猪熊葉子のレビュー一覧

  • 小人たちの新しい家
    前にアリエッティたちを天井裏に閉じ込めたプラターさんが、再び現れて、お金もうけのために使うために、アリエッティたちを追いかけた。その上、アリエッティたちの家をこわしたり、アリエッティたちが住んでいる教会に、夜しのびこんでつかまえようとしたりした。でも、プラターさんたちが逆に教会の人たちに見つかって、...続きを読む
  • 真夜中のパーティー
    この方の作品の雰囲気が好き。
    子どもの描き方がリアルで、変な創作感がない。
    緊張感の高め方がうまい。特に最後の作品の一連の描写。
  • 真夜中のパーティー
    余分なものがなく、淡々としているけど、いつの間にか自分もその空間に滑り込んでいるような感覚。こんなに素晴らしい本だとは思っていなかった…。
  • 真夜中のパーティー
    子ども時代のある出来事を切り取って、そのスリルをよみがえらせてくれたお話し。自分も一瞬で子どもに戻ってしまい、ドキドキしっぱなしだった。まるで映画のような小話集。
  • しずくの首飾り
    児童文学作家として有名で、本は必読書のように、どのブックリストでも目にはしていたエイキンの「しずくの首飾り」

    一度手に取ったものの、読まなくてはーという義務感から以前は楽しめず読み切れずじまい。

    今回、語りで「しずくの首飾り」を聞く機会があり、その色彩豊かで楽しい世界に魅了され、文庫版も出たとい...続きを読む
  • 真夜中のパーティー
    大好きなピアスの短編集。
    8編が収録されています。
    よごれディック、真夜中のパーティ、アヒルもぐりが気に入りました。
    幼い頃、なんでもない日常のちょっとしたことにワクワクした、あの感情を思い出させてくれる。やはりピアスは名作家なのでした。
  • 真夜中のパーティー
    フィリパ・ピアスという作家の名前は「トムは真夜中の庭で」と「まぼろしの小さい犬」という2つの作品と密接に結びついている KiKi にとってこの本は今回が初読でした。  で、この本を今回手に取ってみたきっかけはこのブログの柱企画「岩波少年文庫全冊読破計画」の一環であるのと同時に「宮崎さんの推薦文」にも...続きを読む
  • 真夜中のパーティー
    読みながら何となくピーターラビットの世界を思い浮かべた。主人公達はウサギじゃなくて人間の子供達だけど、舞台が同じ、イギリスだからかな?

    子供達の心を動かす、日常生活の一コマが各短編に描かれている。子供の心って単純であり複雑でもある。自分もかつてはこんな心を持っていたのだろうなと懐かしい気持ちになっ...続きを読む
  • 真夜中のパーティー
    これも小学生の頃、父から譲り受けて。同著『トムは~』より更に好きな短編集。表題作では幼いながらにずっと感じていた不安(耳に虫が~という切迫した、しかし大人は聞き入れてくれない事件)が書いてあり、当時非常に安心した記憶がある。自分だけじゃない!という。
  • 小人たちの新しい家
    文庫本のあとがき(訳者のことば)によれば、この最終話「小人たちの新しい家」はその前の「空をとぶ小人たち」から21年という年月を経たのちに再び書かれた物語なのだそうです。  発表されたのが1982年。  その時には既に「大人」と呼ばれる年代に入っていた KiKi は英文学を学んでいたとは言えども、この...続きを読む
  • 小人たちの新しい家
    前作より二十一年の歳月を経て書かれた第4作目。
    訴えかけるものが尋常でありません。
    変わりゆく環境を憂いてでしょうか。
    そしてまた二十数年経ちました現在。
    借り暮らしやたちが今も生き続けていることを望みます。
    我々インゲンがしゃんとせななりませんのやな…。
  • 真夜中のパーティー
    謎めいたお隣さん。宝物の秘密の貝。子どもの日常生活におきる、小さいけれど忘れがたい不思議なできごとの数々。夢と現実の世界を行き来する印象的な8つの短編をおさめる
  • 真夜中のパーティー
    子供の日常で起きるささやかだけど、大きな出来事の短編。

    近所から嫌われていても気にせず、動物を飼っている謎めいたお隣さん。

    川で見つけた貝を、いとこにあげる前に逃がしてしまおうとしたこと。

    古い木の解体途中でとんだいたずらをしてしまい、それでもそれがきっかけで、男子グループに入れたこと。

    ...続きを読む
  • 真夜中のパーティー
    子どもの頃に感じた小さな冒険心や、心細さや苦い気持ちが思い起こされる短編集。「真夜中のパーティー」と「ふたりのジム」が好き。
  • しずくの首飾り
    短編集。
    軽妙でユーモアあふれるファンタジー。
    語りで聞いてみたくなるおはなし。
    文庫初版ラストのページの文章に脱落あり。
  • 真夜中のパーティー
    表題作を含む短編集。
    実際に起こった出来事をモチーフに
    書かれているから、自分が昔に体験
    したような気持ちになる。

    子供の話の中に出てくる大人が悪かったり、
    子供のように純粋だったり、
    その為に他の大人から馬鹿にされていたり、
    多くの大人は子供の感情を忘れているけれど、
    本当は繋がっていたはずなの...続きを読む
  • しずくの首飾り
    大人だからこんなファンタジックなことは実際に起こらないって分かってるけど、引き込まれる。
    読んでいて心地よくなってくる。
    魔法が使えたり空を飛べたりできたらいいのになぁ。久しぶりにそう思った。

    いつか声に出して子供に読み聞かせたい。
  • 真夜中のパーティー
    フィリッパ・ピアスの8話短編集。
    どれも子どもの何気ない日常を切り取り、見落としてしまいそうな出来事に光を当てている。
    子どもの感情の機微を丁寧に拾い集めている。
    子どもの世界は決して広くはない。その分、近くで起きていることにじっと目を凝らし考えていることに気づかされる。そんな事々を心に焼き付けなが...続きを読む
  • しずくの首飾り
    ちょっと不思議な、短いお話集。ふと足を踏み入れてしまいそうな、隣人のようなファンタジー。影絵風の美しい幻想的な挿絵も、世界観を裏打ちしてくれる。対象年齢:小学3・4年以上となっているが、幼い頃の感受性で読んだなら本当に惹き込まれた作品だろうと感じられて、少し悔しい気もしたり…
  • 真夜中のパーティー
    「性格描写が少ないと主人公に共感や自己投影できない」って思っていたけど、そうじゃないんだ。ピアスが描く無口な、どちらかというと目立たないごく普通の子供が、読み進めると、自分そっくりなのに気付いて驚く。この本には魔法は一切出てこないけど、やっぱり魔法がかかっていると思うよ。分類としては児童書だけど、子...続きを読む