ケイレブ・エヴェレットのレビュー一覧

  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    数を持たない文化もある、そもそも人間は数をどう認識しているのか、なぜそれが必要だったか、どう生まれたのかを言語人類学、認知心理学、考古学、大脳生理学、動物行動学といった分野の知見を横断して書かれた、知的好奇心に溢れた本。
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    人類はいつごろから「数」を数え、「数字」を使い始めたのか。数を数え、操ることは私たちにとって当たり前のことで、それなしに日時用生活は送れない。いったい、なぜ?いつから?この本は「数と人類」の驚くべき出会いと、付き合いの長さ、奥深さを教えてくれる。
    読み易くとてもくだけた日本語訳で、この未知の領域の問...続きを読む
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    タイトル通り、数を表現する言葉の成り立ちと、その人間の思考への影響を大いに語ってくれる一冊。動物が生得的に把握できる「きっちり数」は2(と、1+2=3)までで、「ざっくり数」となる4以上の数は言葉なしに判別できないとか、だから「双」「両」など2までを表す語はあっても3以上はほぼないとか4を「2+2」...続きを読む
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    名著「ピダハン」の著者の子息が書いた本ということで手に取った.

    普段我々は数の概念をなんなく使いこなしており,この能力は人間のような知的に高度な進化を遂げた生物には生来備わっているものではないかと思っていたが,実はそれは違うということ.
    つまり,数とは車輪や白熱電球のように人間によって発明された数...続きを読む
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    人類がどのようにして数という概念を生み出し、使いこなすようなったのかを、言語人類学、考古学、大脳生理学といった幅広い観点からの分析により解き明かした一冊。

    著者は、人間が生来、概ね1〜3程度の少ない数を正確に認識する「きっちり感覚」と、”17個の木の実は8個よりも多く見える”といった量の規模感を把...続きを読む
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    私たちの生活において、「数」は非常に重要だ。
    今日は何日? あなたはいくつ? この品物はいくら? これは何グラム?
    多くのものが「数」によって描写され、規定される。数がない暮らしはちょっと想像しにくいほどだ。
    だが、世界には、実際に「数」を理解しない文化がある。身長はどのくらい? お給料はいくら? ...続きを読む
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    普段はあまりにも当たり前の存在すぎて、その概念に名前がついていることの意味まで考えないで生きている。
    そんな自己認識の発掘をしてくれる1冊がコチラ、ケイレブ・エベレット著の「数の発明」だ。

    自己認識の発掘は、単純に数という見えない、触れられない概念に文字が当てられて、そのおかげでここまで文明が発達...続きを読む
  • 数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた
    数の概念は人類の進歩のために不可欠のものだったけど、それはいつどのように生まれたのか。人間と一言で言っても数の捉え方は歴史的には一様ではなかったし、ましてや人間以外の動物はごく簡単なものを超える数の概念をほとんど獲得出来なかった。
    人間は二足歩行を得て指を見つめることで5や10を理解することができて...続きを読む