南博のレビュー一覧

  • 日本人の心理
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    日本のキーワードは"自然を愛でる"なんだと思う。科学と日本の相性がさほど悪くないのは科学も自然に対する愛情がなきゃ観察しようという風にならないじゃん。だから日本人は科学的感性の高い国民だと思う。数学のノーベル賞受賞者数、日本人世界5位だし、西洋数学が入ってくる前の江戸の関孝和とかも凄かった...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    SDGsがどのような交渉過程を経て、2015年9月25日に成立したかなどを、日本の首席交渉官だった南さんとNGOの取りまとめ役として政府との交渉に関わった稲葉さんによる共著で書かれていた。SDGsはコロンビアの1人の役人がまず訴えたことから始まり、ゴールの数や内容で途上国や先進国の主張のぶつかり合い...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    国内も海外も悲鳴をあげたくなる地域がある。打開に取り組もうと尽力される方の声や知恵は凄いものだと感じる出来事(事例)を本書でいくつか知った。本当は入門書的な本を手にしたかったのだが、結果として頭より胸で感じた良質なSDGs読本だった◎
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    日本政府の元SDGs交渉官である南氏と、現役NGO職員で民間セクターからSDGs策定に貢献した稲場氏の共著。稲場氏には前職でお世話になったこともあり、本を物したと聞いて即購入。

    南氏の立場と経験を活かし、SDGsの成り立ちや交渉の裏話を楽しむことができるのが面白い点の一つ。他のSDGs解説の本では...続きを読む
  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~
    映画をみて興味を持ったので手に取った。
    生まれる前の知らない時代、知らない世界の空気感をありありと感じられるエッセイ。
  • 音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話
    現在的な立場から「音楽」の成り立ちの歴史とその背後にあるものについて、クラシック音楽とジャスの両面から触れることができる。

    特に森本氏による西洋音楽の成立に関するさまざま言及が刺激的で、音楽というものを見つめ直す重要な手がかりをいくつももらった。(一方で、18もトピックがあるので仕方がないところで...続きを読む
  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~
    シン仮面ライダー観に行った時の予告編で池松が主演だみたいにやってたのきっかけで読んでみた。

    20代の青春。80年代。
    著者は夢破れず、今もピアニストとして生きている。。自分の仕事、自分の居場所を失わずに済んだみたいな。
    自分は著者よりだいぶ若いけど、あの時にああしとけば?とかそんな過去について思わ...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    ここ数年「SDGs」という言葉をよく耳にする。私の職場でもSDGsの取り組み例を募集!みたいな案内が来ていたっけ。
    SDGsは「持続可能な開発目標」と翻訳されるものだが、2030年を期限とする17のゴールと169のターゲット、および232の指標を示して、地球の再生能力を超えない持続可能な世界を目指す...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    SDGs策定までの道のりや、SDGsの活用例等が掲載されている。
    個人的に面白いと感じたのはSDGsのそれぞれのゴールの関連性と地方創生のお話である。SDGsのそれぞれのゴールは相関しているが、それはあまり世の中に周知されていない感覚がある。SDGsの投資基準等の概念であるESGでは、Eの環境問題へ...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    SDGsについての入門書。SDGsとは何か、どのような経緯で策定され、どんな内容なのか、課題は何かといったことがざっくりわかります。
    策定の経緯については、実際に交渉を担当した外交官が執筆しており、多国間交渉の裏話などもあって興味深いです。SDGsが、策定に3年かけたという、大変な努力のな賜物という...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    外交官とNGO活動家による共著。SDGsがそもそも何か、ポーラ・カバジェロの発案から合意に至るまでの交渉、日本での受容や活動、官民での取り組みなどわかりやすく説明されている。
    現状に妥協せずあるべき目標を立てそのギャップを埋めるための政策を総動員するというバックキャスティングという考え方。資源の枯渇...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    日本政府のSDGs首席交渉官であった南氏が、国連や各国政府の立場や思惑が交錯しながら合意に至った背景を、SDGsの前身であるMDGs(ミレニアム開発目標)から市民社会で取り組みを続けている稲葉氏が、地方自治体や民間企業等で自分たちの課題に取り組む人々の行動や思いを、それぞれリアルに描いています。

    ...続きを読む
  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~
    南博は非常に美しい音色を奏でるジャズピアニストだが、その美しさは美辞麗句や綺麗事などではなく、バブルの銀座での生活で人間社会の汚さを体験した上で濾過された美しさであることを感じた。バブル期の空気を感じる読み物としても秀逸。
  • 白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~
    先日公開された同名映画の原作本で、ジャズピアニストである著者が銀座で高級クラブの雇われピアニストをしていた下積み時代を綴った回顧録。癖の強いバンマスや歌い手を相手に社会の厳しさを学ぶ様子は身につまされるし、ピンチを持ち前の機転で上手く乗り切る様子は痛快である。同世代の人間が決して手に出来ない高給を受...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    SDGについての研究書ではなく、政治的説明の本であった。民間運動についても少しは説明されている。卒論で研究するために、SDGについて政治的な説明としてはいいかもしれない。グレタさんについても少しは言及しているが、ほんのわずかに触れているだけでその説明はほとんどない。グレタさんについてはNHKのテレビ...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    最近耳にするSDGs、なぜこんなに盛んに言及されるようになったのか、
    自分達はSDGsにどう向き合っていけばいいのか、そういうことを考えてしまう人にはおすすめしたい。

    近年の自然災害規模の甚大さを受けて、我々が環境に対する関心が高まっているというのも環境問題への取り組みを含んだSDGsのブームの一...続きを読む
  • 音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話
    ・西洋音楽はヨーロッパ言語のイントネーションとアクセントに依って作られている。「Yesterday」の-dayにアクセントをつけた旋律は思い浮かばない。
    ・1600年前後にバロック音楽が生まれるまでの1000年間、和音の進行を考えた作曲家はいなかった(教会支配の強さ)
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    SDGsのスローガンは経済、健康、環境、あらゆる分野に共通して「誰一人取り残さない」こと。一歩踏み込んで、広い概念での福祉の視点から突き詰めると、あらゆる人には固有の価値があり、高齢者や障害者も弱者だから支援される者とただ位置付けるのは正しい判断ではない。古村氏の「取り残さない、取り残されない」とい...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    2013年から2014年にかけて議論、調整され、やっと2015年にまとまったSDGs 。苦労してまとめた割に認知度度が低く、政府な企業による取り組みも鈍い。
    一刻と早く解決しなければならない問題が山積されていることが、ここで明確にされたにもかかわらず、それを推進する側にも熱意があまり感じられないのが...続きを読む
  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    これからSDGsに関わる機会がありそうなので、とりあえず読んでみた。
    どういう経緯で誕生したのか、どういう思想が根底にあるかなどが書いていた。
    その上でどうするか。まだまだいろんなことを知った上で考え行動していかないといけないのだろうと感じる。
    個人的に興味のある貧困や教育に関して記述はあるが、これ...続きを読む