ジェフホーキンスのレビュー一覧

  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    脳の仕組みを解明しようとする研究者の著作。この本が面白いのは、作者がアカデミック出身ではなく、パームコンピューターで大成功した起業家であること。ビジネスで大成功を収めてから、元々関心あった脳の研究所を設立し、打ち込んでいるという変わり者。だからかもしれないが、内容はとてもわかりやすい。人工知能がもた...続きを読む
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕
    タイトルが面白そうとは思ったが、松尾先生の推薦があったので購入した。
    内容は期待以上だった。知能がどのように実現されているのか、についての答が書かれていると思った。興味のあるテーマであったので興奮した。
    タイトルで損をしていると思う。

    さらに約20年前に書かれたものであることは驚きであった。Cha...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    前作(「考える脳考えるコンピュータ」)を読んでいないと深く理解するのは難しいと思われる。

    前作が日本で発売されたのは2005年。当時、ものすごく興奮して読んだ覚えがある。そして、前作の帯には「10年以内に実現する真の知能を持つ機械」と書かれていた。

    それから17年。
    今作を読んでわかったのは、脳...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    脳が情報をどのように認識しているのか、理解できた。そして、それを理解した上でのこれからの時代がどう変わっていくのか、そしてその変化に対してどのような考え方を持つのか私達ははっきりさせるべきだと思った。
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    完全文系の私には理解できない部分も多かったが、情報量も多く文才もあってか読みやすく良い本でした。
    最後の将来予想はまあ頭の良い人の時間軸やスケール感は凡人には理解できない部分もあるので、そんなこと考えてるんだなあという以上の感想を持てませんでした。
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    新しい脳と古い脳の構造の話が興味深かった。
    本書で肝となるのは座標系の話。1000の脳理論。脳は予測する。記憶には動作が伴う。
    誤った信念、維持するために直接の経験だけを信頼する必要がある。
    脳の教科書を片手に読むと理解が深まりやすかった。
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    元実業家で脳科学の研究者である筆者が人間が物事に対処するときに脳では何が起こっているのかを
    知的処理を司る新皮質領域を中心に平易な言葉で解説する.

    ブラックボックスだった人間の脳の構造を説明する理論的な枠組みがわかりやすく説明され,その理解が深まるとともに知的好奇心が大変刺激された.

    個人的な話...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    人間の脳の約7割は新皮質で形成されている。新皮質は一見単純なコラムの大量コピーで形成されているが、それによって柔軟な働きをする。脳は世界をこのようなシナプスネットワークの発火のパターンでモデルを構築し、常に予測をすることによって効率的に高次の処理を行える。また、座標系を用いた知識の形成を行うことによ...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    # 人間の脳の不思議な能力に感服した一冊

    ## 面白かったところ

    - 原始時代を生き抜いた古い脳から生存競争に脅かされない今日を生きる新しい脳に成長した過程や、違いについて詳しく書かれていた点

    - 「脳は座標系を用いて独自に世界のモデルを構築している」という主張からなる論理の展開が面白い

    #...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    脳とは何か?
    それはもちろんこのように文字を打ったり、言葉を操るなど知能と呼ばれる高等機能をつかさどる器官である。

    が、それが物理的にどのように知能を生み出しているか?
    と聞かれると、わからなくなる。

    仕組み自体単純で、スイッチの入り切りの連続でしかないコンピュータについて同様に聞かれても頭を傾...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    古い脳(生物的な本能を司る領域)の周りに人間の知能を司る新皮質が発達している。マウントキャッスルの提唱する説では新皮質は微妙な差こそあれ、基本的には同じでニューロンやシナプス結合の差異により機能が分かれているに過ぎない。新皮質は世界のモデルを学習しており、ほの学習には座標系が使われる。人間は学習した...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    【はじめに】
    著者のジェフ・ホーキンスは、パーム・パイロットを世に出したパーム社の創業者である。IT先端企業を起業し、一定の成功まで導いた間も、その頭の中にあったのは脳の仕組みの解明であったという。そして、経営から身を引いて研究の世界に身を投じた。自らの意識がどのように生まれ来るのかという謎はかくも...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    神経科学の観点から脳がどうやって人間の知能を生み出しているか知ることができる。
    人工知能を勉強する人にもおすすめ。

    【概要】
    ●脳の古い部位と新皮質
    ●脳による世界のモデルの学習
    ●脳と機械知能の違い
    ●人類存亡のリスク

    【感想】
    ●人工知能を勉強しながら、人間の脳も少しずつ勉強していたが、この...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
     ベストセラーだけあって、なかなか面白かった。
     遺伝子の複製と生存を目的とする古い脳に対して、新皮質は知能をつかさどる。見る、触れることで、新皮質は常に世界モデルを学習し、予測をするようになり、合理的な判断ができるようになる。しかし、古い脳にも支配されるゆえに、人間は争いや他害をしてしまう。今後の...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    脳が知識や知能を獲得・発達させた仕組みを解き明かすとともに、AI開発を含めた人類のあるべき未来に向けた方向性を提案する一冊。

    IT企業家兼脳科学者という特異な経歴を持つ著者は、自身のライフワークとして脳の仕組みを研究する中で、人類の脳は、”遺伝子の乗り物”としての動物的な生存本能を司る「古い脳」の...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    【総合評価 ⒋0】

    ・革新性⒋5
    1000の脳理論については世界の見方を変えさせてもらった。

    ・明瞭性⒌0
    神経科学やAIについての高度な内容を非常にわかりやすい表現で書き表していた。

    ・応用性⒋0
    古い脳と新しい脳という区分は日常生活にも現れてくる教えである。

    ・個人的相性⒊0
    1、2章は...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    2021年フィナンシャルタイムズ紙のベストブックに選出されたほか、ビル・ゲイツの「今年おすすめの5冊」にも選ばれたらしい。だから手放しで面白いか、というと少しクセがある。主張の論拠が乏しいため、ただただロマンが語られる雰囲気もあり、論理の飛躍が激しい。

    本著のテーマは「遺伝子vs知能」、「古い脳v...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    近年のAI進歩の最大の要因はディープニューラルネットワークの実装だろう。これが脳の構造を模して開発されていることは周知だが、脳と知能については分かっていないことのほうが多い。脳の中でどうやって知能が実現されているのかを解明すれば、本当に人の知能がコンピューターで実現できるかもしれない。

    本書の著者...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    脳の中でも、知能に関わる新皮質がどのように機能しているのか?
    新皮質の細胞の構造はどこでもよく似ているそうで、なので、どこでも同じようなことをすることで機能するのではないか。
    脳科学に今までなかったという、そのような統一的なパラダイムを筆者は本書の前半で提案している。

    新皮質には、皮質コラムと言わ...続きを読む
  • 脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論
    古い脳と新しい脳の関係、それを踏まえた汎用人工知能の定義提案、人工知能が暴走するシナリオのあり方など、興味深い議論も少なくなかった。