長谷川珈のレビュー一覧

  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    就活中に考えた「人生の目的」とか、流行中のMBTI診断とか、Strength Finderとか、本当の自分(の強み)を見つけよう、とか、全部疑わしく思えてきた。
    本書に照らして言うならば、個性とかアイデンティティとか言うものは、今日まで生きた過程で得た経験の解釈(意味の押し付け)の中で最も馴染んだも...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    「なんじゃこの即興芝居人生」と思いながら生きてきたので「てか他の人も皆んなそうだよ Don’t worry ひとつずつ解説していくねー」と言われた気がして好き。この本。オススメ本。
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    直観的な理解とそぐわないことが、例えば物理学とか諸々とあり、人間の心に関する理解も同じ。視覚の例がわかりやすいが、人間が知覚してるのはほんの一部分で、あとは脳がさもいろいろなものを同時に見てるかのように補正している。心は平坦で探るべき深みなどなく、人間の内面世界は脳が都度即興しているものに過ぎない。...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    「深層心理」とか「本当の自分」とかなんてない、という主張の本。

    今までの自分を振り返ってみると、「心は脳の即興」という筆者の主張がわかる気がするけど、だからこそ信念を持たなきゃならない、本当の自分に気づかなきゃならないと考えてきたので、信念までも脳の即興だって言われて、共感半分、疑い半分の気持ちで...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    原題の「Mind is flat」のほうが内容を過不足なく表現している気もするが、まあ楽しい本だった。先に読んだ「言語は~」のほうは、言語のルールが即興ジェスチャーの伝統でしかないという話だったが、心もまた経験から判断される即興の場繋ぎでしかないとは。
    部分しか把握できない人間が、意識できないレベル...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    「心の奥」なんてものは存在しないと言われると、「本当にそう言い切れるか…?」と疑ってしまう。そんな感じで、本書を読み始めた。冒頭を読んでいる間は、「なんだか言い過ぎている感じがするなあ」と思っていたが、読み進めていくうちに、「やはりこっちが正しそうだ」と説得された。
    「心の奥」が存在しないことは、少...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    具体的にイメージしにくい部分があり、やや理解に苦しんだが、脳は「心の奥」があるという錯覚を創り出しているのみならず、「心というものが存在している」という錯覚さえも創り出している。感覚情報のほんのひとかけらを解釈して意味付けした結果がその瞬間の意識となっているのみであって「心」と呼ばれるものはない と...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    最後の方は畳みかけられて少し主張がぼやけたが、全体として脳の即興であるという筋は通っているし、実感とも近い。
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

    心についての誤解

    本書は、私たちが自分の心について知っていると思っていたことのほぼ全てが誤りであったことを見ていくことができる。多少読みづらさはあるが人間の心理に興味がある方は是非買ってみて欲しい。
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    人間に深層心理は存在せず、脳がたった今処理した情報から過去の記憶に関連づけて「即興」しているにすぎない、心に深さはなく薄っぺらであるという内容。なんとか最後まで読み通したけど似たような記述や比喩が多くて斜め読みになってしまった。様々な図形を用いた実験の例は興味深かったけれど、筆者の主張に100%の説...続きを読む
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学
    無意識、深層心理は存在しない。
    自分が何を感じているのか、認識しているのか。
    脳のフィルターを通したものしか認識出来ないし、元になる情報がどのような解釈や変換をされたのか、過程を知ることはできない。
    このラフな仕組みを持つことで今の生活が成り立っているのは不思議なことだ。