死ぬって、生きてるから死ぬじゃないですか。
当たり前だけど。
でもそれは生きてるって前提がないと死なないんだな、
「生存」ってやっぱり本能で、いくらカッコつけてももがいても
根っこのところは本能から逃れられないんだなって感じました。
私は、自分が死にたくないから戦争したくありません。
ただ、
...続きを読む戦争の記録を見たり、読んだりするのまでは毛嫌いしてないし、
ものによっては好きです。
なんでなのか今までよくわかってなくて。
今回「生き死に」の持つ力によるのか、と、なんとなくわかったつもり。
ああ、あと努力したり苦労したり人間いろいろあって、
それドヤ顔で言われるとイラっとすることあるじゃないですか。
言い方も多少あるだろうけど、本当にやるだけやった人の言葉ってちょっとスカッとしてていい。
でも「自分で言っちゃうのか、ぱねぇ!」
って思うところもあったので、★4つ。
(ブクロ)
【推薦人より】
実は、ハンガリーに赴任するときに、マネージャーにもらった本です。
なのですでに曰くが付きそうな感じですが、
読んでみると、著者を含む当時の若い青年兵、壮年兵達が母国のために、と報国の志を持ちながらも、
精一杯仲間を思いやり、チームとして敵軍に堂々と伍して闘って行く姿は、
私は著者とは全く異なる人間ですが、それでも自分の若いときの感情に通じる部分があり、
青春を戦争に生きることの複雑さを感じさせてもらいました。
青春時代を描いていますが、戦争なので、仲間と死別していくなかでの、仲間が死ぬことに対してのある種の慣れとか、
敵軍を一掃したときの快哉な気持ち、時代背景としての物、食事への感謝の気持ち、諦めなどは、
リアルな著者の気持ちとして、ある部分は共感したり、受け入れがたい部分を感じたりして、面白く読みました。
著者の自負心と、自己顕示は非常に強く、おいおい、と苦笑するような部分は多々ありましたが、
読みやすい文章と、激しいストーリー展開で読み進められ、また、読後感が良かったこと、
印象に強く残った本であったので、今回推薦しましたが、
リアルな自記として、当時の悲惨な部分の描写は多くあり、あまりに詳細な描写で、ショックを受けることもありますので、その点は、選書にあたってもう少し考慮するべきだったと、反省しています。
(みっちー)