杉本りえのレビュー一覧

  • 100年の木の下で
    なんだか懐かしさを感じる100年ストーリー。いつの時代も少女は変わらない。家族を思う気持ちはあったかい。立山連峰が変わらず見守っている、安心感。
  • 100年の木の下で
    大きな栗の木の下にある祖母の家の歴史。

    年末年始に祖母の家に遊びに来た孫の千尋、12歳。

    立て続けに亡くなった曽祖母ハルの兄弟のために作られたお地蔵さま。

    祖母律が子供の頃に出会った祖父との思い出と栗の木。

    家出した律の行方を叔母と探した母さつき。

    祖父が入院していることへの不安と肖像画を...続きを読む
  • 明日は海からやってくる
    2014年出版と新しいけれど、ラノベっほ°いところがなく、日常を描いたものとしては骨太な感じだった。こういう素朴で落ち着いたものも、まだ出版できるんだ……とほっとした。
  • 明日は海からやってくる
    辰島で生まれ育った竜太は漁師をめざしていた。最近移り住んできた灯子が、文化祭の出し物として、島の良さを知ってもらえるローカル新聞を作ると言い出した。島の長老トクさんに島のことを聞いたり、地元食材の料理レシピを取材したり、竜太も知らなかった島の魅力が浮き彫りになっていく楽しさ。一方で、自然の厳しさを思...続きを読む
  • 明日は海からやってくる
    島で暮らす少年、竜太は祖父、父と代々続く漁師の仕事を継ぐ気でいる。しかし、島を出ていた兄・航平が戻ってきて漁師の仕事を始めたり、都会から島に越して来た同級生・灯子に惹かれていくうちに自分の生き方を自問する…

    都会の子にこそ読んで欲しい物語。きっここんな世界は想像もつかない、もしかしたら読んでもこの...続きを読む
  • 100年の木の下で
    最初に示された家系図に載っている、女性たちの視点で書かれている。

    千尋や、千尋の叔母、叔母の母など。さまざまな時代風景がうかがえて、そんな点でも面白かった。一人一人の苦難や、楽しかったことや、なんでも綴ってあり、日記のようだった。
  • 100年の木の下で
    富山の女系家族の女たちにまつわる年代記。題材は良いけれど、時代が行ったり来たりでとっちらかった感がある。
  • 100年の木の下で
    家族の物語が紡がれていく、大きな栗の木とお地蔵さんのある家。時代が変わっても、変わらないものがあることに気づかせてくれるお話でした。
  • 100年の木の下で
    いつの時代も、女の子は(大人になった女の子も含む)迷いながら生きている。

    自分の中を100年遡る、不思議な体験。

    わたしの母も祖母も曽祖母も、夢見る少女から
    覚悟を決めて道を選び、その中で苦しんで、さらに強く優しくなってきたのかな。

    わたしも、大人の葛藤の中に生きている。
  • 100年の木の下で
    第30回読書感想画中央コンクール
    中学校・高等学校指定図書

    とても静かだけど大きな物語
    立山連峰を望む大きな栗の木とお地蔵様
    現代へつなぐ家族の歴史

    心にしっとりと沁みました

    ≪ 仰ぎ見て 大地に根差す 木のように ≫
  • 100年の木の下で
    大きな物語だと思う
    女の子たちのつぶやきのような物語だけど
    流れる時間が大きな感じ
    会ったことがないような人もいるけど、勇気をもらって頑張って行こうとする主人公がいいね

    栗の木の魔法とか、お地蔵さんが現れて…なんていう話じゃない(笑)
    このごろファンタジーを読んでいたのでつい(笑)

    ずっと前に仲...続きを読む
  • 明日は海からやってくる
    『地球のまん中 わたしの島』の続編だった・・・。
    もちろん、『明日は海・・・』から読んでもいけるのですが。

    離島・辰島に暮らす竜太(りょうた)・中学2年。
    同じく中学2年生は東灯子。中学1年の勇気と、島で中学生は3人だけ、小学生も6人の小中併設の分校に通っている。周囲3キロほどの小さな島の住民のほ...続きを読む