倉嶋厚のレビュー一覧

  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    自分がうつ病になって、どのような本があるかを調べている中で気になった本。
    奥さんが亡くなったことで堰を切ったようにいろいろなことが倉島さんの心身に起こり、とてももがき苦しんだことが書かれている。

    数十年にわたって内面で苦しんでいたものが、一気に外に出てきたようだった。
    「倉島さんに比べたら、自分は...続きを読む
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    情けない部分、ダメな部分をさらけ出してくださり、頭が下がる。夫人との愛の記録であり、一種の懺悔録でもある。壮絶な物語だが、ときおりはさまれる気象へのたとえに随分救われた。
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    大切な人を亡くしました。
    本の好きな人でした。彼女の存在は私にはとても大きく、勉強嫌いで、ついでに活字嫌いだった私に、本という素晴らしい世界があるのだと教えてくれたのも彼女です。
    彼女が去って、暫くは途方にくれていました。このままいつまでも途方にくれているわけにもいかないと、痛む心を抑えながら遺品を...続きを読む
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    最愛の人の喪失、うつ病、精神病院への入院。死ぬことばかりを考えて生きる毎日のしんどさは痛いほど共感できた。

    わたしのうつ病は一過性ではなく慢性的なものになりつつあり、診断を受けてからは6年を過ぎたので、なかなかどうして、やまない雨はない、とは思えないですが、それでもずっとどしゃ降りの雨が降り続けて...続きを読む
  • 花のことば辞典 四季を愉しむ
    借りたもの。
    花にまつわるあらゆる“言葉”をまとめたもの。それは花の名前、プロフィールにはじまって、その花にまつわる物語(神話、伝説、民話など)、用いた例え、格言、季語などを網羅している。種類によっては海外のものも。簡潔に多様な花々を五十音順に紹介。
    『万葉集』など、短歌に疎い私でも知っている歌集だ...続きを読む
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    元気象庁の職員で、NHKのお天気アナだった著者。
    奥さんがガンで亡くなり、自身もうつ病に。
    そこからの苦闘の回復の手記です。
    今はまさしく小春日和の日々とのこと。
    やまない雨はないのだ、と信じたい。
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    各チャンネルにたくさん出てくる気象予報士がまだ
    今のようにバラエティにとんだ解説をする時代のまえから倉嶋さんはNHKで季節の話など優しく解説していたのをよく見ていた 優しい性格が滲み出ていてその時間を楽しみにしていたのを覚えている

    奥様は苦労してされたんだろうな と推測できる
    仕事では活躍していた...続きを読む
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    時間の前後が不規則でやや分かりづらい。内省的かつ真摯な人柄が文章から伺えるが、奥さまは苦労されたんだろうなあ、昭和の日男だなあと印象。
  • やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
    とても厳しい人生を生きた筆者の自伝的な一冊。妻が重い病気になりつつも、自分も重い病気になるという究極のアンラッキーだが、自分にもそれは起こり得る未来として読み進めた。

    純愛です!感動してください!というごり押しではなく、人間の弱く汚らしい一面もありありと描かれているので、本人の病気に加えて周囲の苦...続きを読む