ジェイムズケストレルのレビュー一覧

  • 真珠湾の冬
     1941年の真珠湾攻撃より前の日に起こった連続殺人事件から1945年の終戦を経て、ホノルル警察の刑事であるマクレディが謎の人物であるジョン・スミス正体を暴く過程が一人の男が恋人や職業などの大切なものを失いつつも真相にたどり着く過程が重厚なハードボイルドを呈してて引き込まれた。また、ラストで日本で出...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    こんなにも日本の描写があると思わなかった。
    2章からの展開がとても好きで、とても楽しめた。
    翻訳版の表紙はもうちょっと…
  • 真珠湾の冬
    ヒデミス2023の中で読みたかった2作目ですが、こちらの翻訳は癖が無くて読みやすかったです。ただ、一つだけ文句を言わせて貰うと邦題が酷い…。素晴らしい大作なのに真珠湾攻撃を書いたチープな作品と勘違いされません…?お陰で友人に「まーたそんなん読んで!前世は兵士やったんか?!」と突っ込まれました。輪廻転...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    とにかく壮大なストーリー
    いつの時代も私達は、大切な人とささやかな日々を過ごしたいだけなのに…
    戦争は人生を大きく変えてしまう…


    “ホノルル警察の刑事・マグレディを主人公にした警察小説”
    といった雰囲気で始まるこの作品。
    しかし、時は1941年11月26日。
    太平洋戦争を背景にしたこの作品は、警...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    ジェイムズ・ケストレル初読。おそらく初翻訳?
    別名義の作品があるらしく、もしかしたら別名義の作品はあるのかも。

    ミステリ、警察小説、ロマンス、戦記、ロードノベルなどなど、色々な要素がこれでもかと詰め込まれた贅沢で重厚な作品。
    根っこにあるのは、ホノルルで若い男女が拷問されて殺された事件が起こり、そ...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    ミステリ、文学、戦争、大河ロマン、ハードボイルド等色々と詰まった満足度満点、数年に一度しか出会えない様な大作小説でした。
  • 真珠湾の冬
    邦題が良くないな〜

    なんかお金儲け臭がね
    ま、お金儲けは当然のことなんで、そのために知恵を絞った結果なんだろうけど
    ちょっとセンスないかも
    「真珠湾」のネームヴァリューに頼りたい気持ちも分かるんだけどね
    中身にあってないと思うんですよね

    はいじゃその中身です

    第二次大戦中の物語なんですが、その...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    スケールの大きさに圧倒された。
    犯罪だけを追う警察小説だけではない、スパイ絡みであったり、恋愛などの要素もある。
    それが戦争を挟んで繰り広げられる。
    国を行き来しながら…である。
    しばし、物語の世界に没入してしまい何も手につかないほど。
    まるで予想がつかないラストは見事。


    1941年、ハワイで惨...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    フォローしている方が絶賛されていたので。
    ホノルル警察の刑事が惨殺された事件を追い香港へわたる。そこで真珠湾攻撃から大戦に突入した状況のもと、ままならない日々の中でも、犯人探しの執念を抱き続ける。
    兎に角主人公マグレディがカッコ良い。常に筋が通っていてブレない。
    香港、日本の描き方もとてもリアルでそ...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    鬼★5 戦争とは人間とは何か? 命のやりとりを壮大なスケールで描く歴史冒険ミステリー #真珠湾の冬

    ■あらすじ
    第二次大戦が始まる頃、ハワイにてある白人男性と日本人女性が殺害される事件が発生。主人公であるアメリカ人の刑事は、犯人を捜すため奔走するも、捜査はウェーク島や香港にまで及んでしまう。彼が香...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    ハワイ真珠湾から香港、東京と太平洋戦争の始まりから、終戦までが舞台の今までにないシチュエーションの小説でぐいぐい引き込まれるすごい読書体験だった。
    欲をいえば大きく広げた風呂敷のほんの少し不明点が残ったかなというのが正直なところ。とくに今はやりの異常な殺害方法は少し前までは表現されなかっただろうと思...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    1941年のハワイ。アメリカ人の刑事マグレディはある殺人事件の捜査を始める。そして容疑者が香港にいるという情報でそれを追うがその最中に真珠湾の攻撃、太平洋戦争の勃発。そこからマグレディの人生が狂い出していく。日本軍に捕まり東京へ。ここまででもすごく読ませるけどこの東京の日々やその後が本当に面白い。一...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    面白かった、後半一気に読んだ。上司のビーマーが一枚噛んでいたとは。ジョン・スミスの本名はついにわからずじまいだったが執念深く目的を忘れずに追い詰めて目的を達成したマグレディはかなりの勇者だ。
  • 真珠湾の冬
    色々と忙しく、なかなか感想を書く時間がない。読んだ先から忘れていくことが得意な私なので、あまり間があくと書くことが億劫になってしまう。

    ケストレルの著書は初めて読んだ。そういう人が少なくないと思うが、本書を手にしたのはタイトルが目についたからである。ただし、この邦題はミスリードで、ほとんど内容とマ...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    水面下では真珠湾攻撃が忍び寄る1941年11月のホノルル。
    軍上がりの刑事、ジョー・マグレディは上司から署長の知人宅離れで発見された惨殺死体の調査を命ぜられる。

    死体の身元を調べていくうちに、ぞんざいには扱えない縁故を持った被害者であることがわかると共に、犯人と思われる輩の足取りも思わぬ方向に表れ...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    フィクションでありながら、とても作り物は思えない・・手に汗を握る慟哭のストーリー展開だった。
    かなりの分量があり、読み通せるか時間的に不安だったものの、細切れの時間を積み重ねた分、感動がじわじわとボディブローを効かせ、ラストは圧巻。
    ホノルル警察の刑事が辿る怒涛の時間は日本人がぜひとも読むべき内容と...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    1941年ハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。ウェーク島での新たな事件を経て容疑者がマニラ・香港方面に向かったことを突き止めた彼はそれを追うが、折しも真珠湾を日本軍が攻撃。太平洋戦争が勃発する。陥落した香港で日本軍に捕らえられ、東京...続きを読む
  • 真珠湾の冬
    ミステリーというよりも冒険小説。スパイ小説かな。昔の007映画を見ているような気にもさせられます。
    真珠湾攻撃直前にハワイで起きた事件を追って東京に...。今なら15時間程度のフライトのハワイ⇒香港の移動や第二次大戦前・後の日本と日本人が描かれていて面白かった。
  • 真珠湾の冬
    タイトルから連想するのは戦争モノだが、ページをめくると刑事モノ。読み進めれば魅力的な女性が何人も出てくるソフトな場面もあり、幅広いジャンルに加えハワイから香港、東京、野沢温泉と行動範囲も広く、長編ながら最後まで飽きることなく異なる刺激を得られた。

    第二作が楽しみ。
  • 真珠湾の冬
    ほぼ一気読み。こんな壮大なミステリは初めて。事件に戦争と幽閉を挟むなんてすごすぎます。真珠湾や東京大空襲をこんな角度から見るのは実に新鮮。映像が目に浮かぶほどリアルだし、舞台となる地域が目の前に広がるようで、中身が濃すぎです。日本人である我々が読まないでどうするの、レベルの作品と断言できます。高橋氏...続きを読む