國森由美子のレビュー一覧
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男性側から不妊を描いた小説が稀だということだが、アントワネットから見た話も読みたいような気がする。
完全に日本のおばちゃんの下世話な感想しか浮かんでこないのが困る。
5年、10年で諦めかけていたのに突然妊娠することだって普通にある。もう少しゆったりと構えることはできなかったのか。すぐにできる人もい...続きを読むPosted by ブクログ -
10歳の時スケートに出かけた大好きな兄が氷の割れ目に落ちて死んだ。その喪失感がヤスの心に暗い陰を落とし壊れていく家族とともに闇の中で喘いでいるような日々となる。聖書の言葉が恐ろしい枷となり、父母の修復のための生贄や目覚め始めた性への興味、禍禍しい兄の性的虐待や牛の口蹄疫などいろんな問題がごった煮にな...続きを読むPosted by ブクログ
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全くノーチェックだったのだけれど、國森由美子訳だったので気になって読んだ。
2人の心と体が離れていくのが男性主人公の立場で淡々と語られていき、時にはどこでどうしてこうなってしまったのかと同情も覚えるのだが、女性の立場で読むと男性のその淡々としたしつこさにちょっとウンザリもしてくる。
これは優しさな...続きを読むPosted by ブクログ -
難しい小説でした。
幼い主人公が長兄を事故で亡くす直前、罰当たりな祈りをして現実になった事で、聖書を規範に接していた世界と少しづつ離れていく様、それが主人公一人だけでなく家族全員静かに徐々に、それぞれの世界との離れ方をするのが興味深かったです。
父親のあくまで聖書が基礎である事を変えない姿勢や、次兄...続きを読むPosted by ブクログ -
アントワネットというタイトルだけで借りた。まったく予備知識無しに。
サーマルバスというサナトリウムでの男性の回想。
彼にはアントワネットという妻がいた。
一瞬にして恋に落ち結婚したものの、2人にはなかなか子供が授からなかった。
病院で検査をしても2人ともに異常はないのに・・・
段々と2人の気持ち...続きを読むPosted by ブクログ