鈴木大裕のレビュー一覧

  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    忖度か、同調圧力か、権力の逸脱か。最近、表現の自由が失われつつある風潮がある。26人の研究者、作家、芸術家、ジャーナリストが自由について考察し、声をあげる。
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけて...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    26名による日本学術会議任命拒否問題に端を発した、自由への権力の介入に関しての論考集。息苦しさの正体にはさまざまな形での!自由を禁じようとする動きがあったことに改めて気がつく。
    それぞれの立場で見た自由への介入は、幅広いものがあり、私たちの生活がじょじょに狭められてきていることが分かる。
    誰かの問題...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    まだ読みかけ。
    アメリカの公教育の格差が大きいのは理解できるし、マックチャーターのような教育の画一化を批判する向きもわかる。
    しかし、元々の"Nation at Risk"のレポート('83)の背景にはアメリカの経済的な衰退と教育の質の低下があったのではなかろうか。日本も同じ、日教組に支配された質の...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    無批判にPISA型学力を受け入れることが何を意味するのか。今まで考えたことの無い視点でした。それを前提とした学力論議はいったいどこへ向かうのか、考えさせられました。
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    まさにアメリカがやって来たことをそっくりそのままやろうとしている日本。恐ろしい。国に不満を言ってもしょうがないから自分ができることを全力でやろうと思った。アメリカの公教育がここまで崩壊しているとは考えてもいなかった。日本よりひどい。
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
     日本の窮屈な教育に飽き足らずに、自分を発見するためにアメリカに留学した著者。そこで繰り広げられていた,個性を生かす教育と文字通り個性的な同級生たちの姿。著者は「これぞ,日本の教育の目指すべき道」と思っていたそうです。
     が,その一方で,新自由主義のもと,公教育の場がどんどん民営化されていき,「公」...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    中身が非常に詰まった、示唆に富む一冊でした。
    教育残業に関わるものとして、アメリカの事例のような"答え"しか教えないような者になっていなかったか、自問自答しました。
    機会があれば生徒には答えのない問いに挑む力をつけることの大切さを説いていきたいです。
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
    ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。

    例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    「知る」ことで「知らない」では感じられなかった物事が立体的に色彩を持って立ち上がってくる。
    ニュースを見て感想を抱くだけといった姿勢では流れに逆らうことはできないが、思考し行動することは人を新たな場所へ連れて行ってくれる。
    本書では各分野の著名人が各々の視点から考えを述べており、他人の視点、思考、背...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら ...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    アメリカの教育が民営化されていくなか、従来の教育、ここでは公教育側からの視線で書かれた著書。著者も語ってる通り、アメリカでは教育を受ける権利が保証されていないことに驚いた。自由すぎるだろう・・・。

    A案という案が実施され問題ができたら、B案が議論され実行され、C案になるというアメリカのダイナミズム...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    アメリカの公教育の現場の危機感、社会の構造的な部分で教育が政治的な道具にされている姿は、日本にもあてはまることが多いのではないでしょうか。
    紹介されてた教師という仕事が私を去っていったという言葉も印象的でした。
    逆説的に、学校がもつ可能性、教育というものの力をあためて感じました。
    学びつづけることが...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    初めて読む方の文章が新鮮で特に印象に残った。山田和樹さん、永井愛さん等。既によく読んでいる方の名前につられて本を手に取り、新しい方のご研究などに興味が広がっていくのがうれしい。
    この本を読んで逆に「自由」という言葉を簡単に定義し使うことが難しくなったが。
    自由を手放したくないし、奪われそうなら戦う!...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    公教育の制度的な話が中心なのかと思っていたが、そんなことはなくて面白かった。筆者自身が教師をしていたことに親近感を覚えたし、今の自分の働き方の迷いに対して、「そのままでいいんだよ」と言ってもらえたような気がした。それと同時に、もっと自分の授業や伝えたいことを洗練させなければならない、まだまだだなと思...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    ・アメリカで子供をprekに通わせている身として是非読んでおきたかった本。日本的な詰め込み教育しか自分は体験しておらず、その功罪どちらも実感するため、よく言われる自ら考え実践する力、チームワークで課題を解決していく力を養う上でアメリカ教育が参考になるのか知りたいもの。
    ・試験成績という画一的な観点だ...続きを読む
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    タイトル通りアメリカの教育制度の崩壊をその地にいた内側の視点から綴るルポであると同時に,著者自身の教育哲学に触れることのできる良書だった。
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告
    「アメリカ」のところを「日本」に
    替えて読んでしまった

    日本では(どの国でも)
    誰でも 教育評論家になれる
    ただ それになれないのは
    唯一その立場にいる教職員たちだ

    自分に火の粉が降りかかってこなければ
    人はなんとでも言うことができる

    本書は 日本でも そして アメリカでも
    その「教職員」の立...続きを読む