地球から離れた恒星に移り住んで20年目のサンパウロCITY
BIGガールとリトルガールの2つの月が追いかけっこする星 牡蠣人間、銀色エニュ、大きな新動物や地球に追いた子供を思い泣くといわれる泣き女鳥やら沢山の新種族と暮らしている
脂の乗った漢、炭鉱士のラモンはいつも通り酒を浴び、あの夜、思いもよら
...続きを読むず異種族エウロパの大使を殺してしまう
当局から逃げようとまだ未踏地の北方へ 今度こそ一山も当てて帰ろうと、また未踏地の地図を作り金を得ようと探検する
その爆破で見えたのが恐ろしい異種族の住む穴だった…
異種族は自分達を知ってしまった逃亡者の先に見つけてしまった人間を捕まえるため、ラモンの人間的思考を元に探せと首にサハエルを付け、異種族マネックと行動を共にさせられる
その人間が置き忘れたシャツにジッポは自分のものだった …、誰なんだ?俺じゃないか!
俺は俺の人差し指から生まれた、俺も怪物だった!
SF。
こうやってあらすじを書いて行くと月や恒星とあれば、この科学ブーム読みたくなってしまう 読んでしまった 有名なSF作家3人の共作ですし。
しかーし、やはり難しいなぁ
SFセカイを見せる為に、物語以外の説明が多く、内容が半分になってしまう でも情景がら何となく読者にシェアされ速読法をしているようだった
スリルを書いているはずなのだが、全然ワクワクしなかった
それよりクローン?とホンモノのラモンとのやりとりが、別人になって自分を気持ち良くさせようと振る舞う自分、別人になった自分の惚れてる女の違い、そしてどちらが死ぬべきか。。。 そのやりとりが軸になっており、哲学的になり興味深かった
生活のために離れられず好きな女、友達の好きだった女を寝取って別人になって好きと掘り返した女。
マネックとサハエルを首に付けて知った異種族の思い、認めたくなくてもそこから生まれた仲間意識。
知ってる世界、自分の記憶力なのに、怪物人間として初めて見た古巣のセカイ。
ドッペルゲンガーだが、確かに自分なのに生存競争をしてしまう若しくは激しく嫌悪してしまうのは、当たり前かもしれない
自分を見て自分を嫌悪し、死にたくなることもあるかもしれない
そう考えると来るクローン社会への警鐘もしているようだ(確かに後書きでカトリックに反対行動が出たと書かれていた)