アーカディマーティーンのレビュー一覧

  • 帝国という名の記憶 上
     広大な銀河帝国を舞台としたSFでありながら、その内容は貴族の陰謀や政治的な駆け引きを主題とした宮廷劇である。また文化や言語、自己の境界などのテーマに関しては哲学的な領域にまで踏み込み非常に読み応えがあった。

     まずこのタイトルの素晴らしさよ。なぜSFのタイトルはどれもこう美しいのか。読み進むにつ...続きを読む
  • 帝国という名の記憶 下
    上巻の、宮廷のパーティで自分にはテイクスカラアンの詩をあんなふうに作ることはできない、と感じてつらかったシーンとか、イスカンダーのイマゴの二つ目を入れた時に、子供の頃読んだテイクスカラアンの小説に複雑な気持ちで胸打たれたことが共通点になってることとか、帝国への、大使たちのややこしい憧れと疎外感と、彼...続きを読む
  • 帝国という名の記憶 下
    題名からして、“おび”からして、それはもう感じていました。

    サイエンス・フィクション(SF)では、論理的でありながら感覚的に読むことが求められる。
    これはもうはなっから「情緒的」に読みこなすことが求められる。
    これはもはや「観念的」に読んでいかないと、いちいち止まってしまいそうになる。

    そんなペ...続きを読む
  • 平和という名の廃墟 上
    (未読)前作が面白かったので即買い!と思ったら、¥1,760。ページ数がそんなに増えてるわけでもないのに、¥1,122だった前作から57%も高く、ハードカバーの「プロジェクト・ヘイルメアリー」とほぼ同じとは、何でこんなに高い値段設定になったんだ?
  • 帝国という名の記憶 下
    後編は、銀河帝国ものならではの宮廷劇が大々的に繰り広げられ、小国が仕組んだ一発大逆転の仕掛けが最後に炸裂する。奇想天外なテクノロジー、巧妙なプロット、複雑極まる異文化の創造等、作者の頭の中は一体どうなってるのだろうと驚くしかない。
  • 帝国という名の記憶 上
    連綿とした記憶の継承を可能ならしめるというSFらしいテクノロジーにまつわるエピソードを重ねていきながら後編へと盛り上げていく。各章の冒頭に置かれる両惑星の記述や通信文などがもたらす効果はちょっと分かりにくい。
  • 帝国という名の記憶 上
    上下一括感想
    下巻にて

    もはや観念的なサイエンス・フィクション(SF)と言わざるを得ない。
    でも、多くの人はそれが好き……私も……
  • 平和という名の廃墟 下
    下巻。
    政治的に面倒な問題に巻き込まれた大使と、今度は異星人とのファーストコンタクトに駆り出されたアクセレタの話。なんだけど、新皇帝と幼生クローンとヤオ・トレックとか軍事大臣の視点が絡み合ってさぁ大変。人の名前を覚えるのと組織図がよくわかってない自分には、ちょくちょく別視点が挟まるので読み進めるのに...続きを読む
  • 平和という名の廃墟 上
    続き出てたんだ~と購入したものの、前作を読んでから少し時間が経っているし登場人物はさらに増えているしでちょっと面倒くさくなってしばらく放置しておりました。
  • 平和という名の廃墟 上
    まさか、またも用語解説は下巻だけなのか?
    エイリアンの攻撃がようやく始まったのかと、前作の内容忘れてるし。仲違いの理由もよくわからず。
  • 帝国という名の記憶 上
    銀河を支配する帝国
    記憶インプラント
    SFの王道風設定だが、グダグダ駆引きが続き、SFの楽しさを感じられなかった