吉川一義のレビュー一覧
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大学で『失われた時を求めて』を読んでから、手に取った。一昨年には読み終えていたのに、なんで感想を書かなかったのか。ぼんやりした自分よ。
出版当初から、話題になっていたけれど、とてもわかり易い入門書だと思う。私は先に講義を受けて、作品を読んで、休暇の楽しみに読んだので、おさらいとしてはすごく入りやす...続きを読むPosted by ブクログ -
”パリの社交界を描いている”という紹介がされることがあるが、なんで現在の自分となんの関係もなさそうなパリの社交界の話なんて読む必要があるんだろうという、当然の疑問に対してちゃんと回答してくれている。”無意識的想起”と”印象”で”時を超えるもの”として”永遠”を描く、というのはわりあい納得。その他もい...続きを読むPosted by ブクログ
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『失われた時を求めて』を、作中の絵画論や登場する絵画、
絵画を彷彿とさせる情景を手掛かりにして読み解く。
プロローグ
『失われた時を求めて』の構成
本書で言及される『失われた時を求めて』の人物と地名(五十音順)
第1章 人生と芸術ースワンと「私」の恋
第2章 死と永遠の生 第3章 肖像と「時間」
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前提知識は要らない、とあるが、やはり、『失われた時を求めて』を読んでから、または読みながら、というのが臨場感があって良いと思う。
カラー図版はきれい。マネの『アスパラガス』はいい絵だなぁ。Posted by ブクログ -
突然、読書のモチベーションが雲散霧消してしまった。
それを救ってくれたのが、「文學界10月号」に掲載されていた吉川先生の「見出された『失われた時を求めて』初稿」だった。
最初、ちくま文庫の井上究一郎訳を読んでいた僕は、第5巻で頓挫してしまっていた。
その時出会ったのが、立教大学の公開セミナー「新訳...続きを読むPosted by ブクログ -
岩波文庫での『失われた時を求めて』を読みたくなった。
まったく紐解いたことはないけど、分かりやすい文体になっているんじゃないかと期待できそう。この新書で引用される文章からはそう思える。
それくらい本作品では、あの大作の構造がうまく紹介できていると思うけど。Posted by ブクログ