作品一覧 2020/10/02更新 鉄を削る 町工場の技術 試し読み フォロー どっこい大田の工匠たち 町工場の最前線 試し読み フォロー 町工場巡礼の旅 試し読み フォロー 町工場 世界を超える技術報告(小学館文庫) 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 小関智弘の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 鉄を削る 町工場の技術 小関智弘 著者は知っていたが読んだのは初めて。非常に面白かった。初版は約30年も前だが、当時の様子がよくわかり、また著者自身旋盤のプロで、体験に基づく記述に説得力があり、勉強にもなった。 自分の職場にも氏のようなタイプのプロが数名いて、非常に世話になっている。その方々が引退後に後に続く若者もまた数名育って...続きを読むいる。そのような環境と比較しつつ読んた。切削時の音に関しては何となく感覚的に理解できた。味はさすがに不明。でも、そういう職人がいることはちっとも不思議ではない。 Posted by ブクログ 鉄を削る 町工場の技術 小関智弘 町工場の仕事、旋盤工の仕事をこんなふうに書けたら楽しいだろうなあ。 町工場から見た風景を語る本は最近多くなっている。岡野工業の岡野さんのおかげなのかな。 でも、この小関さんの本はさらに味がある。 工場のなかで働く一旋盤工で、文学に通じていて、みずからも読みやすくて、雰囲気のある文章を紡ぐことができ...続きを読むる。 Posted by ブクログ 町工場 世界を超える技術報告(小学館文庫) 小関智弘 現場の方のいい言葉がたくさんでてくる本だ。 なかでも「ひとり親方」の話がいい。著者が独立する職人がほしかったのは何かを推察する場面がいいです。「あるときぶらりと客がやってきて話が弾んだら、二時間でも三時間でも機械を止めて、話に打ち興じてしまうことのできるような、そんな自由であったのかもしれない...続きを読む」(p.195)なるほどねえ。わがサラリーマン人生でも、仕事に打ち込んでいるときはそういう自由を満喫していたような気がする。読者私は内勤が多かったから相手は社内の人が多かったけれども。それはそれで組織が違う人とのこういうトークはとても楽しかったような記憶がある。実はたいしたことをしてないときは「ぶらりと客」など来ないんですよね。「ぶらりと客」が来るって言うのは充実しているときなんですよ。なんか「セロ弾きのゴーシュ」みたいな話だ。 でもそういう職人の方はどんどん減っているらしい。「工場のME化が進むにつれてNC機による加工が多くなる」(p.179)「工程そのものがブラックボックス化してしまう結果」「モノを作る人間がますます育ちにくくなってしまった」(p.179) かつてこの過程にどちらかといえば加害者として参加していた情報化技術者の分野でも似たようなことを感じる。業務フローなんて書かない、データベースなんて設計しないというような人が「IT」を僭称していたりする。そういうのはERPの中でブラックボックス化しているのであろう。「人間は手間ひまかけなければ育たない」(p.179)のだけれども、そこを否定してきている。これが産業の発展なのであろうか。 だいぶ馬齢を重ねてしまったので耳に痛いのが、「技能は、それを獲得してゆく過程で常にそれを人に伝える方法をも孕ませて育ててゆくのでなければほんものにはなれない」(p.164)というくだり。 Posted by ブクログ 鉄を削る 町工場の技術 小関智弘 【そんなことはみんなこの腕が知っているよ】 機械は良くわからないが、とても勉強になった。 ぐっとくる。 Posted by ブクログ 町工場 世界を超える技術報告(小学館文庫) 小関智弘 以前NHK(だったと思う)やっていたドキュメンタリーで内視鏡手術用の極細鋏を研ぐことが出来るのは世界でもここだけなのだと紹介されていたのがあって、見ると本当に数人でやっているような小さな工場(こうば)が写っていた。こういう技術というのは規模じゃないんだな、と思った気がする。 どんなに科学技術が発達...続きを読むしても、研ぎ澄まされた職人の技にはかなわないと筆者はいう。それは四十三年間、旋盤工として町工場を渡り歩いてきた経験から出た言葉だろう。もともと小説家でもない人の文章だから、必ずしも読みやすいわけではないし、専門的な話も多々あるのだが、なかなか面白く読めた。 Posted by ブクログ 小関智弘のレビューをもっと見る