高山裕子のレビュー一覧

  • みつばちと少年
    三重の特性ある男の子が13歳の夏に、叔父の北海道の養蜂所をたより、児童福祉施設の子どもたちと関わる中で再生、成長をしていく話。

    #中学受験 の出題も多い。
    #みつばちマーヤの冒険 (世界の名作全集12高橋健二訳)からの注釈もなかなか多く、施設長はキリスト教信者を匂わせる発言もある。故に、ミッション...続きを読む
  • みつばちと少年
    発達障害の疑いがある主人公・雅也は叔父のいる北海道に遊びに行く。そこで子供のための施設・「北の太陽」でしばらく暮らすことになる。その北の太陽で暮らす子供達と触れ合いながら成長する雅也を描いた物語ー。

    とても考えさせられる本。北海道の、のどかな場所で成長していく雅也の姿に感動した。
    また、雅也と触れ...続きを読む
  • みつばちと少年
    印象的なフレーズがいくつも。

    「生きるっていうのは、いつもあきらめと背中合わせだ。残酷だな」

    「ぼくたちは、前を向いて歩く前に、顔を上げなきゃいけない。それだけでもたいへん」

    「空は、どれだけ多くの残酷をながめてきても、おだやかだ。空を見ていると、けっきょくわたしにできることなんて、なにもない...続きを読む
  • みつばちと少年
    「陰口を言うことより、いすを投げつける方がいつも罪が重かった」

    本文中に出てくるこの文は、私も同じ思いに囚われている。おそらく今でも(お子さまですいません)。

    冷静に考えてみると、確かにいすを投げつける方が、相手に取り返しのつかない大怪我をさせてしまう可能性が高いから罪が重いのだろうと、大人なら...続きを読む
  • みつばちと少年
    中学受験の問題になっていたのがきっかけで読みました。児童書です。思っていたよりもいいお話しで面白かったです。
  • みつばちと少年
    児童文学に求めるさわやかさがあった。
    だれにでも生きる力が必要だ。経験は人生最大の財産であり、経験を共有できる仲間がいることの素晴らしさを感じた。
    この本には心にとどめておきたいフレーズが多くある。
  • みつばちと少年
    発達障害かもしれない雅也は空気が読めず友だちが作れない。普通でない雅也は普通に憧れている。そんな雅也は「北の太陽」で訳アリの子どもたちや志保子さん栄さんと過ごすうちに宝物をいっぱい手に入れ、普通にこだわらなくても前を向いて生きる力を得る。児童書らしく、良い言葉がいっぱい散りばめられてたな。普通に拘ら...続きを読む
  • みつばちと少年
    発達障害の疑いがある中学1年の雅也と、様々な事情を抱えて北海道の児童養護施設「北の太陽」で暮らす子どもたちとの交流を描く。
    彼らが共通して読んでいる『みつばちマーヤの冒険』から大切な言葉の引用がスパイスになっている。

    「普通」ってむずかしい。
    「普通」になりたいよなぁ。
    「普通に生きるって、世界を...続きを読む
  • みつばちと少年
    「北の太陽」の子どもたちと過ごすひと夏の物語。

    雅也は夏休みに、北海道の養蜂場で働くおじさんを訪れる。寝泊まりするのは「北の太陽」。さまざまな事情を抱えた5人の子どもたちが暮らしている施設だ。相手の気持ちを考えて話すことができず生きづらさを抱えている雅也は、同様に困難を抱えた北の太陽の子どもたちと...続きを読む
  • あしたが きらいな うさぎ
    自分の容姿をバカにされたうさぎのおとこのこ。
    「あしたにならなきゃいいな」
    でも、大人に聞いてみようとお母さんに相談するところなんか、十分にこの子は素直に育っていると確信したんだがな。
  • みつばちと少年
    すごくおすすめという話にはならないですが、心が疲れた時に読むイージーリーディングとしては安定感のある展開で落ち着いて読めました。
  • みつばちと少年
    発達障害の少年が養蜂家の叔父さんのいる北海道で養護施設の子供たちと交流し成長していく。物語の軸にみつばちマーヤの冒険があって、その内容至言とうまく関わりながら、生きることを肯定している。
    コンテストのイカ飯がとても美味しそうだった。