齋藤圭介のレビュー一覧

  • 射精責任
    女性であれば誰でもが納得し、男性であれば理解する場合も反発する場合も結局同じこと。何も変わらないような気がする。要するに責任回避に向かうのだ。だけどそれではダメだ。と、本書はインパクトのあるレイアウトで非常に分かりやすく、問題定義「望まない妊娠のすべてが男性の射精にある」についてこれでもかと主張。本...続きを読む
  • 射精責任
    中絶問題の論点を転換させる挑戦的な書籍。
    中絶の是非を問う前に望まない妊娠を防ぐことに力点を求めるべきである。首肯であるし、男性である自分はこれからどのように振る舞うかを試されている。  

    と同時にこのテーマに対して議論できる人が周囲にどの程度いるのか、もっと具体的には本書を手に取った男性ははどの...続きを読む
  • 射精責任
    SNSで話題になってるのを見てたけど、これはかなりショッキング。ほんとにごもっともすぎて、納得でしかなかった。どんなに頑張ってもどんなに遊んでても女性は妊娠できないし、なんでこんなに備えねばならぬのだ。タイトルのインパクトと各トピックの見せ方がすごいけど、ちゃんと内容も目が覚めるものだった。
  • 射精責任
    インパクトのある表紙、タイトル。
    でも決して気を衒ったものではなく、
    今までの望まない妊娠に伴う真逆の視点を、
    28の短く読みやすい章構成で、
    繰り返し分かりやすく説いてくれている。

    望まない妊娠に伴う報道を見る度に
    「ところで〈原因〉のはずの男はどこに?」と
    モヤモヤしていた気持ちを、
    筆者が言...続きを読む
  • 射精責任
    著者のブレアさんは、アメリカのモルモン教徒。6児の母でもある。
    確かモルモン教は、中絶はしないと言う教えだったはずだが、恐らく望まない妊娠もあったのだろう。
    そしてアメリカでは人工中絶を法律で許すのか(プロチョイス)、許さないのか(プロライフ)で、世論を二分している。プロライフの方は、胎児の代弁者と...続きを読む
  • 射精責任
    哲学的、倫理的、政治的に女性のみに焦点が置かれ続けてきた。そもそも男性の射精がなければこの議論は発端しないのに。当たり前だが、全く当たり前で無い状況がずっと続いている。
    そして、妊娠は痛いし、辛いし、危ないし、一生ものだし、人生をかける必要があるし、金もかかる。それが男性は逃げやすく、女性はどのよう...続きを読む
  • 射精責任
    この痛烈なタイトル。
    本の内容はこの一言で語りつくされると言ってもよかろう。
    しかしこの本は、繰り返し繰り返し、
    このテーマを深堀している。
    我々男性にとっては耳の痛い話、気づいていない話ばかりだ。

    と書きつつ、私は比較的気づいていたほうだと思う。
    それは、妻が気が強い、はっきりものを言える女性だ...続きを読む
  • 射精責任
    発売前から「射精責任」のタイトルと訳者が村井理子さんと知り、読むのを楽しみにしていた

    インパクトのある赤い表紙、目に飛び込んでくる「射精責任」の文字で装丁もカッコいい!

    読むやすい文字の大きさ、28の提言に分かれている
    (文字が見にくいお年頃にはありがたい)

    ・セックスをするから望まない妊娠を...続きを読む
  • 射精責任
    すごく当たり前の事なのだけれどこれまで誰も言ってこなかったことをちゃんと言うのが凄い本。
    射精責任ではあるけど、主題は中絶かな。
    ラディカル・フェミニズム入門的な感じだなぁと。
    そういう意味ではアンドレア・ドウォーキンのポルノグラフィなどの方が、理論としては深い感じはする。
    ライトに読めるのでみんな...続きを読む
  • 射精責任
    堕胎合併症陣痛出産における男性の死亡率は0%です!!!男性は妊娠から逃げることができる女性はできない!!!
    本当に。望まないとか予期しないとか予定外の妊娠がどれだけ精神的身体的経済的その他諸々に受けるというよりマジで急襲される諸問題、被害、困惑困窮痛みなどなどは半端なものではないし、100パーセント...続きを読む
  • 射精責任
    女性の妊娠から出産に至るまでのリスクについて。性行為について「危機回避する」には男性の方が低リスクで高リターンなのに、社会的にも女性側にそのリスクがより高く背負わされていたり、ケアが蔑ろにされている現状を鋭く批判する。
    堕胎の話では、女性に責任があるような論調が繰り広げられがちで男性は不在になりがち...続きを読む
  • 射精責任
    『射精責任』

