中田永一のレビュー一覧

  • くちびるに歌を
    視点が変わるので最初だけ少し分かりにくかったけど面白かった、最後の方は感動した
    手紙の歌詞を思いながら読むと面白かった、久しぶりに聴いたら好きになった
    会話の方言もかわいかった。五島列島いってみたい
  • 彼女が生きてる世界線!(3)失われた生存ルートを求めて
    最高に楽しくて、久しぶりに読み終わりたくない読書時間をいただいたシリーズです。

    現実ではうまくはいかない、けれど現実であって現実ではない世界だからこそうまくいく。
    エンディングは予想できても展開にひとつもふたつもひねりがあり、大人が読んでも十分面白い作品です。
    視点移動は慣れていないと混乱するかも...続きを読む
  • 彼女が生きてる世界線!(2)変わっていく原作
    上っ面の異世界転生モノではなく、プロの作家が人物と設定の力を最大限に引き出して青春やミステリーで彩った名作。
    白血病の治療や死への恐怖という重いテーマを含みつつ、明暗の対比や感情のアップダウンが端的で読みやすい言葉でかかれていて、これを10代前後で読めるのは幸せなことだと思います。
    クリスマスの夜の...続きを読む
  • 百瀬、こっちを向いて。
    表題作の映画をみて買った文庫本。ちなみに短編集
    印象に残った「先輩はニルアドミラリなんだ」って台詞、映画オリジナルだったんだね。良き。

    表題作も好きだけど、
    #なみうちぎわより の方が好きかも!
    水難事故により五年間眠り続けてた女の子が目覚めて、
    かつて勉強の面倒を見ていた生意気な年下の男の子との...続きを読む
  • 彼女が生きてる世界線!(3)失われた生存ルートを求めて
    ファンなら知っているとおもうけど、中田永一=乙一さんの別名義ということで購入。

    本作はいわゆる「児童文学」にカテゴライズされる作品で、本屋さんにいくと小学校低学年くらいの子がうろうろしているコーナーに行かなくてはならない。実際、自分が本を買うとき、すぐそばに小さい女の子がいて「なんか大人いるっ!」...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    中田さんの「百瀬、こっちを向いて」は、ただただキュンキュンさせられっぱなしの短編集でしたが、こちらはちょいビターな感じでしょうか。

    どのお話にも共通して描かれているのは「失恋」。
    手痛い失恋というよりは、学生の頃の、思い出すとちょっとほろ苦くて甘酸っぱいって感じのやつです。

    どれも好きな作品だっ...続きを読む
  • くちびるに歌を
    おもしろかった!
    表紙通りの中学生の青春小説。
    合唱部のコンクールまでの物語となっている。
    自分が中学生の時の風景が蘇ってくるように感じてしまう。
    最初は二人の主人公の視点が交互に入れ替わること、序盤から登場人物が多く名前が覚えられないこと(結局重要なメンバーは5人もいない)ということでなかなか世界...続きを読む
  • ダンデライオン
     「ダンデライオン」とは、たんぽぽのことですが、たんぽぽと聞くと黄色い花を想像してしまいます。この本でのダンデライオンは白い綿毛のイメージです。子供の頃、よく息を強く吹きかけて飛ばした綿毛です。風にのればどこまでも飛んでいきそうな感じでしたね。
     本のストーリーは、過去に戻って見知らぬ少女を助けると...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    潤い補給!!
    登場人物のピュアな感じにドキドキして、
    思いがけない展開に息をのみ、
    物語の結末に心温まる作品。

    読み終わった後、充足感に満たされました。
    どうやら私には潤いが足りなかった様子。

    トロッとした恋愛物は苦手…という方に是非進めたい恋愛小説です。(恋愛小説、と一言で括ってしまうには勿体...続きを読む
  • くちびるに歌を
    五島列島で合唱という時点でまず本当に綺麗で青春。たくさんの人の視点が折り重なるところと、歌声の持つ素敵な力を感じられる。最初はたくさん主人公がいてしかも手紙口調で始まるもんだから理解に時間がかかったけど、気がついたら物語に入り込んで爆速で読み終わってました。いいなー。合唱部。青春。
  • 百瀬、こっちを向いて。
    短編4編、どの話も濃縮されていて素晴らしい。読後感も爽やか。かなりよかった。

    第一印象は大事だけど、人としてのつきあいがあって、いろんなことに気づく。甘酸っぱい。
  • くちびるに歌を
    五島列島の美しい自然とキリシタンなどの文化を背景に展開される、読んでいて本当に歌声が聞こえてくるような作品。爽やかな青春小説。歌声を合わせることで育まれる勇気も。
  • 百瀬、こっちを向いて。
    少し前にブク友さん達が次々にレビューをあげていて、読みたかった一冊。
    著者の本は「くちびるに歌を」「吉祥寺の朝日奈くん」に続き3冊目ですが、これが一番好き!!

    4つの短編が収録されていて、どれも自己肯定感の低いタイプの高校生が主人公。
    自分のことを“人間レベル2”と自虐したり、教室の中で存在を消し...続きを読む
  • くちびるに歌を
    中学生の時に何度も何度も繰り返して読んだ本。
    登場人物それぞれが様々な葛藤を抱えながらも精一杯生きて、合唱コンクールという1つの舞台、目標に向かって進んでいく、青春ストーリー。
  • 百瀬、こっちを向いて。
    表題作を含む四篇からなる甘酸っぱい恋愛短編集。
    特に「小梅が通る」が良かった。
    全体的に優しい雰囲気で、文体も柔らかく読みやすかった。
  • 彼女が生きてる世界線!(1)僕が悪役に転生!?【試し読み】

    ドキドキする

    悪役転生に定番のシナリオが生かされており、全体的に読みやすいです。ストーリーの先や結末がわかっている立場だからこそ、たとえ自分が悪役に転生してでも主人公を救いたいという、この熱い気持ちが伝わってきます。ハルはアクトの手によってきちんと救われるのか、ハラハラドキドキしながら最後まで読むことになりそうで...続きを読む
  • くちびるに歌を

    青春

    青春。それしか言いようがない作品。
    手紙 〜拝啓 十五の君へ〜
    今の自分はあの頃の自分に恥じない姿なのか。
    期待に応えられているのか。
    そんなことを考えさせられる作品でもある。
  • くちびるに歌を
    ドイツ詩人の「心に太陽を持て」という詩ええやん。
    いつの時代の、誰の心にもフィットする詩やん。
    ″あらしがふこうと、ふぶきがこようと、天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、
    いつも、心に太陽を持て。
    くちびるに歌を持て、軽く、ほがらかに。
    自分のつとめ、自分のくらしに、よしや苦労が絶えなかろう...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    中田永一作品お初です。乙一を十代のころに読んだ衝撃から幾分か時間が経ってしまいましたが、乙一のダーク作品を想起しながらびくびく読み進めました。そしたら何とカジュアルでおかしみのある作風ですこと。この人の多面性が結局恐ろしい。

    お気に入りは「三角形はこわさないでおく」と表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」...続きを読む
  • くちびるに歌を
    Nコン。「手紙〜拝啓十五の君へ〜」。

    島育ちではないけれど、読んでいてとても懐かしい気持ちになった。
    この曲が課題曲だった頃、私も中学生だった。
    合唱部の歌声が聞こえてきた記憶が蘇る。

    当時、この本を手に取っていたら、何を思っただろう?
    15年後の自分へ手紙を書いていただろうか?
    中学生だった私...続きを読む