矢島真理のレビュー一覧
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初のアルネ・ダール。
翻訳ミステリ大賞シンジケートで紹介されていて読みたくなったので。
評判どおり、物凄く面白かった!
食傷気味だった北欧ミステリかつはみ出し刑事ものではあるけど、そんなこと吹っ飛ばすほどに面白かった。
話の入りは北欧刑事ものではあるが、特に第二部の取調室の攻防以降、印象がガラリ...続きを読むPosted by ブクログ -
日本では8年前に『靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査官』一冊しか邦訳されていないが、スウェーデン本国では大御所の作家であるようだ。複数捜査官による警察小説を得意としつつ、別名義で純文学を書き、文芸評論家であり詩人でもあるいわゆる表現のプロ。そのイメージはページを開いたところからがつんと来る筆力を見る...続きを読むPosted by ブクログ
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1人息子を殺され、妻にも去られたアイザックと、息子と関係した事のある孤独な少女が主人公。派手な場面は無く、当事者の心の内側を延々と晒すのだが、奥深い描写が続き目が離せない。息子への愛情や他者へ不器用なアイザックの見せる苛立ちや赦しが哀しい。唯一犬のルーファスの存在が救いだった。Posted by ブクログ
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殺人事件で息子を失ったアイザックの前に突然現れた16歳のエヴァンジェリン。家族も家もない少女との共同生活が始まる。息子が殺害された影響が色んなところに出ていて、エヴァンジェリンに対する力になりたいという気持ちと、時折感じる苛立ちにアイザックの感情の揺れが見える。アイザックが自分の心の内を深くのぞいて...続きを読むPosted by ブクログ
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「怒涛の展開」
こんなにこの言葉が似合うミステリーは、滅多にない。
どんな感想を書こうとしても、全てネタバレになるような気がして、書けない。
北欧ミステリーは好物だけど、またひと味違う。
印象的なのは「雨」……。
でも、最後だけは気に入らない。
次を「読まなければいけない」のと、「読みたくて仕...続きを読むPosted by ブクログ -
今までに経験した事がないストーリー展開。一体どんな結末をむかえるのか。そして次作へと引っ張るその嫌らしさww。北欧ミステリーはこうでなくっちゃ!!Posted by ブクログ