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製材小屋のせがれとして生れ、父や兄から絶えず虐待され、暗い日々を送るジュリヤン・ソレル。彼は華奢な体つきとデリケートな美貌の持主だが、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対する激しい憎悪の念に燃えていた。僧侶になって出世しようという野心を抱いていたジュリヤンは、たまたま町長レーナル家の家庭教師になり、純真な夫人を誘惑してしまう……。
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Posted by ブクログ
読んでみないと、ちゃんと最後まで読まないと、その凄さがわからない、この一言に尽きる。 長いし、時代的背景が詳しくないから、読むのに時間がかかったが、後半まで読むと、読みながらすでに再読を検討していた。よくいる面白いか、面白くないかで評価するような人には到底理解出来ないとは思う、そんなすごい作品だった...続きを読む。やはり、さすが、名著ってやつ。
60年前に桑原武夫訳(河出書房)で読んで以来の再読。後期高齢者になって読んでみて気づいたこと。①若い時読んだ文章はそのまま記憶に保存されている。当時何度も読み返したせいか、デルヴィール夫人の(この美少年、ほんとうにいけないまねをする!)とか、「まあ!かわいい小さな司祭さま」という料理番の娘のセリフと...続きを読むか。ということは、17,8歳の私はこの小説を恋愛小説として読んでいたのだ。②だから、パリの社交界の描写とか政治的陰謀とか地位や金を求めてのかけひきなんかはぼんやりとしかわからなかった。今、読んで気づいたことは、木挽き商のせがれジュリヤンの悩みや野心は60年前の日本でも田舎の有能な青年が抱えていたものと似ているということだ。みんな東京へ行きたがっていた。そこで成功して東京の才気煥発なお嬢さんと恋愛したがっていた。やがて田舎でも東京でも人間の本質は同じだと思い知らされるのだとしても。この小説が今でも心を打つものがあるとすれば、痛ましい青春の姿がありありと描かれているからではないかと思う。
スタンダールの代表作。フランス革命後から七月革命前までのフランスが舞台。成り上がりたいとの欲望に燃える主人公。
文句なしに世界の5本の指に入る恋愛小説である。どんどん昇進していく主人公のさまとともに大きな読みどころだ。愛ゆえの挫折と最後のシーンは他の作品にはほとんど見られない特上の終わり方だ。素晴らしい一級の素晴らしい不朽の作品である。
高校生のときに読みました。 衝撃的な印象が今でも強く残っています。 感受性の強い学生さんに読んで欲しい名作です。
高校時代から何回読み返しただろう。 主人公のジュリアン・ソレル(一生忘れられない名前だろうね)はまるで自分のようだと思った。 中学時代は「白い巨塔」の「財前五郎」という人に憧れたけど、高校時代はジュリアンだったなぁ。 こりゃ名著中の名著だよ。
上下巻有。 野望に満ちた貧しい神学生ジュリヤン・ソレル。 ナポレオンにあこがれる彼は順調に出世の道を歩むが、一途で極端な性格が災いし、陰謀にまきこまれてしまう。 プライドの高さ、物事に対する考え方、世の中に対する反感と出世欲、挑戦欲などが学生時代の私に酷似していて、大変共感できた。 もっとも、私はジ...続きを読むュリヤンほど果敢に挑戦できず、冒険もできず、安心安全な道をたどってしまっているのだけれど。 初めて読んだのは、卒業旅行のためフランスへ行く飛行機の中だった。 北フランスの これは宝塚でミュージカルとして上演されていて、当時主演していた安蘭けいが、私と同じような作品の捉え方でジュリヤンを演じており見に行って感動したのを覚えている。 金髪巻き毛のそれはそれは愛らしく凛々しい美青年ぶりだった。 いわゆる名作系の小説は映画や舞台化されているので、それと比べてみるのも面白い。
初めてこの作品を読んだ時は、高校生。 作品のボリュームや作品に描かれている歴史的背景に 圧倒される、というか苦戦しながらも、内容が面白くて なんとか最後まで読んでしまった。 この時自分が主人公ジュリヤン・ソレルに対して抱いた感想は 「自分の野心達成のためには手段を選ばない、 女の心を弄んだり、その...続きを読む愛を己の出世のために 利用するひどいやつ」であり、野望ぎらぎらな彼に対し 「最低男」のレッテルを心の中で貼っていた。 不倫相手のレーナル夫人に対しては 「利用されちゃったかわいそうな女性」 といった同情すら覚えた。 ところが2回目、20代の時に読んだ時は、 そんな身勝手なジュリヤンの個性が魅力に変わった。 「大いなる野心を持った、その心の冷たささえも 魅力的なハンサムな青年」、 そんな彼と恋に落ちるレーナル夫人の気持ちも わからなくはないような気がして・・・。 彼が成功への階段を駆け上り、そしてそこから あっという間に転がり落ちた「華麗なる出世物語」に 大いにわくわくしながら読んだ。 そして3回目の今回。読み手の私は33歳。 悲しいかな、自分が年を取ってしまったのか。 貧しい百姓の子せがれ、ジュリヤンが英雄ナポレオンに憧れ、 「いつか自分も!」と野心を持ち、色々と奮闘しながらも、 身分の壁に苦しめられたり、いつの間にか誘惑した 女性を本当に好きになってしまったり、 野心と良心の板ばさみになり苦しみ悩む姿に 彼の若さや人間づきあいの下手さというか不器用さを 見てしまった気がする。 読む年齢によって違った感想を抱き、長編であるにも関わらず、 最後まで大いに楽しみながら読むことの出来る本作品は、 それだけ内容の濃い名作と言えよう。 19世紀に書かれた恋愛小説なのに、内容は今の日本の 昼時のドラマの原作に取り上げられても おかしくないくらい濃厚な恋愛劇、そして登場人物に対する 繊細な心理描写、訳者のわかりやすく、読みやすい訳が、 現代にも十分楽しめる名作と通用する理由だろう。 上巻のラストは、読み終えた後に 「この後どうなるんだろう!」と すぐ後巻を手に取って読み始めたくなる位、勢いがある。
読書会のプレゼント企画でいただいた一冊。学生時代以来、約20年ぶりの再読になる。ナポレオンに憧れて立身出世の野心に燃える青年が主人公なのだが、ページのほとんどを地方の名士の奥様である人妻相手に恋愛の駆け引きを楽しむ描写で費やしている。心理描写らしいモノが皆無に近い現代日本の小説に慣れていると、心内文...続きを読むの長い本作に面食らうかもしれないが、今でも一読の価値があると思う。
ジュリアンとレナール夫人、ジュリアンとマチルダの恋愛が描かれるが、3人3様の心理が面白さの焦点。レナール夫人は子供が複数いるのに恋愛には初心で3人の中では一番純粋に相手を愛することができる人。マチルダは地位と金、若さと美しさ全てを持っているが退屈で持ってないのは幸せだけ、という人で、恋愛を人生ドラマ...続きを読むの道具立てにして自分の中で盛り上がる人。ジュリアンは貧乏な平民の生まれのコンプレックスから自尊心を満たすために高いポジションの女性を征服することが動機となっているが、その時々で相手を愛する気持ちが生じて揺れ動く。200年近く前に書かれた小説としては、ジュリアンとマチルダの心理戦がきめ細かく描かれていて、ジュリアンが最期に冷めていくところなど古さを感じさせない。 赤と黒のタイトルについて。情熱の赤と人間を欲望で操作する力の黒、と私は思った。
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