永井みみのレビュー一覧
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タイトルと装丁がよくて手に取った。
どんどん読めるけど、途中で辛くなった。
けど、がまんして読んだら、最後はなんとかなった。
そして、なんとも言えない読後感。密度がすごい。
死が近すぎる。危険な本だ。
※でも犬の描写がめちゃくちゃかわいい。
次は犬がもっとでてくる軽い本を書いてほしい。Posted by ブクログ -
とある女性の生涯のお話。
老女の独特なひとり語りが印象的でした。
側から見たら、主人公はどこにでもいるような女性のうちの一人なのだと思います。そんな彼女の人生がこれほどドラマチックだとは。
自分も最期の時には、手のひらに花が咲くだろうか、と思いました。しみじみと良い読書でした。Posted by ブクログ -
大雑把で子供のような日出男と行方不明の父の面影を忘れられないアキラ。懐かしい昭和を背景にして、横浜の人々との温かな交流を活写。笑える筈の彼らの言動も、どこか切なくて哀しい。リズミカルな展開もいい。Posted by ブクログ
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とても良かった。
カケイさんの人生はあまりにも壮絶で目を背けたくなるようなことばかり。
だけど、ミシンがあって、道子と過ごした時があって、兄貴と広瀬のばーさんがいて、みっちゃん達がいて、本当に良かった。Posted by ブクログ -
こりゃまたすごいものを読んでしまった。同じ作者の「ジョニ黒」よりも数段すごい。最近の小説は読む本読む本どれもあたりが多くて、うれしいとともに、この豊穣な世界を今まで見てなかったなんて、もったいないことをしていたなあ。この人の他の本も読んでみたいけれど、まだ二冊しか刊行されていないみたい。Posted by ブクログ
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「親とはこうあるべき」みたいな理想像を作ろうとして戸惑いながら暮らすのもいいかもしれないが、子供の隣で自分の人生を精一杯楽しむだけでも、主体的な思考と感性を育てる良い教育になるのではと思わされた。
子供が持つような瑞々しい感想を意識して言葉を使っていて、類似の少ない形の小説だと感じた。Posted by ブクログ -
カケイは、お迎えの人力車に乗り込めたのかな。チャンスとだいちゃんのアンバランスな引き手が、軌道修正するあたりの描写が、妙に細かくておもしろかった。
みっちゃんは、3才でこの世を去ったけど、不幸ではなかったんだな、と思えた。
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