小関智弘のレビュー一覧
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著者は知っていたが読んだのは初めて。非常に面白かった。初版は約30年も前だが、当時の様子がよくわかり、また著者自身旋盤のプロで、体験に基づく記述に説得力があり、勉強にもなった。
自分の職場にも氏のようなタイプのプロが数名いて、非常に世話になっている。その方々が引退後に後に続く若者もまた数名育って...続きを読むPosted by ブクログ -
町工場の仕事、旋盤工の仕事をこんなふうに書けたら楽しいだろうなあ。
町工場から見た風景を語る本は最近多くなっている。岡野工業の岡野さんのおかげなのかな。
でも、この小関さんの本はさらに味がある。
工場のなかで働く一旋盤工で、文学に通じていて、みずからも読みやすくて、雰囲気のある文章を紡ぐことができ...続きを読むPosted by ブクログ -
現場の方のいい言葉がたくさんでてくる本だ。
なかでも「ひとり親方」の話がいい。著者が独立する職人がほしかったのは何かを推察する場面がいいです。「あるときぶらりと客がやってきて話が弾んだら、二時間でも三時間でも機械を止めて、話に打ち興じてしまうことのできるような、そんな自由であったのかもしれない...続きを読むPosted by ブクログ -
以前NHK(だったと思う)やっていたドキュメンタリーで内視鏡手術用の極細鋏を研ぐことが出来るのは世界でもここだけなのだと紹介されていたのがあって、見ると本当に数人でやっているような小さな工場(こうば)が写っていた。こういう技術というのは規模じゃないんだな、と思った気がする。
どんなに科学技術が発達...続きを読むPosted by ブクログ