庄司薫のレビュー一覧
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「優しさ」と「強さ」。「弱者と」と「強者」。強くなるために、誰かを傷つける、若しくは誰かを踏み台にする。そして身につけた「強さ」。その力を多くの人々に還元する。時代は変わっても、思春期の欲望と愛の矛盾をグルグルと回りまわって書かれている。自分にとっては、とっても同感できる作品だった。Posted by ブクログ
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四部作で一番面白い。他人を見ているつもりで他人に見られている、という構図が秀逸。普段暴れ回る小林や由美が、主人公の故郷みたいな優しい印象になっている所も好きです。Posted by ブクログ
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人間の死を考える機会が永遠に訪れないといいと思う 太陽が昇って沈むように、人間の命も生まれては消えていく この自然の摂理をシニカルに考えないように…見つめすぎないようにPosted by ブクログ
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定番青春小説と呼ばれるので読んでみた。面白かった。ストーリーは、東大入試中止になった年に高校三年生だった主人公が今年は大学を受けないことを決意し、そういう決断をした自分について考えながら、ガールフレンドや友達やおばさんとかいろんな人に会って、悩んですっきりする話。まず、あの女医のシーンがエロイ。軽く...続きを読むPosted by ブクログ
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生と死、そして性。この作品を読んで、すべてはぐるぐる廻っている(輪廻)ものではないか、と考えるようになった。薫と由美との距離がぐっと縮まった作品。心理描写が面白いなぁ、この人。Posted by ブクログ
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口語体はだからか、読みやすく、感情移入しやすく、おもしろく。思春期の悶々、戸惑い、思考のジレンマ、こうやって大人になっていくのかと読みながら思う。ただ、薫くんには変わってほしくない、僕も変わりたくない。Posted by ブクログ
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死にゆくもの、滅びゆくものを前に、ふとたじろぐ若い魂。そして「死にゆくもの、滅びゆくもの」として見つめられ愛されることを拒絶する、もう一つの若い魂。早春のきらめきの中に揺れる、切ないほど静かで、不思議に激しい恋の物語。
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ページ一杯に活字で埋められている本は、昔から苦手なのだが、何とか読めた。昭和元禄。『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』を読んだ日に、児玉清氏の訃報のニュースで、出てきたのでビックリだ。Posted by ブクログ
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膨大な知識と教養を持った人の死。
その喪失感、むなしさと向きあう若者たち。
これも映画から入ったと思うけど、検索してもDVDとかはないみたいか?
けっこう悪くない映画だったと記憶はあるけど。Posted by ブクログ -
死について見つめだした10~20代の男女の群像劇。
あれこれ理屈をこねまわす主人公に最初はいらいらしながら読んでたけど、個人的にあれこれ頭で考えてしまう部分もあるのであまり主人公のことを悪くは言えない。というか確かに高校卒業したての頃の色々考えてしまう脳みそっていう感じ。若い。
主人公の友達...続きを読むPosted by ブクログ -
人生って、なんだろうって思う。 一生かけて蓄えたものも、死んでしまったら何にもならないの? ほんとに? と疑問に思い、悩む主人公たちに思わず自己投影してしまう。Posted by ブクログ