小椋彩のレビュー一覧
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私たちの魂はいつも背後に置き去りにされて、迷子になっているという言葉にとても共感しました。
例え前進していても自分自身の心が追いつかなくなって、なんだか分からなくなってしまう時があります。
大切なものはどこか遠くではなく自分自身の中にある事を教えてくれる絵本でした。
最後の解説も良かったです。...続きを読むPosted by ブクログ -
忙しすぎる生活故に魂を失った男は医師の勧めによりただ待つ事を始めた。ひたすらに待ち続ける男が出会ったものとは。
テキストはほとんどない絵本です。男の記憶かそれとも夢なのか、定かではない幻想的な描写が特徴の絵本です。大人向けの寓話といえますPosted by ブクログ -
心を置き去りにして、ただ単に生きる為だけに働き一生を終えることの虚しさは誰もが気づいているけど…
多分、魂というのは、自分を含めて人や自然を愛する心ではないかと…Posted by ブクログ -
大人向けの絵本。
はじめはなんとなくページをめくっていたのだが、男(ヤン)の魂が現れたあと見返すと、もしかしてこれも魂では、というものがたくさん描かれていた。
ヤンは「おなじ形のちいさな格子に端から端まで区切られた、数学のノートのなめらかなページの上を、あっちこっちに移動している」ような気がしてい...続きを読むPosted by ブクログ -
「優しい語り手」の表紙の絵に惹かれ絵本も購入してみた。
表紙の植物の葉は手にとってみてナスタチュームだったとわかる。
観葉植物に勢いがあり生命力を感じるヨアンナ コンセホの絵。
絵本は絵を読むと言うが、ページを前後に繰り返しながら見入った。
なかなかこの絵を読むのも難解である。
作家の意図は...続きを読むPosted by ブクログ -
ノーベル賞作家オルガ トカルチュクによる絵本。
経済的に困らなければ、魂を待つ生活がしたいけど、労働者のわたしはどうしたらいいものかと考える。Posted by ブクログ