気運をつくったのは民俗学の創始者の柳田国男だった。柳田は南島こそ日本文化の源流と見ていたのだ。柳田の『海南小記』に刺激されて、折口信夫も沖縄を訪ね、『琉球の宗教』を書...続きを読む
  • 菅江真澄 図絵の旅
    最初は借りた。目当てはアイヌの図絵だった。処が、全部で112図絵ある中の最初の七夕人形の記事で既に魅了されていた。ヤバいなあ。購入するべきなのだろうか?絵も凄いし、民俗学的にも貴重。

    結局、昨年4月に購入した。その後、半年ほど文庫本が行方不明になったが、この春からまたぼちぼち読み始めて、ようやく読...続きを読む
  • 菅江真澄 図絵の旅
    ・石井正己編「菅江真澄 図絵の旅」(角川文庫)は読んだといふより見たと言ふべきか。書名通り図絵中心の書である。真澄は三河の生まれの人だが、その絵は東北のものが多い。若い頃旅立つたまま、こちらに帰ることなく亡くなつたからである。彼の絵は独特のもので、その絵の「真澄独特の稚拙な表現は、文人の間に流行して...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語
    旧約聖書の後だったこともあり、とても入り易かった!日本人の持つ、死生感や自然との共生等、一度遠野を訪れてみたくなりました。
  • NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語
    この本を読んで、柳田国男や「遠野物語」の内容を知ることができて良かった。「遠野物語」に心の病を患っている人や、知的障害のある人が出てくる話が意外だった。凄惨な事件の話も掲載されていて以外だった。この本を読んで遠野に行ってみたくなった。
  • 菅江真澄 図絵の旅
    昔からこういう旅日記をつけるのが
    好きな人間が一定数いてくれて
    ありがとうって感じです(*´∀`*)
    私も旅日記、描くのも読むのも大好き。

    菅江真澄は国学などを学んだ後
    30歳で旅を始めたのを皮切りにして
    東日本を中心に歩き回った旅の人。
    その興味はアイヌにまで及び
    当時(江戸時代)の集落の様子や...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語
    「遠野物語」再読(自信無い)前テキストとして。
    遠野物語が文語体で、読みとる自信がないんです。
    はじめに、で柳田国男が執筆にあたった経緯と、遠野地方の地勢を。
    第一章民話の里・遠野 柳田にその元ネタを提供した遠野出身の佐々木氏との出会い。作品に付けられた序文の真意について。
    一五 オクナイサマ 五六...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語
    「遠野物語」は、いつか読んでみたいな、と思っていました。
    単純に、遠野に何度か行ったことがあるからなんですが。それだけの興味。
    (あんまり、おどろ系の話に愛着は、ないのです)

    全体にもちろん「遠野物語」のダイジェスト的な紹介と、書籍としての「遠野物語」の成り立ちについて書かれている本です。

    「遠...続きを読む
  • 桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント
    桃太郎はニートだった!このフレーズにまず食いついてしまった。その後、目次を読むと桃太郎の隣人の柿太郎?これは何だと思わず魚が釣竿の餌を飲み込むように釣られてしまった。この本でキーになっているのは柳田国男であり、日本昔話だと思う。この二つが昔話を大きく変化させたんじゃないかな〜。本の中のフレーズで気に...続きを読む
  • 桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント
    イトルにつられたのは確かだけど、このくだりはあまり興味を引かない。引かれたのは、本当かどうか、昔話には密かなルール「悪さをしたら、その悪さに匹敵する罰を受けなくてはいけない」というものがあるらしく、そう考えると、現代の昔話の偉い変わりよう。殺しといった悪さをしても最後には仲直りする。そうなってしまう...続きを読む
  • 桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント
    タイトルの付け方が上手いなぁと。
    ひとまず人生の大ヒントにはならなかったw
    普通に昔話の遍歴が掲載されています。