ボー・スヴェーンストレムのレビュー一覧

  • 犠牲者の犠牲者
     最初は翻訳が固くて読みにくいスタートとなったが、徐々にこなれてきたのと物語が面白すぎて、ページを繰る手が止まらなくなった。

     全体が三部構成となっている。第一部では、ろくでもない犯罪者たちが、世にも残酷な方法で殺されてゆく連続殺人事件という派手なスタート。追跡し始める捜査陣のヒーローと癖のありそ...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    猟奇的な犯罪に対して警察が地道に捜査活動を進めていく第一部の終盤で犯行の真相に迫っていよいよと思わせるが、第二部ではガラリと趣向が変わって犯人が語り手となり最後の犠牲者を追い始めるのだがあえなく返り討ちに遭ってしまう。そして第三部でとうとう真犯人が逮捕目前となるのだが、些細と思われていた証拠により全...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    680ページに及ぶ長編ミステリー。のっけからおぞましい惨殺死体の場面が続いて、デリケートな人にはとても無理な展開。私も繊細だが(苦笑)それを上回るキャラクターの巧さに惹かれて読み続ける事ができた。半ば辺りで犯人が想像できたが、これがとんでもないミスリードを促す伏線とは‥最後まで不気味な味わいを残した...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    犯行現場が凄まじい様相で、こんなやり方ある?というくらい。第一部はそんな感じで痛いような場面と警察の捜査場面が交錯してハラハラし通し。フラグ立ちまくってるので二部に入る前にだいたいわかっちゃいますね。さまざまな心理描写を経て三部へ。えー、と思う一方でやっぱりね、だからか、など不思議な気分に包まれまし...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    2024年1冊目。
    長編北欧ミステリということで、期待して読み始めました。
    第一部は振り回され系刑事なカールに共感しつつ、事件発覚→捜査→また事件→進まない捜査の繰り返しにやや冗長さを感じる。
    刑事メンバーの掘り下げはやや中途半端で、単純にキャラクター紹介としての説明文になっていたのが残念。

    第二...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    登場人物に魅力がないなあ、警察がめちゃくちゃ無能だなと思っていたら脇役だったからなんですね。やたら主人公やカールが脳内で「こいつは苦手」「この人は嫌い」と思うような人物が多すぎて読んでいてイライラしてしまった。現実でもレイプ犯がこのくらいの制裁を受けたら少しは気が晴れるかもしれないがそれでも傷は癒え...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    後半急激に面白くなってきたような気がしたけどそうでもなかった。
    名探偵カッレくんネタが出てきてなごんだ。
    伏線かと思ったことほとんど全部ただのエピソードだった。
    うーん〜
  • 犠牲者の犠牲者
    北欧ミステリーに残虐な描写はよくあるが、この本は中でも群を抜いた残虐さで読んでいて辛かった。
    それでも第一部は警察が丁寧に事件を追っていく様が面白く、第二部では犯人の辛い記憶が描かれていてどんどん引き込まれた。
    しかしラストの急展開には置いてけぼり感が否めない。
    姉はきっとこの人なんだろうなというの...続きを読む
  • 犠牲者の犠牲者
    スウェーデン発のミステリー作品。北欧らしさを過度に濃縮した残虐描写は読み手を選びそうだ。読み進める内に「その女アレックス」や「そしてミランダを殺す」といった作品群がどうしても頭に浮かぶので、オリジナリティは然程感じられず、共犯者の正体も第二部の序盤で早々に察しが付く。グレーな結末にも関わらず、本国で...続きを読む