三浦佑之のレビュー一覧
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古代の日本海をヤポネシア表通りととらえて、古代の文字資料や考古学・歴史学などの成果を踏まえ、その文化的なありようを模索した本です。日本列島をヤマト中心に国家から考えるという大方の古代研究者の保守性に反旗を翻し、外から、別の世界から、飲み込まれた場所から、いくつもの場所から日本列島人と日本列島を考えて...続きを読むPosted by ブクログ
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以前だした『日本古代文学入門』の増補版です。ちょっと斜めから、古代文学を考えてみようとした本です。「異界を旅する」「女と男/男と女」「エロ・グロ・ナンセンス」「スクープされた事件」という4つの章に「揺らぐ列島、疲弊する人びと」という第5章を加えてソフィア文庫に入れてもらいました。まっとうな学者はあま...続きを読むPosted by ブクログ
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店頭に並ぶのは10月15日以降ですが、わたし著者なので、もう何度か読みました。校了しまして、現在印刷製本の真っ最中です。まだ書店にならんでもいないのに申し上げるのはなんですが、この本は「買い」です。今まで、風土記に関してこのようなかたちで、小さな項目まで取りあげて周辺の情報も含めて読むというようなこ...続きを読むPosted by ブクログ
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古代文学・文献の「家族」にスポットをあて、そこに浮かび上がる、古代の家族観と律令国家出現による家族崩壊や歪みを論じる。
母と娘、母と息子、父と娘、父と息子…
神話にみる家族関係や、そこに介入している7世紀の視点、律令制で変化した家族…
現代に通じる普遍的な指摘を含め、とても興味深く面白いです。
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初めての古事記。
神話とは、自分たちがなぜここにいるか、を語るもの。
我々が進化論を信じるように、当時の人たちは神話を当然のものとして信じたのだろう。
古事記は各地に伝承された神話の中で時の為政者が意図を持って編纂したものだとは思うが、当時の人の思想が垣間見れて興味深い。
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スーパー歌舞伎で「ヤマトタケル」を観るため、周辺知識の予習で読みました。
今まで知らなかった観点(筆者の意見が定説なのかはわからないのでこの言い方です。)を知ることもでき、
勉強になりました。匿名 -
『古事記』と『日本書紀』を中心に考察をおこない、古代の日本人がそのなかに生きていた世界観を解明している本です。
本書は二部構成となっており、第一部「歴史叙述の方法」では、『古事記』と『日本書紀』のそれぞれが、どのようなしかたで歴史を物語っているのかということを主題としています。『日本書紀』は、中国...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでおきたいが、なかなか読みにくい「古事記」を子供にも馴染みやすく書いてある。
この本を味わう理想スタイルは、子供は絵を眺め、大人が文章を読み聞かせるスタイルかなと思った。Posted by ブクログ -
昨年9月刊行。現在の三浦史観の集大成。「古代ヤポネシア表通りをゆく」という副題がつく。ヤポネシアは作家・島尾敏雄が日本列島を言い表した造語。著者は更に、古代では日本海に面した列島の海岸沿いこそは表通りだったと喝破する。ヤポネシアという名称はちょっと突飛過ぎてなかなか人口に膾炙しないかもしれないが、古...続きを読むPosted by ブクログ
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ヤマトがもとになって日本が一つの国になっていく前の、海を隔てて大陸に直面した日本海側を表ヤポネシアと捉え直してゆく。そこには結果的に日本の中央となるヤマトとはまた別の人々が、海を通じたさらなる別の人々とのつながりの中で生きていた。
古事記をもっとよく読んでみたいと思った。Posted by ブクログ -
日本神話の世界。これまで断片的にしか知らなかったので、漸く繋がりが理解出来ました。日本人のルーツ、考え方が少しわかった気がします!スサノオ素敵ですPosted by ブクログ
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古事記の入門書としては、特におすすめできる一冊になっていると思う。古事記のおもしろさがよく伝わってきて、もっと知りたい気持ちになった。
日本神話の神様たちというのは、むしろ人間よりも喜怒哀楽に富んでいて、微笑ましく思えた。Posted by ブクログ -
三浦佑之さんは以前紹介した「日本の神様図鑑(大塚和彦)」のようななんちゃって古事記研究者ではなく、私の信頼するガチの専門家である。神話時代と弥生時代を一緒に記述する学者が多い中で、三浦さんはキチンと分けている。
本書は三浦さんのガチの古事記研究書である。古事記は日本の最古の歴史書であり、弥生時代研...続きを読むPosted by ブクログ -
古事記上巻の神話を、著者なりの解釈でわかりやすく読み解く。
続々と登場する神々とその行動の意味が理解できず、おもしろさがよくわからなかった自分にはうってつけの本でした。
ぜひ続きの巻についても読み解いてほしい!Posted by ブクログ -
古事記につきわかりやすく解説。書かれた背景や思惑の考察もあり面白かった。神話は実話が元になっている可能性があると著者も述べており、出雲に昔何があったのか非常に気になるとこである。わざわざ山陰とまで呼ばれるようになった理由は果たして何だったのか。Posted by ブクログ