小林正のレビュー一覧
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文句なしに世界の5本の指に入る恋愛小説である。どんどん昇進していく主人公のさまとともに大きな読みどころだ。愛ゆえの挫折と最後のシーンは他の作品にはほとんど見られない特上の終わり方だ。素晴らしい一級の素晴らしい不朽の作品である。Posted by ブクログ
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高校時代から何回読み返しただろう。
主人公のジュリアン・ソレル(一生忘れられない名前だろうね)はまるで自分のようだと思った。
中学時代は「白い巨塔」の「財前五郎」という人に憧れたけど、高校時代はジュリアンだったなぁ。
こりゃ名著中の名著だよ。Posted by ブクログ -
フランス文学は恋愛、心理、自己嫌悪、嫉妬等生々しい感情がストレートに表れると感じた。共和主義と自由主義との階級対立という背景が掴めないと分かりにくい。レーナル婦人、ジュリヤンソレル、アマンダ、マチルダ嬢、クロワズノフ伯爵、舞踏会、自殺等人間の心理的描写がよく分かった。Posted by ブクログ