中田永一のレビュー一覧
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最高に楽しくて、久しぶりに読み終わりたくない読書時間をいただいたシリーズです。
現実ではうまくはいかない、けれど現実であって現実ではない世界だからこそうまくいく。
エンディングは予想できても展開にひとつもふたつもひねりがあり、大人が読んでも十分面白い作品です。
視点移動は慣れていないと混乱するかも...続きを読むPosted by ブクログ -
上っ面の異世界転生モノではなく、プロの作家が人物と設定の力を最大限に引き出して青春やミステリーで彩った名作。
白血病の治療や死への恐怖という重いテーマを含みつつ、明暗の対比や感情のアップダウンが端的で読みやすい言葉でかかれていて、これを10代前後で読めるのは幸せなことだと思います。
クリスマスの夜の...続きを読むPosted by ブクログ -
表題作の映画をみて買った文庫本。ちなみに短編集
印象に残った「先輩はニルアドミラリなんだ」って台詞、映画オリジナルだったんだね。良き。
表題作も好きだけど、
#なみうちぎわより の方が好きかも!
水難事故により五年間眠り続けてた女の子が目覚めて、
かつて勉強の面倒を見ていた生意気な年下の男の子との...続きを読むPosted by ブクログ -
ファンなら知っているとおもうけど、中田永一=乙一さんの別名義ということで購入。
本作はいわゆる「児童文学」にカテゴライズされる作品で、本屋さんにいくと小学校低学年くらいの子がうろうろしているコーナーに行かなくてはならない。実際、自分が本を買うとき、すぐそばに小さい女の子がいて「なんか大人いるっ!」...続きを読むPosted by ブクログ -
短編4編、どの話も濃縮されていて素晴らしい。読後感も爽やか。かなりよかった。
第一印象は大事だけど、人としてのつきあいがあって、いろんなことに気づく。甘酸っぱい。Posted by ブクログ -
少し前にブク友さん達が次々にレビューをあげていて、読みたかった一冊。
著者の本は「くちびるに歌を」「吉祥寺の朝日奈くん」に続き3冊目ですが、これが一番好き!!
4つの短編が収録されていて、どれも自己肯定感の低いタイプの高校生が主人公。
自分のことを“人間レベル2”と自虐したり、教室の中で存在を消し...続きを読むPosted by ブクログ -
悪役転生に定番のシナリオが生かされており、全体的に読みやすいです。ストーリーの先や結末がわかっている立場だからこそ、たとえ自分が悪役に転生してでも主人公を救いたいという、この熱い気持ちが伝わってきます。ハルはアクトの手によってきちんと救われるのか、ハラハラドキドキしながら最後まで読むことになりそうで...続きを読む匿名