    赤の表紙にデカデカと書かれたゴシック体に、男性はビビリ、女性は我が意を得たり、と、大きく頷くのではないだろうか。
    私は、このまるで古来からあるような説得力ある四文字熟語をはじめて見たとき、いろいろ腑に落ちた。
    もちろん、この言葉は古来からあるわけではない。

    今までは、望まない妊娠の...続きを読む
  • 射精責任
    日本で果たしてこの本が受け入れられるかどうか?
    と一瞬思うほどのインパクト!赤い表紙に大きいポイントのゴシック体で書かれた見出し。
    しかし、書かれている内容は極めて当たり前、コロンブスの卵のような発想の内容だった。

    そうだ、そうなのだ。
    プロライフ派とプロチョイス派の中絶を巡る議論の衝突は、女性の...続きを読む
  • 射精責任
    中絶の是非を議論する前に、なぜ胎児と女性"だけ"のしか出てこないか、男性の責任はどこ行った?そもそも射精しなきゃ妊娠しないよね、なら男性が避妊しよう。と言う内容をズバッと言い切ってくれているのでなかなか気持ちいい。
    男性は射精をコントロールできるけれど女性の排卵はコントロールできない。それならば男性...続きを読む
  • 射精責任
    警告色の表紙に惹かれて手に取った本。そしてセンセーショナルなタイトル。

    …アメリカはこんな男性が身勝手なんか…?そんな印象を抱いてしまった。しかし、数はともあれ、日本にだって身勝手な人はいるだろう。

    そもそも射精がないと妊娠はできない。
    排卵はコントロールできない。
    射精はコントロールできる。
    ...続きを読む
  • 射精責任
    妊娠出産という現象においては、男女間で理不尽なほどの負担の違いがある。
    そして望まない妊娠の原因は大抵男性側にあり、その責任を背負い行動しなければならない。
  • 射精責任
    赤ちゃんを産んで遺棄した母親が逮捕された、こんなニュースを耳にするたびに、なぜ父親は罪に問われないのだろうと、ずっと疑問に思っていた。
    「中絶議論の出発点を動かす」これは、言われてみれば当たり前のようで、でも今まで誰も口にできなかったことだ。
    著者の勇気と、この本を手に取ってくれる男性に敬意を表しま...続きを読む
  • 射精責任
    望まない妊娠は全て男性のせい。
    これをなぜか女性にも責任を負わせる社会が存在している。
    そこに斬り込んでいく本。

    読みやすいというか、読者が強い意識を持っていなくても読めるような作りになっていて、イヤイヤ読む男性も読者像として想定しているのかな。

    コンドームは女性用避妊具、避妊薬に比べて手に入れ...続きを読む
  • 射精責任
     フェミニズムの書かと思ったけれど、その範疇にとどまらない内容だった。人工中絶に伴う母体の負担、リスクを繰り返し説き、その発生原因は無責任な射精だと。

     確かにその通りだと理解できる。SNS由来の短い章立てで、納得の内容なのでわかりやすく記憶に残る。あとは機会にあたって実行するのみだけど、そんな機...続きを読む
  • 射精責任
    誰もが頭では理解していたけど、言葉にしなかったこと。全米騒然かどうかは知らんが。極めてファンダメンタルな事実を、ド直球ど真ん中に言ったことが評価されるべき。こんな言葉は流行ればいいと思う。

    ・・・。
    本としては、ちょっと、くどい。