青木新門のレビュー一覧

  • 納棺夫日記 増補改訂版
    死を受け入れた人はみな安らかになるというのが印象に残った。全てが光り輝いて見えるのなら、いつか来る死も案外悪いものではないのかもしれない。全然次元は違うが、一度会社でものすごく大きな目標を達成した時に、仕事をする上で関わった全ての人に感謝の気持ちが自然と湧いてきたのを思い出した。それのもっとスケール...続きを読む
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    映画『おくりびと』の原作(というより元ネタ)になった本。ひょんなことから葬儀社に勤めるようになった著者の体験が綴られています。死を扱う生業ゆえに身内からも忌み嫌われ、蔑まれ、社会的にも疎まれているような空気に反発や違和感を覚えながら、人の死と向き合い続ける。それは己の死さえも見詰め、死とは何か?生と...続きを読む
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    おくりびとも見たし、再読のはずが、僧侶見習いをしている現状から、いかに弔い、残された家族に言葉を伝えるか?を考えてしまう。
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    映画「おくりびと」の「原作」である。

    小説、つまりお話の形になっているのかなと思ったら、著者が書き連ねていた日記をもとにした、随想のような本であった。後半は宗教書っぽくなり、また話は宇宙物理学にまで及んだりする(死を突き詰めて考えると、どうもそういうところまで行ってしまうらしい)。

    映画では納棺...続きを読む
  • 人は死ぬとき何を思うのか
    渡辺和子、大津秀一、石飛幸三、青木新門、山折哲雄諸氏の死生観でしょうか「人は死ぬとき何を思うのか」、2014.7発行です。一期一会の精神で人とつきあう(渡辺和子)行きたいところに行き、食べたいものを食べる(大津秀一)自然にまかせれば眠るように旅立つ(石飛幸三)現代の日本人には死生観が欠落している(山...続きを読む
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    あとがきでも書かれていたけれど、私も1章2章派だな(^_^; 基本職業的文筆家ではない人の書いた文章だな、という印象を受ける本。
    あとまああれだ、本の中で散々批判されている側の人たちを、身近に昔から知っているからなー。そんなだけじゃないだろー、とも言いたくなる。
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」の帯にこの本の著者の紹介があったので購入。
    「おくりびと」の元になった本だとは、他の人のレビューで知る。
    人生のいつのタイミングで読むかで、感じ方が変わるのだろう。
    いつかわからないけど、確実に来る誰かの「死」の時にきっともう一度読むんだろうな。
  • 納棺夫日記 増補改訂版
     おくりびと、という映画があり、私はそれを読んでいないのだけれども、その元となった本としては聞いたことがあった。

     死と穢れと、ただ生きるということに対するまっすぐな視線が、読んでいると背筋を伸びる。
     さらに考えが成熟しているであろう、続編も読んでみたい。
  • 人は死ぬとき何を思うのか
    5人の方が死について書かれている。
    石飛さん以外の方の書籍は読んだ事があったので
    イメージ通りでした。
    「平穏死」というもの。多分昔は当たり前だった事
    それを、受け入れて見守る大切さを考えさせられました
    でも、日本の今のシステムでは難しく
    本人や家族の思う通りにはいけないのかもしれない。
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    死が光なのかしら、死の先に光があるのかしら。
    この人のいう美しい死とは、自然であるということかしら。自然になろうとするのではなく、そうあるというのは難しいことだろうに。
    この人の語りはなんだか自負というか驕りというか、強いプライドが見え隠れした。
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    映画「おくりびと」の原作、ではなく原案になるのでしょうか?
    日記、という題ですがエッセイのような感じです。作者が葬儀社に勤めて、遺体の納棺を主にされていた話です。でも半分は宗教・哲学や死生観、親鸞とその著作や、死についての作者の考えが書かれていて、その部分はとにかく私には難解でした。詩人とそのスタン...続きを読む
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    「嫌なもの、都合の悪いもの、特に生死に関わる根源的なものは、なるべく見ないようにして人間は生きている。地球を一つの生命体として見るなら、どこかが豊かでとこかが貧しいということなのだ。どこかの国にあり余るほど食物があれば、どこかの国で少女やハゲワシが飢えている。どこかで大漁の喜びがあれば、どこかでおと...続きを読む
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    映画『おくりびと』の源となった本。
    納棺夫なんて言葉は無い!周りの人に疎まれながらこの仕事を続けて良いのかと思いながら仕事をしていたある日、青春時代につきあっていた彼女の父をおくりだす事になる。
    その時に彼女の瞳の中に見えた光で主人公は救われ、生死について思慮を深めていく。
    作品の2/3は探し、悩む...続きを読む
  • 納棺夫日記 増補改訂版
    第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」の原作的位置付けの本。映画主演の本木雅弘がこの本に強くインスパイアされ、映画化を企画はしたものの、著者の意向により、映画は本とは全く別の話として脚本化されたので、“原作的位置付け”と言う微妙な書き方をしました。とは言っても、元々この本から映...続きを読む